昨日書いた
について温かいメッセージをたくさんいただきました。
うれしかったので、今朝もう一度読み返してみると、
少し分かりづらい表現があったので、
そこを整えたら4488文字となった不思議。
好きな数字なんです、これ。
□
さてさて、これは土曜日、
サーフィンライフ誌チームにフォードアーズセッションを企画しました。
これはこの波の楽しさ、
そして真のローカリズムについて感じていただこう、
というのがその主旨。
題名を付けなくては、
と思いまして、
ウナクネ心の師にお伺いを立てると、
「開運幸運笑門来福あなたの中に宿るうなぎクネクネの勉強会@フォードアーズ」
とスラスラというタイトルをいただいた。
それでは長いので、
「ウナクネ勉強会@フォードアーズ」
とまとめてみました。
オゴチャンこと生越さん。
本当は「オゴセさん」と発音するのだけど、
ひねって「イクコシさん」と呼ばれたり、
音読み訓読み。
サンオノフレは朝6時開場。
週末なので、
少し前にゲートに行って並んで入場を果たす。
到着すると海から冷気が漂っていて、
「海は冷たいぞ」と直感する。
波情報サイトには前日と同じ74F(23℃)とあったが、
後で実際の水温を調べてみると、
69F(20℃)となっていて、
一晩で3℃も下がってしまっていた。
水温の1℃は大きなことで、
お風呂の温度で40℃と39℃の違い、
さらには40℃と37℃を確かめるとそれがよくわかります。
なぜここまで気温とは体感温度が違うのでしょうね。
ということで、ひさしぶりのフルスーツ。
カリフォルニアは、
真夏でも水温が15℃程度まで下がることがあって、
旅行にはフルスーツが必需品です。
自分が持っていた他のウエットスーツは、
先月までいた日本に置いてきてしまっていて、
今はトランクスかフルスーツという選択のみとなります。
「全方向に滑りたい」
というのが今朝の気分だったので、
コールのレトロシングルのフィンを外してフィンレスとする。
天気も寒そうですね。
冬のサンオノフリー三兄弟編で、
ネズミ花火のような波乗りをして、
見た人のドギモを抜いた森原さんも登場しました。
https://www.nakisurf.com/blog/naki/archives/48233
今回は「ネズミ花火を封じるセラピー」
としてオディシーをお渡ししました。
森原さんに
「ターンをしないようにしてください」
とお伝えしました。
森原さんは「はい?」と答えた。
「はい、ターンをしないようにしてください」
「はい?」
「ターンをしないようにまっすぐ滑ってください」
「はい?」
「トリミングの練習をしましょう。
なのでターンをしないようにしてください」
と4回お伝えしたのですが、
結果は下の画像のように
この位置でパイプライン並の、
パワフルなフルボトムターンをされていました。
ネズミ花火ターンができない不満を持たれたのか、
この後上がってきて、
ご自身のショートボードと取り替えて、
オールドマンズに行ってしまったそうです。
「ターンをしないでください」
そう伝えたのですが、
やはり瞬殺の呪縛から解き放つことができなかったようです。
ショートボードしかしたことがない人は、
「サーフィング=ターンの連続」
という固定観念があるのでしょう。
「ターンをしない」というのも大事な技術なのです。
ボードの抵抗を少なく、
より速くスムースなグライドが可能になります。
□
さて、サーフィンライフのAチームは、
適潮の長いショルダーのフォードアーズをシェアライド。
左からOgoJun先輩、鈴木さん、そしてミズキちゃん。
やっぱりみなさん仲良しですね。
で、この日のミズキちゃんは冴えていました。
なんと、
こうして流れてきたボードを追いかけて、
テイル重心にしながらタイミングを見計らって、
フィンを掴んで動けなくしました。
(柔術でフィンチョークという技)
それからレイルを掴んで、
焼いたパンをひっくり返す要領でサイドアタック。
