おはようございます。
どんな週末でしたか?
こちらは南うねり、南西うねり、
そして北西風波が入っています。
うねりの角度があっているのは、
サンオノフレだとオールドマンズ、
そしてローワーズ、ラグナ周辺で、
こちらはオーバーヘッド前後。
他の場所は胸から頭程度でしょうか。
□
今日のポストは、
その膨大な写真数と内容から予期せぬ三部作となった
『インディペンデンス・デイ@フォードアーズ』の最終部です。
前編『The Beginning』は2014文字
https://www.nakisurf.com/blog/naki/archives/55434
中編『キャメロンのキテレツ大百科』は5121文字
https://www.nakisurf.com/blog/naki/archives/55457
後編の主役は、
タイちゃんことタイラー・ウオーレンと、
この大祭日ウナクネニコリン集会の発起人クリスチャン・ワック。
すばらしすぎるフォードアーズの波。
写真中央のピークからレフトは右端の椰子まで、
ライトも左にある1本の椰子まで続きます。
超が付くほどのパーフェクト。
夜明けから7時間がすでに経過している。
サーフィングで「プロ」と名が付く人たちは、
超が付くほどの体力があります。
アメリカ建国を記念したアメリカンラグランT&レースカー。
かなり稀少なものになりつつありますが、
SとMサイズだけ少量ございます。
https://www.nakisurfshop.com/SHOP/7777.html
カーソンがGoProでみんなを撮りまくっていた。
これもいつもの風景。
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前回中編のエースとなったキテレツ大百科のキャメロンが沖釣りから戻ってきた。
ボーズ(釣れなかったという釣り用語)ハンギングファイブを決めていたが、
これでトローリングしたら特別なアクションに魚が反応して釣れるような気がします。
なんでも水温が高いから沿岸にイエローテイル(ハマチ)がやってきているようで、
もし釣れたらBBQランチに彩かな色を添えていたと思う。
そのままボーズ・トップターンを決めて、
ショアブレイクまで完璧に乗ってきた人気者キャメロン。
釣り竿を持ってこれだけ波乗りできる人を始めて見ました。
やはりサーフトローリングなる技を編み出していただきたい。
「ウネクネアクションで爆釣」
とわかったら大人気となるでしょうね。
さて、私の次なるボードは、
タイちゃんが丹精込めて削ったファンクション・ハル。
Tyler Warren’s Functional Hull 6’8″
こちらでは別名EGGと呼ばれています。
これに乗って気持ちよく午後の斜面を滑走していたら、
ボードの創作主であるタイちゃんが登場。
波を待っているあいだ、
ボードとフィンのマッチング話と、
最近の色々の情報交換。
「軽く、柔らかく、そして速い」
というボディコピーの「赤い彗星」。
ガンダム内では「赤は3倍の速度」とされていましたが、
サーフボードではそんなことはありません。(笑)
このコピーの由来は下のリンクをご覧ください。
https://www.nakisurf.com/blog/naki/archives/55352
アッパーのブンペイもやってきて、
シングルフィンで波とのデュオを奏でた。
このコピー、まだパーティでの酔いが残っているようですね。(笑)
20年近くも彼のサーフィングを見続けているが、
どんどん進化しているのがすばらしい。
Go Bupei!
クロスステップもブンペイスタイルで、
浜からは「誰だあれは?」
と新人の登場に沸いていた。
上がってくるとブンペイのお父さん(初登場)と、
元弊社スタッフのブライアン・ジーマもいて、
ちょっとしたタイムスリップ感を味わった。
みんな元気で何より。
こうした大祝日ならではのことですね。
うれしい。
Tyler Warren
まるでフィンレスみたいな動きをしながら、
ウナクネ党の影皇帝ならではのサーフィングを見せていた。
彼が乗ると、
あれだけうるさい砂浜の観衆が、
静かに見惚れていたのが印象的だった。
リバース・トリムで波のフックに戻り、
センター・コントロールでダウンザラインを始めた。
進行方向にクリスちゃんが見えます。
ふたりは親友というか、
兄弟に近い関係なのでクリスちゃんは安心して、
ふざけながらボードを止めてラインをふさいでしまった。
「ソウコトスルトこーですホイ」
と句読点なしで、
ジマンの正確4インチ(10cm)至近距離でクリスちゃんに迫っていた。
クリスちゃんは「へへーグフフ:)」。
スイッチスタンスとなって、
そこからハングファイブでインサイドレフトに入っていく。
前の手を下げていくのがわかる。
ハンズダウン、つまり*両手ぶらり戦法ですね。
(*©あしたのジョー)
さらに後ろ足を詰めていく。
生で見ているとほぼ静止しているようだが、
こうして止めてみると、
さまざまな細かい動きをしているのですね。
さすが影の皇帝であります。
さらにはスターウオーズに出てくる皇帝パルパティーンになぞらえて、
このライディングをまとめて『フォース・ライトニング・ウナクネ』
と名付けたが、これは定着しないだろうなあ。(^-^)
キャメロンまたも喝采の棒立ちハングテン。
すごい人です。
これはクリスちゃんのハング・ヒールだが、
注目してもらいたいのはフックでステイ(滞在)しているのではなく、
グライド(滑走)しているところ。
この体勢でログを滑らせるとは、
クリスちゃんの能力にはただただ驚かされる。
「君は選ばれた人でした」
(You were the chosen one!)
「あの少年が私たちにとって最後の希望です」
(That boy was our last hope.)
そんなスターウオーズの名台詞を思い出していた。
May the Force be with you!
