こんにちは、
昨日のデイブ・ネイラー・ポストの評判がよく、
それはうれしいメールをたくさんいただきました。
https://www.nakisurf.com/blog/naki/archives/47028
ありがとうございます。
早速デイブに伝えたら彼も感謝していました。
今まで陽の当たらない世界でしたが、
こうして銘職人たちがサーフボード作りを支えているのですね。
また印象に残る人がいたらここでご紹介いたします。
昨日は一日中風が強かったので、
陽が落ちてからピアに行ってみた。
AVISOプレイングマンティス5’4″
風も止まずに波も小さかったけど、
たまにやってくるオバケ波はこのくらいあった。
ニコリン師範もブログで書いていたけど、
ショートボードでのカットバックは、
本当に楽しく、このサイズでさえ、
レーシングカー並の体感Gがあります。
https://www.nakisurf.com/blog/nikorin/archives/17176
激しいスリルの納涼サーフ。
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そして今日。
サーフボードの新しいアイディアが沸いた。
セオリーとは逆のアウトライン。
削ってくれるシェイパーを探したが、
全員に首を振られそうだったので自分でシェイプしようと、
AKUというコンピューター・プレカットマシン
を持つライアン・イングルにお願いすると、
「正午頃ならマシンが空いてますのでドーゾドゾ」
と快諾されたのでNATION/CANVAS工場に行ってきた。
到着するとクリスくん号があって、
ダブルストリンガーの完成ボードを積んでいた。
いましたいました。
ライアンはクリスチャンと忙しそうだったので、
工場内を廻ることにした。
ホットコートされているCANVASボード。
宝石のように美しいです。
ジェイソンの部屋に行く。
これはバフィングされているスロッピー縦ラミネート。
グロスフィニッシュ仕上げだったのですね。
最高に美しいです。
さて、自作サーフボード。
思いついたそのアウトラインをイラストにしてみた。
昨日タイちゃんとボードを交換したと書いたけど、
そのときひらめいたのが、
「ワイデストポイントをボードの中央付近」
ではなく、
「ワイデストをテイルエンド」
にしてみるということ。
さらに深いコンケイブに大きなツイン。
ナブスターかトレイラーフィン系のバックフィンスロット。
そうすると、こんな金魚みたいなシェイプとなったので、
これをゴールドフィッシュ・プロジェクトと名付けました。
コンピューターでの、
つまり机上のデザインはこうなりました。
スゴイ時代です。
スワロウテイルがマシンだとカットできないらしく、
それでもここまでのフォルムを再現してもらいました。
4’7″ x 20″ x 2-1/2″前後になる模様。
フラットロッカーにしたいので、
大きめのブランクスをセットしてマシンカットが始まった。
休みなくバリバリ削るAKUくん。
すごいぞ!
30分後にはプレシェイプが完了。
うれしいのでフィッシュくんの顔を描いてみた。
ここからビッグ・スワロウテイルを切り出さなくてはならず、
ストリンガーが木なので、
さてどうしようかと考えていたら、
ライアン・イングルと、
マックス・デクスターというふたりの銘シェイパーがやってきた。
ふたりはいろいろとディスカッションして、
イメージ画通りのテイルラインを表現してくれるという。
電気ノコギリを手にしたライアンは、
それは上手にバリバリと削って、
ビッグスワロウテイルが完成したのです。
ありがとうありがとう。
さて、ファインチューン。
一応これが俺のファーストシェイプとなります。
デクスター(DXTR)がシェイプ指導してくれるというので心強い。
まずは全体的にあたっていきます。
明日の正午に終了する73時間限定受注生産の、
ハッピーグライド@サンオノフレTを着ての初舞台でした。
https://www.nakisurf.com/blog/showroom/archives/60508
レイルは、ソフトレイル、
そしてハードエッジをスクリーンのラップで切り替えて、
ノーズからテイルまでを繰り返す。
反対側もね。
ストリンガーにカンナをかけたり、
フォルムとエッジラインをチューンして完成!
デクスターも「上手です!」
おだててくれるのでその気になる。
そして一時間後。
ゴールド・フィッシュの完成です。
へへー。
初シェイプと魚型にサインして、
自分の名前とデクスター(マックス)、
そしてRE(ライアン・イングル)を記した。
大きな笑顔でランチから帰ってきたライアン。
「ドーデスカ?」
もう完璧な仕上がりです。
ドーダ!とばかりに見せると、
「初めてにしてはまあまあだね…。
ファインチューンしましょう」
ギザギザだというレイルのフォルムを直してくれた。
俺からすると完璧なのになかなか深い世界があります。
デイブに巻いてもらおうと、
オリジナルアイディアの
”ゴールドフィッシュ・クラッカー”の写真を見ながら
目と口の部分を凹ませて彼の部屋に持っていくと、
「WOWゴールド・フィッシュだ!アハハ〜」
とみんなが大喜び。
「これこそが本当のフィッシュボードだ」
全員一致の意見となり、
オーダーカードもフィッシュ型に切り取り、
ラミネートを待ちます。
ラミネートもデイブ指導の下で自分でやろうと思っています。
明日のランチタイムの約束です。
続報はまた明日ここで。
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ソルトクリークで見かけたのは、
最先端クーラーボックス号の人。
ライトは点くし、時速8kmは出るんだぞ!
胸を張って海に向かっていった。
ビーチで飲む冷たい飲みものはさぞかしおいしいことでしょうね。
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先週から全米が大賑わいしていたのは、
イチローさんが4000本安打を達成するということ。
きんちゃんや友人たちは、
「騒いでいるのは日本だけなの?」
と懐疑的だったが、
逆にメジャーリーグの方が盛り上がっていたように思える。
こうして日米をまたいで大記録を達成させるのが、
イチローさんの真骨頂でもあります。
今朝は試合開始前から、
MLBコムはヘッドライナーで伝えるほど興奮していた。
カリフォルニア時間午後4時、
で、ヤンキーススタジアムで、
カワサキさんのブルージェイズを迎えて試合は始まりました。
一回の裏第一打席、対するはナックルボーラーのディッキー。
イチローさんがかなり苦手としているピッチャーです。
その逆風の中、「第3球、ディッキーが投げた!」
それをトップスピンで打ち返し、
美しいラインドライブはレフト前に飛び、
ものすごい偉業を達成したイチローさん。
観客は総立ちとなり、
さらには試合を中断して、
チームメイトが彼にかけよって讃えたほどの大記録。
イチローさん、おめでとうございます。
その後進塁して、
二塁を守っていたカワサキさんともグータッチ。
師弟コンビがこういう形でグラウンドにいるという偶然、
いや必然にも落涙。
試合後のうれしそうなイチローさん。
米メディアは「驚くべき偉業」
だと讃えて、
「ICHIROの殿堂入りは確実」
と大騒ぎとなっている。
本当にものすごいことです。
自分が永住ビザを取ってアメリカに越してきたとき、
偶然同じ飛行機でやってきた野茂さんから力をもらって、
異国の地で歩を進めてきて、
それから今までイチローさんがこの地で道をつけています。
お元気でずっとプレーし続けてください。
感動をありがとうございました。
それではまた明日ここで!
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