新品・中古サーフボード販売、カスタムオーダー、ウェットスーツ、サーフィン用品など。NAKISURFは、プロサーファー、フォトグラファー、サーフライターで知られるNAKIのコンセプトサーフショップです。

naki's blog

【特大号】タイちゃん祭_タイラー・ウオーレン_サーフボード@ミドルス・トレッスルズ_マンライたくさんの永遠セッション_グル集合の図_波乗りの新しい扉がいま開く_(2815文字)

こんにちは、

1月最後の月曜日をいかがお過ごしですか?

こちらサンクレメンテは、

3ft at 14s W (271°)
2ft at 14s SSW (205°)

という波間隔14秒越えの西、

そして南南西うねりが入り、

頭サイズのお祭り状態となっている。

そこでタイちゃんことタイラー・ウオーレンに相談すると、

「ミドルスに行きましょう。きっといいです」

ということになり、

冬波の聖地ミドルストレッスルズにやってきました。

このパーフェクション。

長い波は200mは続き、

コンディションが良いときに、

ローワーズからチャーチの河口まで400m以上乗ったことがあります。

リンコン岬のように掘れ上がりはしないが、

緩いトレッスルズ系の斜面が、

遙か長く続くミッドレングスーログの桃源波であります。

201401_Middles_2001

サンクレメンテの南に位置するトレッスルズ。

大きく分けて、

コットンズ

アッパーズ

ローワーズ

そしてこのミドルスの4ブレイクがあります。

最も長い波がブレイクするのはこのミドルス。

マット・ハワードや

ハービー・フレッチャーが愛するブレイク。

IMG_1399

夜明け前にタイちゃんの家で待ち合わせて、

この朝焼けと共にフリーウエイを8分南下していく。

201401_TW_1418

「この時間にパドルアウトしていたらよかったです」

この夜明け色に焦るタイラー。

待ち合わせ時刻が夜明けの30分前だったので、

次回は60分前としようということを話しながら、

レッド・ツエッペリンのロックと共に時速70マイルで走っていた。

IMG_1441

この線路を越えたらほぼミドルスに到着です。

201401_TW_6385

タイちゃんが師匠である故テリー・マーティンを偲んで削った9’8″

その初乗り記念日でありました。

201401_TW_6450

朝陽色が薄くなってきました。

201401_TW_6414

軽くハングファイブして、

チャーチに向かって滑っていく。

201401_TW_6440

カットバック・フェイディングで、

ログボードをここまで寝かせることができるタイちゃん。

渋く、

そして新次元のサーフィングを拝見させていただいた。

201401_TW_1943

そしてハングファイブの安定度は世界でもトップクラスだろう。

このままのポーズで揺らぎもせずに100mくらい突っ走っていった。

横で見ている人たちが「あれを見ろ!」

と叫び、

タイちゃんの完璧なるノーズライドの長さに唖然としていた。

IMG_1525

俺はというと、

タイちゃんが「NAKIスペシャルです」

と削ってくれたスペースシップ5’5″でふわりとクルージング。

ボードの出生については以下のリンクに少し書きました。

https://www.nakisurf.com/blog/naki/archives/50169

IMG_1565

タイちゃんが近寄ってきたので、

「これに乗る?」と聞くと、

ニヤリと笑って彼の9’8″がやってきた。

タイちゃんの初ログ。

しかも渾身シェイプのニューボード。

スペースシップに乗ったら、

突然アグレッシブサーファーに変貌したタイちゃん。

IMG_1596

フルレイルのカービング・カットバック。

スクエアに寝かせたボトムターンから、

オフザカーブのシークエンス。

201401_TW_sq_1915

前出した横にいた人たちが

「あれは誰だ、トム・カレンか?」

と推測しているのを聞き、

少しにやついてしまった。

とにかくこの本格的なカービングはやけに目立ちます。

俺が乗ったログというか、

この手のボードのおもしろさは、

ターンで波を切り裂いていくことだと思う。

IMG_1731

上の写真を見ていただけたらわかるのだが、

自分で切り出した波のトラック溝が後ろに残っていく。