Canvas Purchase Special Model
クリスちゃんの父ローレンス・ワック。
ドラグラの父は父ちゃん。
「固定観念を捨てろ」
You must unlearn what you have learned.
ハンギングファイブからのノーズスライド。
1990年代からのスライドだが、
タイラー印は最高峰にスタイリッシュ。
リバースメイクだけでなく、
完全にセクションメイクしていた。
そのままインサイドに。
クリスちゃんとタイちゃんがボードを交換して、
ふたりで両方向に。
フォードアーズはピークが狭いので、
ふたりが完璧な位置取りなのがわかります。
スイッチスタンスで滑らかにフェイディングするタイちゃん。
タイちゃんのコントゥアーズで、
軽々とハングファイブするクリスちゃん。
タイちゃんはバックサイドでグラブレイルファイブ。
崩れる寸前の壁が迫る真夏のスリル。
女の子には、
乗ることができるのだが、
重くて持てないというログボード。
言葉の由来が「ログ=丸太」ですから当然です。
ニューボードを試すときにいつもいる谷田くんのチーターファイブ。
https://www.nakisurf.com/blog/naki/archives/55321
彼の本名はヤーンだが、
谷田という名前はヤーンが日本好きなので、
ジャパニーズネームだということでした。
谷田くん、いい名前です。
写真を撮っている間、
長時間の波乗り談議と、
サーフボードの話に興じてくれたのはティミー・パターソン。
サンクレメンテ周辺では最も古参の銘シェイパーです。
人生の話や友人たちの温かい談話までも聞かせてくれた。
ロングボードに乗ろうと思ったが、
あまりの日焼けの痛さにしばし考える。
名案が生まれ、
それはフルスーツ。
着てみると、
さらに擦れて痛いことに気づいたが、
水を入れながら根性でパドルアウト。
Canvas Easy Rider 9’4″
大瀧詠一さんの楽曲(作詞松本隆さん)のカナリア諸島を思いだした。
そこでサビの替え歌。
♪
あの焦げだした夏に酔いしれ
夢中で乗る 君の青いかがやきでマンライさ
もう波のフェイスも遠くまで伸びゆき
ぼくはもうダイヤモンドテイルの君に乗るだけ
それだけ
マンライ・セッション
マンライ・セッション
風も動かない♪
この曲により、
しばし16才に戻ったワタクシ。
薄く塗ったワックスをー♪
もう止まりません。
日焼けの痛いのも吹き飛びました。
だが、上がると針のような痛みが。
ココサンシャインを顔だけでなく、
白人のように全身に塗れば良かった。
過信は禁物ですね。
ミゲールことマイケルorミッシェルもやってきて、
「レースカータイムだぜへへ」
と少年マガジン連載の主人公のような笑顔をしてパドルアウトしていった。
ミゲールは、
天真爛漫というか奇跡を起こす少年として広く知られている。
余談だが、
漫画誌にはそれぞれの色があることをご存じでしたか?
ちなみに私は少年画報社の『少年キング』が好きでした。
ひねりが効いた連載陣だった。
望月三起也さんの『ワイルド7』
怪奇楳図かずおさんの『猫目小僧』。
「夕やけ番長」の荘司としおさんは、
『サイクル野郎』(私は感化されてロードマンを買いました)
後の「恐怖新聞」で知られることになった
つのだじろうさんの『5五の龍』(最高の将棋マンガ)
武闘家梶原一輝さんの『赤き血のイレブン』
藤子不二雄Aさんの『怪物くん』、
前出したつのだじろうさんの初期作品でもある『忍者ピュンピュン丸』。
TVアニメにもなった梅本さちおさんの『アパッチ野球軍』
最後期にはあの松本零士さんの『銀河鉄道999』
というカルト連載陣。
あ、マンガは関係ないですね。
ウナクネ党影皇帝が陸トレしていて、
ここに極秘画像をゲット。
前出の谷田くんと、
1970年代なりきりコンビの持ちもの一覧。
サーフィンライフ誌の取材はキャメロン。
それを邪魔するクリスちゃんとカーソン兄弟。
今回乗りまくったボード各種が、
気温30度超えの真夏日に勢揃い。
こうしてボードを並べるのがサンオノフレのスタイルで、
何人かの人に
「炎天下の下にずっとボードを置いておいて日焼けしないのですか?」
と聞かれたのですが、
ティントやピグメントは焼けないし、
色あせしないのです。
フォーム(ブランクス)に色を付けるのがエアブラシ。
ティントやピグメントは樹脂に色を付けているのため、
退色しないのが理由です。
『インディペンデンス・デイSURF@サンオノフレ』
に参加した後半メンバー。
12時間サーフするというセッションも終わりを迎えています。
さよなら2014インディペンデンス・デイ。
来年もこうしてできたら最高です。
よしがんばるぞ!
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アメリカ人は自国の誕生日をこうして陽気に祝う。
日本だと2月の建国記念の日がそれにあたるけど、
いっそのこと天照大神(アマテラス)と素戔嗚尊(スサノヲ)キャラを作って、
ラカ法王として各地のゆるキャラたちと一緒に宴会をしてみてはいかがだろうか?
人生は盛り上がることが大切な気がした日。
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それでは本日も、
そして今週もすばらしい日としましょう!
3部合計12000字以上も書いてしまい、
やたらと長くなりましたが、
サーファーたちのインディペンデンス祭はここに終了しました。
もし全部読んでくださったのでしたらこんなにうれしいことはありません。
今日もNAKISURFにお越しくださってありがとうございます。
ウエットスーツの夏キャンペーンとか色々とはじまっています。
どうぞどうぞよろしくお願いします。
(この台風が去れば梅雨が明ける気がしています)
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