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天才シェーン・ガラース_シェーンが見つけたマンライウオールの岬波_オールドタウンでランチ_(2546文字)

ロスアンジェルスの友だちに会う約束があったので、

再びシェーン家に戻る。

シェーンはちょうど新曲のミックス中だった。

全ての楽器の音って、バラバラに切り離したり、

音を変えたりできることを知った。

彼はミキサーとしてもすごい才能を発揮している。

ミックス中に突然、

メロディラインを思いついたようで、

リフ(riff)を弾きはじめた。

かっこいい!

.

.

シェーンはドラムスで有名だが、

こうしてギター、ベースも自在に操る。

歌までも天才的だ。

音をお聞かせできないのが残念だが、

これは彼の新曲。

すばらしいロックサウンドで、

サーファーだけにグライドリフというのか、

波に乗っているようなスピーディーさのスリルと、

華やかで滑らかなギタープレイを間近で堪能した。

感動。

次の曲は、

いわゆる’70年代のハードロック的なギターリフ。

ソロではなく、ジャムがしたくなったようで

ドラムはこーです。

「ドンダン、ドン・ダ。

ドンダン、ドン・ダとヤリマス」と、

「ロックンロールコードはこうです!」

と、こうして教えていただいたのだが、

生徒(俺)は、

サーフィングで言うところの波打ち際で転んでしまうようなありさまで、

シェーンはさぞかし難儀したことだろう。

教えているうちに彼のロック熱が冷めてしまったようで、

曲目はアコースティックとなっていった。

美しくスローなメロデイは、

ポエトリーリーディングのような歌詞と相まって、

イントロからエンディングまでひとつの物語としてつながっていった。

「FUJIGENのギターは、サイコー!

年数が経てば経つほど音が良くなっています。

これはまだ二年目だけど、

もうすでに熟成した音が出始めました」

ほー。

ワインで言うところのロマネコンティのようなギターがあるのですね。

「フジゲン」と調べてみたら、

やはり日本のメーカーで、

グレコ設立当初のギター製作を請け、

フェンダージャパンでのギター製作もそうですし、

それは美しいギターを作るメーカーでした。

http://www.fujigen.co.jp/

とすると、

ギブソン、フェンダー、フジゲンと世界三大メーカーとなるのか。

こう書くと、ギターマニアの神乃島かたやんとか、

Dセンパイから反論が来そうだが、

俺はそちらの方は無知なのでお許しください(^^)

アオちゃん近影。

翌日は、

「DAWNパトロールに行こう!」

と約束通り未明に起きて、

シェーン自慢の超健康スムージーをいただいた。

ベリー各種、リンゴ、プロティン、

フラックスシードが入った優れもので、

これを飲めばお昼までエネルギーが尽きないということでした。

何よりもおいしいし、それは最高です。

あ、シェーンもSURFSURFSURFのサーマルと、

【波乗人の十五章】オリジナル湯呑みを愛用してくれていた。

https://www.nakisurfshop.com/SHOP/2523.html

日本語があまり読めないシェーンだが、

翻訳してもらったのだそうで、

「ここには感動的なことばかり書いてありました」

と言われてうれしくなった。

第一章の

「誰よりも早く起きろ」

というのは間違いなく実践できたと思う。

いざいざと出発し、

オクスナード、ベンチュラと抜け、

歴史的なポイントブレイクもチェックしたが、

うねりが小さかった。

そこで、「シェーンが見つけた」

という岬を見に行ってみようということになり、

到着すると、

こんなパーフェクションが迎えてくれた。

しかも無人。

そして遙か彼方まで乗っていける距離。

「Oh my….」と驚いた。

すごい場所です。

ウニ、イソギンチャク密生型の岸を越えてゲッティングアウトします。

「美しいバラには刺がある」

そんな言葉を思い出していた。

まずはシェーンがテイクオフ。

Cole Sling Shot Swallow tail.

6'0" x 11-1/4"x 18-5/8"x 14-1/4" x 2-1/4"
Tri fin set-up

テイクオフしてみると、

ショルダー側が深く、

そこからうねりがせり出してくるからか、

思っていたよりもテイクオフは難しかった。

立ち上がる寸前に

「不意に押される」

という表現がぴったりのファーストピーク。

テイクオフしてしまえば、

感激のマンライウオールが待ち受けています。

軽く100mライド。

波がちょっぴりでも大きくなると500mは乗れるのだそう。

カリフォルニアの奄美大島みたい。

テイクオフはこんな感じで、

落とされるように波の中に入る。

これはバレルセクションですね。

波の中にある溝みたいなのが、

海底にあるリーフを表現していて、

それはきっとギザギザなのだろうな。

と推察できるほどラフな印象を持った。

ペリカンはボレロ音楽のように右、

左と羽根をひるがえしながら美しく飛んでいった。

シェーンのロックなキックアウトの瞬間。

結局フルに2ラウンドも入り、

100mライドを20回。

ということは、

最低2kmのパドリングをした俺たち。

イルカもいい波に乗っていた。

ピー。

朝飲んだスムージーも全て消化してしまい、

「お腹空いたー、異常にスキマシタ」

とニコニコ顔で上がってきました。

この時間になっても風がなく、

さらにピークには3人が入っているだけで、

なぜか空いているブレイク。

そして信じられないほど長い距離が乗れた銘波。

上から見るとこんな感じですね。

どうしてこんなに空いているのでしょうか?

ランチにはシェーンが大好きなベンチュラに。

ベンチュラは、「オールドタウン」

という愛称がついているのだけど、

本当にクラシックな街並みにうれしくなるほどだった。

クラシカルでさまざまなお店があって、

俺たちは予定通りメキシカンを選択した。

フィッシュタコにビーン&ライス。

辛味好きのシェーンは、

いつものようにたっぷりの香辛料を振りかけ、

「オイシーデス…」

と辛旨味に陶酔していた。

前回の辛味はタバスコでした。

http://blog.nakisurf.com/naki/archives/30670

ああ、お腹いっぱいです。

これからロスアンジェルスに向かいます。

それではチャオ?♪

今日も来てくださってありがとうございました。

また明日!