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「ウナクネ党とアナクネ周辺」だったのだが、
昨夜から「ショートボード特集」がその座を奪った。
https://www.nakisurf.com/blog/naki/archives/56376
そんなこともあって、
今日はショートボードの話をしてみることにしました。
波乗りはプレイ=遊びである。
遊びだからこそ、
自分の好きなようにアレンジしていくのが楽しい。
そのアレンジはボードの持ち方だったり、
パドリングの姿勢、
「ターンとターンの間」にこだわり、
さらにはボードの角度、
波への位置、速度、スタイル全てが大事だと思う。
これはクローズアウトとなってしまった千葉北波だが、
ただ滑り降りるわけではなく、
波の中腹から高速無抵抗というグライドにこだわったのです。
そして最後はリップをかいくぐるようにターンのアクセントをつける。
ささやかなことだけど、
波乗りにはとても大切なことです。
先日、
玉石のフォードアーズで初心者の友人が、
「石で怪我すると嫌なのでブーツを履こうと思うが、どう思う?」
と聞いてきたので、
それはかなりかっこ悪いから止めた方がいいと伝えました。
玉石で怪我をするのは初心者だけで、
それは慌てるからに他ならず、
しっかりと石の上を歩けば怪我はしないものです。
サーファーは、
玉石やリーフの上を歩くことにも慣れなくてはならない。
怪我の予防よりは失敗しないようにしっかりと歩く。
こんなことが大事なのだと思います。
サーファーは波に乗るだけではなく、
その世界を持っている気がする。
トランクスの位置、歩く姿勢、酒の飲みかた。
ただやみくもに波に乗っているわけではない。
さらに言うと車やウエット、
キーホルダーからベルト、
靴までも好みのものを身につけている。
自分は黄昏色や滑走の昂揚があるものに惹かれます。
みなさんの好きなものはどういうものでしょうか?
話が逸れましたが、ショートボードの話でした。
ショートボードはレイルラインが短く、
浮力が最小になっているため、
回転半径がとても狭いのが特徴です。
なかでも私が好きなのがラウンドハウスカットバック。
ウナクネ世界ではこの技法を「輪廻転生」とも呼んでいて、
それは輪廻と解脱の考えに基づいているようであります。
詳細を調べてみますと、
波乗りは喜であり、
その永遠に続く輪廻の波内から抜け出すことが解脱(エア?)であり、
修行により転生させるように波に戻ることが解脱の目的だとされています。
いつものように少し難解です。(笑)
めまぐるしく変化する重力感覚の中で、
波は十二支縁起のように世界を支配していた。
この文章では少しわかりづらいのですが、
ラウンドハウスカットバックというのはそういうものだとしてみました。
具体的にこのターンをメイクするには、
ターンの分割化ということが必要になってきます。
丸井の月賦。
スラッシュでは、
ターンの入りにほぼ全て体重移動するが、
このカットバックでは5%、5%、そして10%、
というように少しずつ体重移動を小分けしていきます。
そのまま半分(およそ50%)のパワーを貯金したまま、
最後のホワイトウオーター・リエントリー(泡波転生)で、
残りの45%を使えばいいのです。
少し残すことは大事です。
サーファーによっては、
初期に15%しか使わずに、
最後のリエントリーに80%も使い、
それをアクセントとしているスタイルもあります。
ご参考までに。
遠くからのうねりが届く季節ですね。
自分のスタイルで美しく、豊かに波に乗りたいです。
BLUE誌のコラムを書き始めた。
その内容は
「執着を解き放て」ということで、
ボードの種類だったり、
同じブレイクに入る執着、
そんな全てのことを疑問に思ったのです。
こんなことを考えていたら鴨長明による方丈記の
「ゆく河の流れは絶えずして、しかももとの水にあらず。
よどみに浮かぶうたかたは、
かつ消えかつ結びて、久しくとどまりたるためしなし」
という書き出しを思いだす不思議。
外を見ると日はすっかりと暮れて、
それはまるで無常観文学のようでありました。
「惜しむとて惜しまれぬべきこの世かは
身を捨ててこそ身をも助けめ 」
この文章をサーファー流で読み解くと、
「いくら惜しんだところで惜しみ通すことのできるようなこの世であろうか。
この身を捨ててサーフしてこそ、はじめてこの身を助けることとなるだろう」
勝手な解釈ですいません。(笑)
どうぞすばらしい日となりますように!
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