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naki's blog

パイプ・ドリームス3日目_生きてて佳かった。波乗りを続けてきて良かった傷なき日_クジラ波!?_フィッシュサンドイッチ詳細に迫ってみました_(3484文字、写真が多いので中短編です)

ノースハワイ(North Hawaii)は、

ソフトサンドリーフ(Soft Sand Reef)通いが続いている。

これが初日の月曜日。

https://www.nakisurf.com/blog/naki/archives/18050

誰もいないパーフェクト波。

ギャベンとフレディたちで乗りまくったが、

波はいくらでも余っていた。

下の画像は翌日、

つまり二日目の火曜日。

この日はドミンゴがやってきた日。

https://www.nakisurf.com/blog/naki/archives/18072

昨日は小さくなったが、

なぜかパーフェクション(波の完璧度)が増したようで、

サンドバー(砂州)にうねりが乗り上げると、

それは美しいまん丸なバレルとなり、

信じられないほどの長い距離を走るバレルとなった。

そして今日。

“Buoy-1 is reading 7.5 feet @ 14.1 seconds.”

ブイ1が229cm@14秒という計測値となり、

北北西343°で入ってくるうねりだと、

海軍レポートから発信されていた。

ちなみに昨日までのうねりがほぼ真北からで、

俺の懸念は、

「この角度でサイズアップしてしまうと正面から入り過ぎて、

クローズアウトしてしまうのではないか」

ということだった。

フレちゃんに相談すると、

「わからないからとにかく行こう!」

ということになり、

例によってガタゴト道をひた走っていった。

.

到着すると、

昨日までの波が些少に感じてしまうほどの波で、

そして昨日よりさらにパーフェクトだった。

写真を撮っていて、

倒れてしまいそうになるほどの甘美なる斜面で、

血液が沸騰したかのような感覚となった。

ピークからのパーフェクションがインサイドまでずっと続き、

それはそれはものすごい波が出現していた。

ここの地形がすばらしいことを聞きつけたようで、

みんなが集合していた。

上の写真はジェシー・ホワイト。

マーク・ホワイト(ルアー)の長男。

彼は、

「この地形は5年ぶりかな。

こんないい波が毎日あったらいったいどうなるんだろう?」

と言いながらそれはそれは長いバレルを抜けまくっていった。

ギャベンも俺も初日からのメンバーで、

このバレルを後にいたフレちゃんが数えていたが、

8秒間も見えなくなってしまい、

最後はエアスピットと共に吐き出されてきた。

ハラショー!

(Хорошо=最高という意味)

と叫び声がなぜかロシア語になってしまった。

お次は我らがドミンゴで、

彼はこんな低い位置(ローライン)

でセットアップしているのにも関わらず、

包まれて、吐き出されてきた。

俺は興奮してしまい、

「カウアイコーヒー!」

と意味なく叫んだ。(笑)

https://www.nakisurf.com/blog/naki/archives/16166

お次は俺の番のようだ。

いつも波をじっくりと見ているフレちゃんに

「一本だけ撮ってください」

とカメラを渡して撮ってもらった。

アウトサイドのセクションは完璧で、

そのままバレルインしたが、

例によって、

テイクオフで撮りすぎたようで、

バッファ切れを起こしていた。

(新しいカメラが欲しいです。ほんとに。涙)

そのままインサイドに移行して、

ピンボケ写真が二枚ほどあった。

そんなことを知らない俺は、

イイナミにいきなり乗れた昂奮からか、

うれしく、たまらなくなったようで、

こうしてずっと壁に張りついて、

スピードグライドをしながら意識が溶けていくのを感じていた。

沖に戻り、水平線を見ながら、

生きていること、

波乗りをはじめたこと、

そしてずっと続けてきたことに感動し、

なんだかめくるめくような気持ちとなった。

こんなことは卒業式以来だよな。

女の子がパドルアウトをはじめたことで、

フレちゃんは奮起し、

「俺も沖に出る!」

とカメラを置いて(涙)、

同じくBD3でパドルアウトして来られた。

そしてものすごい波にテイクオフし、

なんとメイクして、ドミンゴと大さわぎした。

余談だが、帰り路にフレちゃんはコールに電話して、

今日の感動を感謝と共に伝えていたら、

感極まったように涙していた。

波乗りって深いよなあ。

話は戻る。

この夢みたいな波は続き、

風も吹かず、快晴と刻は進んでいく。

ちょうど六刻(3時間)入ったところで、

それはすばらしい波が来た。

ジェシーが奥にいたが、

俺の番でもあったので、

漕ぎ始めると即座に止めてくれた。

すばらしいマナー。

ありがとうジェシー。

いつものようにピークからテイクオフし、

飛ばされないように(速度が半端ではないのです)