「えい!」
それは見事にキャッチしてしまいました。
しかも
「ショアブレイク手前のキックアウト位置」
という完璧なロングライドと、
ボードレスキューを同時に完成させました。
さらに言うと、
5’0″のスタンプ(キャッチサーフ)に乗って、
倍近くある9’6″のログボードに追いつくというのはさすがです。
よって彼女が
「第一回ウナクネ勉強会」のMVP受賞となりました。
インサイドはまだ干潮で浅いので、
フィンを当てないようにボードを裏返し、
さらにはニーパドルという小技です。
ログボードはまるで船。
それならばと、
「フォードアーズ観測船“あおちゃん”」
と名前を付けてみました。
あおちゃんを陸揚げさせた瞬間。
なぜか真面目な顔になっています。
すぐにあおちゃんは海に戻り、
次はMVPみずきちゃんの操舵をあおぎます。
ここにいろいろなボードがあったのだが、
このあおちゃん人気がやたらと高く、
その理由を全員に聞いてみると、
素直で確実な操舵性がよかったのだという。
ちなみに彼女はシギーGの実姉です。
おごちゃんのイラストレーターCC風。
どこかの雑誌の表4素材暫定認定。
週末フォードアーズは、
じつはマイナーブレイクなのでほぼ無人貸し切り状態。
だけどお隣オールドマンズはこの混雑。
これはブレイクのブランド志向というのがその理由でしょうか。
または「南西うねりはオールドマンズで」
という波情報サーフラインのマーケティングの成果にサーファーは集まるのか。
「野性」を磨くはずのサーファーが、
こうして情報に飼い慣らされてしまうのは悲しいことであります。
とにかくマンライに次ぐマンライを決めたO先輩。
私と同じ年ですが、
Dセンパイと発音する快感に近い愉楽。
金澤さんはロングにミッドレングス、
さらにはフィンレスにもチャレンジされていました。
「いつか嫁と子どもを連れて来たいです」
というすばらしいお父さん。
後のキャッチサーフ・ジャパンの担当者です。
5’0″スタンプにもチャレンジした鈴木さん。
今日だけで5種類のサーフボードに乗りましたね。
ボード基地まで徒歩50歩の至福。
冷水に触りたくないテイクオフ。
マンライ風味のウオーキング。
遠くにウネクネ流の旗がなびいています。
あおちゃん別バージョンのキューティハニー。
前夜原稿仕事があったので、
寝不足だという辣腕編集者の澪(みお)さん。
薄曇りになったころに突然目覚め、
寝ぼけながら反射的にウエットを着て、
一本目から「ログクネ」をかましたが、
本人はこれこそが、
「ログ・ウオーキングブギウギ師範プラチナクラス」
だと言い張るので、
ここにそう掲載しておきます。
子どもに英才教育を施す母。
早期教育は、
イギリスのグラマー・スクール、
ドイツのギムナジウム、
フランスのリセが広く知られているが、
ここはクネリズムの早期才能教育であろうと推測してみた。
このママはこの子に
「もっとクネリなさい」と言ったとか言わなかったとか。
これはモガ(モダンガール)ミズキちゃんの銀ブラならぬ、
「あおブラMVP」。
一日でどんどん上手になるのは、
彼女のすばらしい才能が花開いていったからであろう。
そらは晴れてきました。
そしてまたもや夏日となった。
愛妻家の金澤さんのキャッチサーフLOVE。
「サンオノフレ・サーフクラブの入会者募集です」
「サンオノフレ・サーフクラブの入会者募集です」
「サンオノフレ・サーフクラブの入会者募集です」
「サンオノフレ・サーフクラブの入会者募集です」
「サンオノフレ・サーフクラブの入会者募集です」
とてもかわいい勧誘。
でもセンテンスの間隔が短いので、
やたらとうるさかったです。(笑)
このあおちゃんでマンライ注意報を発令したのは鈴木さん。
「サンオノフレ、
みんなやさしくて笑顔で、
サーフィンがこんなに楽しいとは思いませんでした!」
「もう平気よね、私もウエット脱いじゃお、えい!」
MVPミズキちゃんがウエットを脱いでいく姿が、
