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COLEの細やかさ_DUKEボード納品式_ドナルド・タカヤマ_ブライアンが興奮するもの_50年に渡るサーフボードやサーフカルチャーの粋が詰まった通り_分数を小数にするチャートのおまけ_(2707文字)

こんにちは、

南カリフォルニア、サンクレメンテは波が小さく、

それはすばらしいロングボード日和となりました。

NATION/CANVAS合同の『試乗会』

という名目のビーチパーティから戻ってきたところです。

写真を整理して明日ここにポストしますね。

最近コールのシェイピングルームに詰めている。

ここでさまざまなモデルの検証や、

考証が行われているのです。

シェイプルーム外側の、

シェイプを待つ、

またはシェイプ後のブランクス群の中に

「FOR ME」というレッキンボールがあった。

これはコールが、

「自分自身にシェイプした」という意味で、

彼は今レッキンボールの虜のようです。

コール秘蔵のテンプレート。

この曲線からサーフボードの名作の数々が産み出されていくのです。

これはV12のマジックボードから取ったもの。

チームライダーが絶賛するカーブをしっかりとこうして残してあるのです。

それもこんなにたくさん。

しかもこれはほんの一部。

こうしてみると、

サーフボードにとってカーブ(曲線)とはいかに大事かが計り知れる。

「天才」

「名匠」

という名を欲しいままにしているコールですが、

こうした細かい作業をしているからこその称賛なんですね。

「準備」

「保存」

が重要なのは、どの世界でも同じですね。

彼の手の一部となっているプレーナー。

それは詳細なるタッチを表現できるレイルテンプレート。

KCRは薄いレイルに使用します。

俺とか、Dセンパイの愛するレイル形状なんですよ。

大工仕事で言うところのカンナ。

こちらはそのカンナ、プレーナーの親玉。

昔のステッカー。

俺はこの時代からコールシェイプに魅せられています。

さまざまなノーズ。

そしてテイル。

波に乗ったときにどう感じるのか。

それがシェイプの違いです。

そして近年の素材は多様化を見せていて、

最高峰はAVISOの新作ヘキサゴンカーボン。

加圧して作っていくハイテクサーフボードの時代、

そしてコールはAVISOの性能を大きく評価している。

AVISOのミーティングを終えました。

平日は生産に忙しいので、

こうして週末に出てきてミーティングをこなすあたり、

やはり真剣さが違いますね。

サンクレメンテのメイン通り、

ピアに降りていく道を「デルマー」というのだが、

そこでランチをした。

ニック王子はフィッシュタコス。

ジョンは海老ビスクにチーズサンドイッチ。

ハート型をしていて、それに照れていた。

ランチ後はボードミーティングと称して、

CJ10’0″と、ミニノーズライダー6’12″を滑らせてきた。

海に入るのがひさしぶりのジョン。

「うまく乗れませんデシタ… 」

と肩を落としていたが、

半年ぶりではそうでしょうね。(笑)

土曜日はオーシャンサイドのドナルド工場に行ってきました。

というのも先日ここで、

100年前のDUKEボードの再現をドナルドがしていて、

http://blog.nakisurf.com/naki/archives/29909

そのボードを船木友人がいたく気に入り、

晴れて納品となりました。

ロビー・キーガルもちょうど来ていて、

このボードのすごさに感動していた。

ドナルドはこのDUKEボードのシェイプに夢中で、

「生きているあいだに10本は作るぞ」

とおっしゃっていて、

これが7本目であります。

それは手間と膨大な時間がかかるという。

俺とニックがこのボードのレクチャーを受ける。

ドナルドのマネジャー、ノアも右に見えます。

「これは浮くのですか?」

と聞くと、

「浮くさ。そしてちゃんと乗れるんだぞ!」

とドナルドは胸を張っていた。

持たせていただくと、

レッドウッドとワインウッドだけで作られているので、

それは重いものだった。

昔の人はこんなボードでサーフしていたのですね。

敬服。

かなり高齢になられたドナルドと記念撮影。

もうすぐシェイプ歴50年です。

五時代を通過してきた人なんですね。

ロビーともお別れして、

俺たちは一路サンクレメンテに戻ってきた。

車で30分の距離ですね。

そしてそして

ーーNAKISURFに戻る前にーー

古い物が大好きなブライアン・ベントにこれを見せると、

「オーマイガー!!これはマジにやばいぜ!!」

と我を失うほど感動するブライアン。

あいりちゃんもやってきて、

「うわ、重くて全く持ち上がりません」

と驚いていた。

これもサーフボードなんです。

「ちょっと持たせてくれるか」

と時代の重さと歴史を感じるかのようにブライアンは、

グーフィースタンス流の左手でDUKEを持った。

B「これは送る前にこっちで乗るのか?」

N「まさか?」

B「乗ろうぜ」

N「俺のじゃないから無理だよ」

B「そうか….」

と、それはかなり乗りたさそうだった。

会話でわかったと思いますが、

ブライアンと俺は同じ年だということが判明して、

日本人で言うところの「タメ」でした(^_^)

陽が落ちてきた。

また明日。

ドナルドも1960年代にこのサンクレメンテで、

シェイプの勉強をディル・ヴェルジーからしていて、

その工場の跡地はいまだにコール工場の前に鎮座している。

俺はコールとブライアンのユナイテッド50を徒歩で移動しているが、

地図で調べると、

お互いの間が「たった五軒」というご近所さんであった。

「この通りには、

50年に渡るサーフボードやサーフカルチャーの粋が詰まっている」

と感じているのは俺だけではない。

(おまけ)

アメリカに住んで18年目。

いまだに慣れないのが単位。

「長さ」はインチ表記。

それはまだいいのだけど、

小数点ではなく、分数なのがやっかいなのです。

サーフボードでもおなじみの19-3/8”というあれです。

では3/8は何センチなのだろうか?

と計算機を弾くのだが、

1インチが2.54cmだから÷8=0.3175

それに3をかけて0.9525cmと出る。

ふー。

これは12進法の上に定規が16分割されているからに他ならず、

(またが32分割)

定規上だと3/16とかがすぐに読めるのだけど、

それをcmにするのがやたらとやっかいなのです。

このチャートはその分数を一目で

「小数(decimal、10進法の)」

「ミリメートル」

にしてくれるという優れもの。

お客さまとやりとりするのにかなり助かるので、

すぐにNAKISURFのアパッチ亮太こと、

金子と共有しておきました。

ややこしいのだが、

でもこれがアメリカでのサーフボードの文化なのかもしれない、

とも思い、この世界を尊重するようにしてみると、

この分数も悪くないと思ったのであります。

それではすばらしい週になりますように!

今日も来てくださってありがとうございました。