体を小さく屈んで、

バレルセットして岸まで上がった。

そして思い出すと、

このセッションで

バレルを抜けられなかったのは二本だけしかなく、

後は全てメイクしていてもちろん無傷。

コンプ・リーシュも切れず、

ボードも折れなかったという傷なき日を終えた。

車まで戻る途中、

見ていた人たちに浜で賞賛され、

なんだか浮いたような気持ちになった。

セットが入り、

その一番大きいのをシーバーさんの息子チェランドくん(kielland)が、

どっかりとバレルインし、

バレル内をアップアンドダウンして抜けてきた。

この島のサーファーのレベルは半端ではない。

それからまたこのおじいさんがやってきた。

https://www.nakisurf.com/blog/naki/archives/17572

ドミンゴたちといつものように

「大丈夫かなあ?」と心配するが、

前回も沖に出て、

それはすばらしい波を乗っていかれたので安心していると、

見たことのないほどの数の波がやってきて、

全て喰らった彼は、遙か彼方まで流されていた。

あそこまではピークから外れること、

およそ1kmくらいだろうか。

次に気づくと、彼は泡地帯を越えていた。

それからかなりの時間をかけて、

ロングボードを漕いでラインナップにやってくると、

クジラが目を覚ましたようで、沖で遊び始めた。

親子でいるらしいクジラたちは、

こうしてバシャバシャやっていて、

これが拡大写真。

「なんだかクジラと一緒にクジラみたいな波に乗った日だ」

と独りごちた。

ハンプバック・ウエール、

ザトウクジラですね。

そうこうしていたらおじいちゃんがテイクオフし、

すばらしいグライドでどこまでも滑っていった。

波乗りってすばらしい!

そんなことを話しながらイシハラマーケットに向かい、

「こんなすばらしい日ならフィッシュサンドはあるはず」

と半ば確信めいた予感があった。

じつはクリスちゃんが来る前からホリデーシーズンとなり、

デリのキッチンはパーティフードの製作に忙しいらしく、

ご存知フィッシュサンドイッチはメニュー外なので、

こんな日には作ってもらえない。

さらにはキッチンがOKのときは、

マグロ、またはマヒマヒの入荷がなく、

ずっと食べられないでいた。

今日は注文すると、

「アヒ(マグロ)ハラミでもいい?」

と返されて二つ返事でニコリンと頷いた。

で、

このフィッシュサンドが友人たちのあいだに人気らしく、

鎌倉のNさんは、

「写真各種を精査し、

家で作って再現したりもしているんです」

と言われた。

さらには、

「魚には塩胡椒だけですよね」

などと深い質問をされて、こちらがたじろくほどだった。

ということで、今日は食べたいのをこらえて

『フィッシュサンドイッチ詳細』

に迫ってみました。

全体図。

バンズは上下とも内側を焦がすように焼いてあり、

(日によっては焼いていないこともある)

次に塩胡椒で鉄板焼きされた鮪ハラミには、

タルタルソースが塗られていて、

(これもキッチン日によって、別添えになっていたりもする)

生タマネギとトマト。

共に二枚のスライスが魚の下に。

さらにレタスがその下にあり、

(今日は刻まれていたが、多くは葉のままであります)

鮪の焼き加減はこのくらい。

中が少しピンク色になるくらいで焼き切ってはいない。

マヒマヒの時は焼き切っているが、

焼きすぎてはおらず、

ここにキッチンの年季と、

熟練した技をいつも感じるのであります。

波も食べ物も幸せな日で、

今日もノースハワイはゆっくりと暮れていっています。

サーフィンってすばらしいなあ。

やっている人はさらに踏み込んで、

これからの人はぜひ始めてみてください。

これから本格的な冬となりますが、

近頃はウエットスーツの性能がいいので、

大風の日以外は暖かくサーフできて、

しかも空いているという利点がこの季節にはあります。

ぜひぜひ!

それでは今日もすばらしい日にされてください。

こんなすてきな日にも来てくださってありがとうございます。

また明日!

Mahalo Nui Loa!

(どうもありがとうございました!)