おはようございます。
こちらは大雨、または曇天の一日でした。
嵐が抜けていくときに風が南西方向に巻くように抜け、
風速12m。
ブイは12ft@14秒 / W (261°)をマークした。
ピークは今日の正午。
ストーミーだけど、
真実の波に乗るのは今日しかないと思い、
ロッキーショアに行ってきました。
こんな波を想像していたのですが、
実際には雨の後、
そしてガストで12mも吹くサイドオンショアなので、
かなりワイルドな海面だった。
このあたりの大波スポットであるモナーク岬までもがブレイクしたと、
サーファーたちはその話で持ちきりだった。
ソルトクリークは軽くクローズアウト。
完成したてのNATIONシャンパン5’5”と、
タイラー・ウオーレンのスーパーソープ5’0”。
(ピンクシャンパンだと、
多くの方がピンク色のボードだと錯覚するようなので通称を短くしました)
降りていくときに何人かのサーファーに
「そんなので乗るのか〜」
と半ば呆れ、半ば嘲笑された。
大丈夫、乗れますから。
さきほどのロッキーショア。
ちょうど中央の波の下、
人がひとりいるが、
点のように見えるのでサイズがちょっぴりわかります。
波はまあまあいいのだが、
ソルトクリークの沖にはケルプ(海藻)が密生していて、
それがこの大波で大量に剥がれて、
ラインナップやインサイドにたくさん浮いているという状態だった。
テイクオフすると、目の前に10畳敷きサイズのケルプ群が拡がっていた。
それでもテイクオフするのだが、
フィンが当たってしまい、強制終了。
波待ちしていると、
水平線が揺れて、
突然倍サイズのセットがやってきて、
メタリカの曲のようなパウンドで叩きつけられた。
くー。
次の波は少し岸側だったのでそこまでヘビーメタルではなく、
ハードロックのようなビートでボードをつかんだまま深き海中高速回転。
3本目は慣れてきたので、
楽勝だとリラックスしながらダックダイブすると、
その圧力で前腕部が折れそうになった。
南カリフォルニアでは、
1998年以来の大きな波だろうか。
その後もセットは止まらずに喰らって喰らって、
また喰らって演歌のようになり、
ロッキー岬からストランズ岬中間くらいまで流されてしまった。
あげくの果てには前出したケルプ群に突っ込んでしまい、
そのまま絡まって脱出できなくなり、
危なく溺死するところだった。(本当)
引田天功のように出られたらいいのだが、
茎の太さがロープくらいあるので、
硬く、切れず、あんなに恐ろしいものはなかった。
目を開けても海藻の他は真っ暗で、
海藻の切れ目すらわからずにあきらめかけた。
だが、幸運だったのか、
海面まで顔を出すことができて、
次の波が来るまで念願の呼吸をし、
絡まったまま10本もの波を喰らっている間中、
また絡んで海中から上がることができない恐怖と、
いつまでも終わらない波の恐ろしさで、
波が去ったときには、
全身から力が抜けてしまっていた。
海面に詰まった泡が、
風に吹かれて散っていくのが目に焼き付いている。
また沖に戻ったのだが、
ちらちら見える海藻群が恐ろしく、
波乗りに集中できないので上がることにした。
前田さんが撮ってくれたインサイドの一枚。
目線が海藻に注意しているのがわかる。(涙)
スーパーソープの出番なしで本日終了。
まあ、こんな日もあります。
収穫はシャンパンの滑りが最高峰によかったことで、
それは感動的なシングルフィンでありました。
やはりインバースVEEと、
微設定複合カーブが大好きです。
あのマニア的な設定はライアンの情熱がなし得た完成形でしょうね。
また寒くなってきましたね。
ネックエントリーのスーツ本当に動きやすくて暖かいです。
Beautiful Sundayとなりますように。
また明日ここでお会いしましょう。
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