こんにちは、
台風は去りましたか?
今日はお知らせがあります。
以前もお伝えしました
『2012年夏、ネットショップ大賞』
をスポーツ・レジャー部門で受賞いたしました。
http://estore.co.jp/award/2012N/shop/cat27.html
全国の29110店舗の本店ストアより選ばれたということで、
これも普段からお越しいただいている、
サイトでショッピングしてくださるみなさまのおかげだと、
私はもちろんのこと、
スタッフ一同、大きな感謝をここに。
競争ごとはあまり好まないのですが、
安心してお買い物していただけるショッピングサイトを目指していただけに、
こうしてネットショップ大賞をいただけるというのは、
じつにありがたいことです。
本当にありがとうございました。
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今朝は少し時間があったので、
読書をしてみたので、
文章が頭の中にあふれている。
そこでここからは散文だが、
文学的に書いてみますね。
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開高健はこう綴った。
「大自然を相手にしたら、
ヒトは、一匹のか弱い動物にすぎません」
.
北方謙三はこう書いた。
「いま、時が、君の目の前にある。俺の前にもある。
それぞれの時を前にして、
立ち尽くすことが許されるのだろうか。
俺は、一歩を踏み出す」
.
若山牧水はこう詠んだ。
「疲れはてしこころのそこに時ありて
さやかにうかぶ渓のおもかげ」
.
開高さんが抱いた大自然への畏怖と、
北方さんの決意がぐいっとやってきて、
それをはぐらかすように牧水さんの、
ゆるやかなる『渓をおもふ』
という夏の詩の書き出し箇所を引用させていただきました。
この詩の冒頭箇所全文は、
「疲れはてしこころのそこに時ありてさやかにうかぶ渓のおもかげ
いづくとはさやかにわかねわがこころさびしきときし渓川の見ゆ
独りゐてみまほしきものは山かげの巌が根ゆける細渓の水
巌が根につくばひをりて聴かまほしおのづからなるその渓の音」
というのだが、
そこにあった流れのせせらぎと、
山々の連なりがやさしく浮かび上がってきて、
しばしこころを休ませてくれる名詩だと思う。
これを波乗りに転換してみると、
「疲れはてしこころのそこに時ありてさやかにうかぶ波のおもかげ
いづくとはさやかにわかねわがこころさびしきときし月浜の見ゆ
独りゐてみまほしきものはうごめくうねりがくずれる遠浅の渚
うねる先が海につくばひをりて聴かまほしおのづからなるその波の音」
(つくばひをりて=ここでは落ちるという意味)
となって、それは月光の砂浜で、
ゆるやかなうねりをやさしく見ている情景が浮かび上がった。
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こころが寂しいとき海があり、波があった。
そして俺の心を震えさせるのも波だった。
たとえようもないほど強いものに向かって、
「自分は弱い」
という意識を捨て、全身全霊で立ち向かい、
一点を見据えて、
怪物みたいな波の中に入り、
板きれだけでそれを滑り、陸に戻った。
叫びたいほどの興奮があり、
痺れるほどのエネルギーを得た。
または、
さざなみうねりに乗り、
ゆったりと木の葉の気持ちになって、
海上を長い間揺れていった。
そんな両極端を味わえるのが波乗り。
サーフィング、波乗り共に達人たちが棲む世界。
その達人たちはある日の海には誰しも呑み込まれるが、
またある日は、
子どもが楽しく遊んでいられるのも波。
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今日はそんな波乗りの懐の深さについて書いてみました。
“WE LOVE SURFING”
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