206°角の南南西うねりがこちらに向かっていて、
昨日そのはじまりが届きはじめた。
で、これはいつもの拡大解釈なのだが、
「今日は大きいぞ」と勝手に予感して、
トニー大谷さんに「明朝は暗い内に行きましょう」
と決めてやってきたのはアッパー・トレッスルズ。
その常時続く混雑度から、
普段の私は来ることのないブレイクであります。
到着すると小さい。
まだ小さいのか、こんなものなのか。
そして干潮いっぱいであった。
潮が動けば大きくなるかもしれない、
と楽観的に考えて、
カメラ片手に周りを撮ってみた。
有名な南うねりで、
先週から予想されていた波であります。
ここはやはり人がすごく、
メインピークにはすでに50人ほどが陣取っていた。
まだ暗いのに、波情報パワーはすごい。
上のボード写真はiPhone5。
しかも防水カバーを使用しているので、
レンズにフィルターがついたような状態だが、きれいに撮れました。
ローカルの小屋。
ローカルといってもみんないい人で、
ウエイブ・バック、フランキーを筆頭に、
インディペンデンスデイ編で活躍したブンペイや、
リースがここに着替えを置きます。
私たちはその55mほど南に基地を作りました。
(ゾロ目好きなんです)
望遠カメラを覗くとアザラシくんが見え、
彼、または彼女は、
暗い海をすーいすいと泳いでいた。
アザラシくんの向こうは、
カリフォルニア、
いや世界でみてもトップクラスの混雑度のローワーズ。
”「人の数と波の数」
が全く合わない波取りの熾烈さ”
にめまいをおぼえたほどであります。(笑)
先日このローワーズでサーフしたという
勇敢な日本人サーファーとお話ししましたが、
ーー私たちのやさしさではーー
4時間やっても1本も乗れなかったそうです。(涙)
ローワーズの北、
アッパーズのあいだにあるのがファイブオー(five-O )。
そこで5羽のペリカンとタンゴを踊るのはリースの友人ジャック。
クラシックですね。
繰り返しますが、
ファイブオーの左隣はローワーズ。
全ての波でこんなことになっている。
渋谷のハチ公前交差点?
こちらファイブオーを見ると、
無人のこの美しすぎる波があった。
ちょうどリースが乗っています。
さて、トニー大谷さんが一本目の波に乗ると、
ちょっとチューブ、またはチラバレル状態となった。
レイルをセットするトニーさま。
しかもラグーナセッション以来という5’0″スタンプでのグライド。
ちょいバレルをゲットして、
ちょい悪LEON誌のターゲットマンのウレシキ気持ちになったようであります。
やがて上がってきたトニー。
マンライだったようです。
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カメラをおいてストレッチしながら朝寝。
混んでいますし、
ちょっぴり殺気だっていますし。
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すっかりと晴れてきたので目をこすりながら再びカメラを持つと、
アッパーローカルのマークが歩いてきた。
彼は昔からいつも私に穏やかに接してくれる。
彼もコールボードですね。
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トニーに写真を撮ってもらえるということになって、
奮発して(意味が違いますがわざと使用。良い子は真似しないように)、
トランクスでサーフしようと決意しました。
しかしまだ夜明け後1時間半程度で大気ヒンヤリ、
しかも水温はちょっぴり下がって69F、
摂氏20℃とちょっぴり冷たそうで、一度あきらめたが、
トランクスでサーフする写真が欲しいと再度決意し直して、
この写真を得ました。
これは結構好きなショットで、
トニーさんさまさまであります。
Cole Curveball 5’3″ Twin-stabilizer
あまりにもうれしいので、彼に朝食をごちそうしました。
それがこれ「パンケーキ&フルーツカップ」と、
「カリフォルニア・クレープ」の同士風ハーフ&ハーフ。
要はふたつの料理を半分半分で分けたということですね。
カリフォルニアクレープは、
ベーコンとスクランブルエッグのブレックファストクレープにアボカドを加えただけ。
たったそれだけなのだが、
本日のスペシャルということと、
さらにはネーミングの良さも相まって多くの人がこれを注文していた。
このパンケーキにシロップをかけてフルーツを落としたら顔になったので、
それをインスタグラムにポストしたのは今は昔。
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【お知らせ】
今年版のseeaのChanging Capeが、
ほんの少し今月末頃にサンクレメンテまで届くと聞いた。
これは例年大人気で、
すぐに売り切れてしまう商品で、今年は発売3年目にあたります。
「来年こそはたくさん作ってくださいね」
とアマンダにお願いしていたのだが、
このファブリック(布地)使用を決定後、
カットしてみると、製作数が予想よりもはるかに足りなくなってしまい、
弊社の注文の1/4程度しか受理してくれませんでした。
なので、限定枚数ですが、
毎日見てくださっているSeea好きで、
夢見るキュートな読者に向けて先行販売をいたします。
そんなSeeaチェンジングケープです。
とっても柔らかくてカワイイ生地なので、
お気に入りになられるはずです。
先行販売ページはこちらです。
https://www.nakisurfshop.com/SHOP/seea-summer-cape.html
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カラニ・ロブではないが、永遠の肉体を求め始めた。(冗談です)
やはり食べるものもかなり重要だと気づき、
その世界にも入りはじめました。
アサイはカラニも大好きで、私もパワーをもらっています。
ちょっぴり凍らせると、
フローズンヨーグルトのようにやたらとおいしいのに健康食。
うれしき世界です。
東京原宿のディーゼル55で開催中のウナクネ個展、
じゃなかったマンライ個展の時、
そしてグリーンルーム個展にもアサイのサンプリングをしていただきましたが、
こうして本国でも大人気で、手に取れる幸せ。
最高です。
【昔の写真が出ています】
昭和のヒット曲のようなコーナーがこれ。
連載として続くのかは不明ですが、
今回は1998年のパット・オコーネル。
しかもロッキーショア。
確かこのときもエルニーニョだとかで、
やたらと大波が届くサンクレメンテ、ダナポイント周辺でした。
大きく、巨大なEOS1Nという一眼レフを水中ハウジングに入れて、
泳いでいって沖から撮りました
もちろんこの後は大爆発した波泡の中にカメラを抱きかかえたまま吸われています。
フィルムタブ、またはスリーブに3とあるので、
フィルム装填後三枚目のショットということもわかる。
記号RVP-555 という印字のスリーブが残しているのは、
ベルビア50か、プロビア100かのどちらかだろう。
この作品は、
雑誌や本や展示に使われ、人気の一枚となりました。
初出自はUSサーフィング誌の準見開。
なので、
当時のフォトエディター、
ラリー・ムーア、別名フレーム(故人)
の直筆記号が付いているので、
あのときのさまざまな記憶が浮かび上がります。
ラリー、色々なことを教えてくれてありがとうございました!
このロッキーショアはものすごい海壁でしたよ。
あのときの記憶。
16年前の波です。
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それではすばらしい週末をお迎えください。
すてきなハッピーデイとなりますように!
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