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naki's blog

シングルフィンは波乗りワルツ新世界_(1651文字)

こんにちは、春真っ盛りですね。

色も空気も、

見えるもの全てが輝いています。

夜明け前にコヨーテに遭遇した。

キツネみたい。

かなり獰猛(ライオンキング参照)と聞いているけど、

運良く俺を見て逃げていってしまった。

堂々とセンターラインを歩いていたことにも印象を持ちました。

http://youtu.be/xmkyyP4c86M

(音楽をかけられる環境の方は、ぜひ再生しながらお読みください)

シングルフィン。

最近かなり夢中になっている。

以前シングルフィンは、

波乗り調整用としての位置で、

またはロングのごゆるりライドの主役だった。

けれど、

シングルフィンボードの芯というか、

スイートスポットを発見してから、

その乗り味の虜になっている。

安定した一輪車と言えばいいのか、

または足回りの良い二輪車だろうか。

シングルフィンに乗りながら波斜面を覗き、

トップの形やショルダーを眺め、

そこに存在する最速、最善、

最高の滑走ラインを見いだし、

それをトレースしていく。

これがうまくできることが多く、

愉快も愉快、痛快ですらある。

今まで波乗りをむずかしく考えすぎていたのかもしれない。

ワルツを踊るように波に乗ったことはなく、

けれど、波乗りこそがワルツだったのだと知った2013年春。

30年近くも波に乗り続けて、

ちょっぴりマヒした気持ちを刺激してくれ、

さらには温故知新という言葉に凝縮された新世界に誘う一枚のシングルフィン。

6’4″というボードサイズに小さなフィンを前方に設置してから全てが変わった。

フィンはスライドするもの、

このスライド感こそがサーフィングの醍醐味だと知り、

思い描いていた波にテイクオフすると、

ヨハン・シュトラウス2世の

(きっと今かかっているであろう)

『美しく青きドナウ』が高々と鳴り響くのである。

この豊沃なワルツ、それは軽快な、

輝く春そのものであることを知ったのであります。

この曲を知らずに波に乗る少年少女は、

いったい何を胸に奏でながら乗るのであろうか。

シングルフィンが心を温める春の午後。

波乗りワルツ新世界であります。

数え切れないほどの種類の波。

カメラで切り取ってコレクションしているが、

コンプリートできないことは知っている。

でも乗った波はそれ以上にあるので、

コレクションを胸に抱き、

それを思い出しながら今日も一日老いる。

時は進む。

夢を見る子供が大人となり、

その大人は夢のかけらを取り出しては眺めている。

閑話休題。

キャンバス&ネーションのシェイパーのライアンが、

「ものすごいサンドイッチ屋ができました」

「何がすごいの?」

「野菜がすごい。畑で買ってきて、儲け度外視でたっぷりと出してきます」

「野菜だけ?」

「いや、パンもすごいです。あんなおいしいパンは食べたことがありません」

と言うので早速行ってきました。

驚くほどの野菜の味。

苦い、甘い、爽やかなそれぞれの種の味。

さまざまな個性が織りなすサンドイッチというのを始めて食べました。

「全て注文を受けてから切る」

という野菜を焼きたてパンではさんだサンドイッチ。

これが本物のサンドイッチとすると、

今までのサンドイッチが違う食べものに感じてしまいました。

作っている人がそれはうれしそうにしている。

作り手が幸せをサンドイッチにとじこめて、

それを食べたお客さんが幸せを体に取り入れていく。

食べている人、作っている人たちの笑顔が忘れられない。

不思議なことではありますが、

こんなハッピーフード・ムーブメントがカリフォルニアで始まっています。

満足して車に戻ると、

FMラジオからすばらしい楽曲がかかった。

『サンタモニカ』という曲名でした。

ラブラドールの子犬。

トレーダージョーズのアニマルクラッカー。

老舗オモチャ屋のパズルズーには、

『リラックマ』が上陸して大人気を博していた。

それにしてもリラックスはアメリカ人でも理解できるだろうが、

「クマ」はいかがなものだろうか?(笑)

今日もお越しくださって、ありがとうございました。

それではまた明日!