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naki's blog

バターゾーン@ノースハワイ!_ニコリン三つ星獲得_ドノヴァン参加型コンテスト_(2709文字、短編です)

こんにちは、

ニュースを見ていると、

東日本は師走の嵐だったようで、

痛々しい爪あとを各地に残していったようですが、

みなさんは大丈夫でしたか?

ノースハワイも天気は荒れています。

昨夜、ノアに4’1″という世界最小のバターゾーンがやってきて、

「行ってきます〜」

と学校に出た後の彼の部屋を見ると、

それは大事にベッドに寝かされていた。

(スターウオーズのAT-ATも見える)

これを見たクリスちゃんがうれしさに震えていたのは言うまでもない。

北東からのテンテン

(10ft@10sec. Buey-1)

という強いうねりが届いているので、

これはソフトサンドリーフが完璧だ!

とガタゴトとダートロードで向かうと、

ご覧のようなパーフェクションだった。

北東うねりとなると、考えることは皆同じようで、

南から西まで知った顔が集結していた。

数えると沖には15人もいて、

ここではGWのディズニーランドに匹敵するほどの混雑だった。

北東うねりなので、

右から左への流れがものすごく、

一本乗ると、

ラインナップに戻るのに最低30分はかかるのと、

15人も入っていると、

ピークにはいつも5〜6人はいるので、

ムービー撮影をバリバリと進めたいクリスちゃんと俺は、

ちょっぴり消沈し、

きっぱりと闘牛岬に向かうことにした。

「普段、ここには誰もいないんデスヨ」

と伝えるが、

波乗りは現在(いま)やるものだから

それはあまり意味がない補足説明だったと反省している。

闘牛岬。

南うねりが入っているため、

腰くらいの弱いうねりがあって、

「交代で撮ろうぜ!」

と俺が先に入って、

4本目にそれは長い長いノーズライドを決め、

インサイドで世界チャンピオンのクリスちゃんに

“ドーダ!”

と見得を切ると、カメラは三脚から外され、

彼はこちらに背中を向けて丸まっていた。

「あれ〜」と、

そのまま上がっていって、

「今の撮れまシタカ?」

と確かめると、首を振りながら

「なんと、バッテリーが終わってシマッタのです」

というので、ふたりで肩を落とした。

では俺が写真を撮るから入ってきてクダサイ。

とクリスちゃんを送り出すと、

前で投網をかけていた人がこの笑顔で通り過ぎていった。

投網にパピオ(カスミアジ)とモイ(王の魚)がたっぷりと入っていました。

この家族は当分幸せでしょうね。

バターゾーンに乗るフレディが長いノーズライドを決め、

これはしっかりと画像に収めた。

この後、

前も見えないほどのスコールというか猛雨に見舞われ、

カメラバッグを樹の下に隠し、

さらにタオルと帽子とサーフボードを上に乗せ、

その雨を合図に全員が上がってきて闘牛岬のセッション終了となった。

「お腹がスキマシタ…」

と恒例のイシハラマーケットに。

フレディがこんなに大きなロリポップキャンディを発見し、

「昔は小さかったんだぞ、こういうの」

というご発言で、

それがジョークなのか本気なのか判別できなかったので、

写真を撮ってごまかしておいた。

遅い到着ということもあり、

またグリルが閉まっていたので、

野菜弁当($5.85=約500円)をいただいた。

ちょっぴり塩気が強いが、

長いサーフセッションの後には最高の味だった。

これにミシュランガイドで三つ星評価を得るかどうかは、

総責任者ジャン=リュック・ナレに聞かねばわからぬが、

俺たちにとっての最高得点、

つまりニコリン・スリースターをアタエマショウと、

良く煮えたブロッコリーを頬張りながら断言した。

育ち盛りのクリスちゃんは、

マグロポケを1パウンド(約454g)と、

ご飯二杯、

そしてバナナブレッドをペロリンした。

あまりの食の量にフレちゃんが

「WOW!それはわしの二日分じゃよ〜」

と本気で驚いていた。

止まらぬ俺たちはそのままビーチハウスに行き、

またもやフィルミング。

イオス7Dで動画を撮るハンナに撮影指導するクリスちゃん。

俺もこのカメラが欲しくなった。

さて、

3時半に学校が終わり、

いよいよノアのバターゾーン初乗り時間となりました。

バターゾーン兄弟。

CANVASバターゾーンについては、

このポストに詳しいので、どうぞご覧になってくださいね。

https://www.nakisurf.com/blog/naki/archives/17215

12歳と21歳って、

字面が似ているようだ。

そしてたった9年の違いで、

ここまでヒトは違うのかと感じた。

成人と少年のはざま年代なんですね。

クリスちゃんはさすがの動きで、

「世界チャンピオンが来たんだって!」

とわいわい見ていたローカルたちの度肝を抜きまくり、

撮っていた俺もうれしくなるターンを繰り返していた。

ノアは打点の高いオフザリップを見せ、

クリスちゃんがびっくりする一幕も。

スラッシュあり、

バレルありのセッションは、

まるでデパートの大食堂のようで、

ありとあらゆる技が現れた。

ノーズライドでこうしてお祈りしていると、

クリスちゃんが敬虔な仏教徒であるように思えてくる。

これ、俺も今度やってみようかな。

ここでも大雨に見舞われ、

「ヒャー!」と

トイレの前に避難すると、

ローカルのレスとショーンが、

クリスちゃんについて話していた。

「噂をすれば影」で上がってきた二人。

クリスちゃんは二本のバターゾーンのオーダーを両者からいただき、

素直なローカルおじさんたちを

「スバラシイ人たちデス」

と評価して喜んでいた。

とにもかくもローカルたちはそのBZ性能にあ然としていたようだ。

そのポテンシャルはものすごいのだが、

なぜそこまで走るのだろうか。

ノーズエリアのプレーニングなのか、

硬いとされるスクエアテイル。

それをデッキ部のスワローでソフトにしているからだろうか。

雨で一度真っ暗になったが、

一瞬だけ夕陽色をそらに浮かべてくれた。

今日のフィジカルなセッションを終えて、

いまさっきオフィスに戻ってきて、

写真のアップロードと整理をし、このブログを書き終えた。

よーし、今日もやりましたよ!

明日は大雨予想なので、たまりにたまった仕事を終わらせて、

(BLUEの原稿仕事もありました)

そろそろ抜糸もしようかな。

傷口は開いておらず、

荷造りテープのすばらしさを知ったんですよ。

旅にも一本あるといいですね。

それではまた明日!

今日もNAKISURFにお越しくださってありがとうございます。

ドノヴァンのステージに立てるプレゼント、

良かったらご応募ください。

https://www.nakisurf.com/blog/naki/archives/17706

現在のところ渋谷にはまあまあ(5通)なんですが、

富山、名古屋、大阪は応募が一通もないので、

競争率がとても低そうです。

よろしければぜひ!!

Have a nice day!!