重い音が「ブオッ!」とフィンから出て、

そんなことがうれしく、興奮してしまう。

201401_naki_1547

『門前の小僧習わぬ経を読む』

ではないが、

タイちゃん、そしてクリスちゃん

(クリスチャン・ワック)譲りのノーズライドもできた。

201401_naki_1716

パラレルスタンスで長い波をグライドしていく悦楽、愉楽。

それは豊かで幸せな気持ちとなっていった。

IMG_1798

タイちゃん渾身のピンテイル。

もちろんリーシュプラグなどはない。

1960年代風でも、

現代シェイプのすばらしきサーフボード。

マンライ(=満足ライディング©オガマさん)をたくさん得て、

このミドルスセッションはタイムレス(永遠)となりました。

201401_TW_1700

アグレッシブとプログレッシブなる崇高ターンのタイさま。

201401_TW_1834

自分の世界のボードを創造し、

歴史と伝統も尊び、

ブランクスからハンドシェイプで削りだして、

ミニからショート、

そしてミッドレングス、

ロングにログまで、

それは自在に操ることができるサーファーがここにいる。

世界は広いし、そしてすごい。

タイラー・ウオーレンが、

ここまで美しいサーファーだということを認めた瞬間でした。

201401_TW_1980

彼のサーフィングに注目していた人たちの羨望のまなざしを浴びて、

タイさまが悠々と上がってきました。

やはり291お人であります。

201401_JJ_1811

よく見るとJJも入っていて、

このシグネチャ−・ハングテン。

IMG_1802

そしてJJ印のハングヒール。

すごい。

シグネチャーフィンの効き目あり。

IMG_1884

スコッティ・ストップニックもロググライドしていて、

彼らしいハングテンを決めていた。

IMG_1984

「全てを動画に収めたよ」

とは同行したジョン・アーマン。

彼は有名なロック歌手だとタイちゃんが言っていました。

そう見えます。

R0012931

帰ろうとするとキャプテンフィン、

またはキャプテンヘルムの親玉&大ボス、

元締め、大将、頭領、親方、総司令官、取締役、

そして首領のミッチー・アブシャーが上がってきた。

2月7日から始まるインスピレーション展の話と波の話。

もうすぐハワイに行くというタイちゃんは不参加。

リンタロウさんがっかり。

R0012936

前出した朝焼けの道も午前10時となると、

こんな乾いたカリフォルニアの空が遠くに拡がっていた。

R0012940

みんなでSCカフェに行って、

俺は目玉焼きとハムのセット。

野菜がなかったので、

サルサソースをかけてみたらマンライ味となりました。

201401_TW_Spaceship_0745

今日はスペースシップにとって、

すばらしい滑走日だったので、

サンワンの山に行って記念撮影。

うれしそうなボード。

201309_Tyler_8323

スペースシップが誕生した日の写真を見つけました。

201309_Tyler_8513

COLEたちと同じようにマシンカットからシェイプする場合もあれば、

ブランクスから削り出すハンドシェイプもできるタイラー。

201309_Tyler_8507

彼は、

巨匠故テリー・マーティンの遺産でもあります。

そしてサーフ業界にとっても。

NAKISURFでは、

全てタイラーがハンドで削ってくれるというので、

こういったスペシャルシェイプや特別デザインのオーダーをしてきました。

毎月10本だけの限定も限定ですが、

それは美しいオルタネティブボードから、

コンセプトモデルをここでご紹介できたらと思っております。

どうぞよろしくお願いします。

201309_Tyler_8350

スペースシップ、

俺にとってもそしてタイラーにとっても初めてのデザイン。

そんな驚きがこの作品に詰まっている。

これがシェイプサイン。

201309_Tyler_8340

想像でも現実でも波に乗る。

ブレイクが空いていたり、

空想に耽ることができる冬は、

サーフィンの季節であると思います。

タイちゃんありがとう!

新しい波乗りのドアを開けてもらった気持ちです。

Enjoy Da Ride!!

すばらしい波乗りを!


Comments are closed.