極真空手の征遠鎮(せいえんちん)という型に見えたのはなぜだろうか。
そして波に乗るときも征遠鎮で、
「両足を軸に45度騎馬立ちで、
足の前で左掌底をボードに合わせ、右手刀は波側に出し、
顔面の位置をボードの中心に合わせて息を吐くのよ」
という大事な立ち方だという。
ラツワンミオくんこと、
らっちゃんのアンバサダークロスステップ。
「すり足は違法です」
とクリスちゃん(クリスチャン・ワック)と同じことを言っていたのが印象的だった。
この少女のいでたちを見ていると、
WBCのメキシコ代表に思えてならない。
「ウナクネを練り込んだクネクネーニ パラレルのバターソース マンライ風味」
という料理名に近いライディング名を書いていたら
なぜかダウンタウンブギウギバンドの
「港のヨーコ・ヨコハマ・ヨコスカ」のメロディが浮かんだ。
なんの関係も意味もありませんが。
体を冷やしてしまったので、
こんな波待ちが暖かいです。
いつでもできる体幹トレーニング。
鈴木さんも
「ウナクネを練り込んだクネクネーニ パラレルのバターソース」
をやろうとしたのだが、
波が続かずマンライ風味の味付けとならなかったようだ。
けど笑顔がマンライ風です。
完全防備の子どもを乗せたお父さん。
ワイプアウトで見えるのは竜宮城でしょうか。
こちらはMVPミズキちゃんの
「フォードアーズ産 センタースタンスのウナクネ寄せ パーチェイスと滑らかなシングルフィンのムースリーヌ」
という長い名前のグライド。
マンライポーズが出ました!
最高ですね。
この人が大きいのか、ビールが小さいのか。
世界は広い。
金澤さんのウナクネへの道。
これは去年のオディシー7’0″だが、
たくさんの傷があり、
そしてヘビーユーズしていた結果、
吸水して重くなって現在最高の乗り味となっている。
冗談みたいな話だが、
正真正銘本当の話であります。
「かわいい子には旅をさせよ」
というように
「かわいいキャッチサーフには水を吸わせよ」
という重要なコピーを得た。
マンライ(マンゾクライディング)第50回記念の鈴木さん。
もう笑いが止まりません。
サーフィンライフ誌取材の最頂上を極めましたね。
金澤さんと同じく、
「奥さんと子どもとまた来たいです」
ここはそんな場所です。
永遠の少年少女の遊びが、
サーフィンだなんてやっぱり最高です。
ということでこの第一回ウナクネ勉強会は大成功となりました。
参加くださったみなさん、
ありがとうございました。
日本でも楽しくサーフできますように!
□
そのサーフィンライフチームの日曜日は、
ロングビーチのアンティーク・フリーマート経由で、
パサディナのローズボウルに行き、
さらにはメルローズで買い物というショッピング日となったようです。
こういうのもカリフォルニアの楽しみのひとつですね。
レッツパーティのデッキパッドが再入荷しましたよ。
欲しい方はshop@nakisurf.comに。
□
タイちゃん家に行くと、
ハリー・デイリー(またはハリー・ホリデー)が遊びに来ていた。
「うわ、ハリーだ!」
すぐに私が気づくと、
それがうれしかったようで、
「きみにアート作品を一枚差し上げよう」とサインしてくれました。
インスピレーション展のときのハリーは、
何も言葉を発さなかったけど、
見事な発音の知的な英語に驚きました。
不思議な人です。
今日も長くなってしまったので、
ハリーのすばらしいアートをここに置いて、
この項を終わります。
やはりマンライは平行スタンスからですね。
とすると、左側アートの赤紫ボードは、
タイちゃん謹製のファンクションハル(別名EGG)なのか。
ハリーアートを読み解くと、
波へボード色が反射しているほどの写実派であるが、
*アルフォンス・ミュシャのアールヌーボー再来がここにある気がしてならない。
(*Alfons Maria Mucha 1860-1939)
150年の輪廻がここに。
それではまた明日ここで。
Happy Surfing!
◎