新品・中古サーフボード販売、カスタムオーダー、ウェットスーツ、サーフィン用品など。NAKISURFは、プロサーファー、フォトグラファー、サーフライターで知られるNAKIのコンセプトサーフショップです。

naki's blog

波乗りファインライン(Fine Line)_泡波あります_さよならジェイ・アダムス_トリプルグリーンフラッシュ_(2355文字)

IMG_1927

「自分にとっての黄金は見つかったのか?」

というのが昨日のお題でした。

https://www.nakisurf.com/blog/naki/archives/56967

私は波乗りという黄金を見つけまして、

それからというもの、

時間を見つけて海に行くことはもちろん、

夢の中もご飯を作っているときも、

誰もいないエレベーター内でサーフスタンスを結んだり、

自転車に乗ってもマニューバーとなり、

壁や垣根があると、

波に見えてしまうという生活を送っています。

波乗りは自分にとっての黄金ではあるけど、

それは想像の世界ではない。

海も波も自分も現実、

しかもフィジカルなものなので、

うまく波に乗るのはじつにむずかしい。

むずかしいが、あと少しでできる、

ということが多い。

ミスして落下しながら正しいラインが見えるときがある。

「あ、あそこだった」

感じながら奈落の底に落ちていく。

次の波でそのラインをトレースしてメイクしたことは何度もある。

失敗は成功の母であります。

話が逸れてますね。

黄金を見つけましょう。

そして見つけた後、というお話でした。

グリム童話関連のコラムを書こうと思い、

検索した結果、

なぜか車のレビューページを読んでいた。

現在北米の車業界では、

「小さなセダンの牙城を取る」

ということになっているらしく、

そこで堂々とBMWやメルセデスの中で、

高い評価を獲得しているのがレクサスであるらしい、

とにかくその話題によって知ったそのプレミアムセダン

「レクサスNX200t」は、

後部座席が運転席よりも高く作られているということで、

見下ろし感があるらしかった。

4人乗ったときの運転を想像したらそれは楽しそうで興奮してしまった。

同じように波乗りでも人を乗せて走ったらどうなるのだろうか?

想像するだけで楽しく、そして恐ろしそうです。(笑)

IMG_1404

さて、昨日のショートボード。

左手が幽霊みたいになっていますが、

力が抜けているということで。

この前日にひさしぶりのショートボードに乗って、

その操作性に驚いたのであります。

波のトップでは、

小さなテイルを支点にボードはクルリンと回せるし、

そのまま波のポケットの中にレイルは落ちていく。

速度がついているはずだが、

波に噛みついている場所を使って、

またターンのきっかけを作っていく。

波の終わりにするキックアウトも楽しみのひとつだが、

ショートボードだと、

泡の下にキックアウトしていくことも楽しめる。

浮力があるボードで、

波から外れようとするときは、

自然に波の上を選択しがちだが、

このように薄いボードだとこちらも楽しめるという真実。

大げさか。

ただ、なにごとも逆があり、裏があるのが世の常。

薄く小さい。

よって浮力がないので、

ミッドレングスに長く乗って乗り換えた身としては、

パドリングがこんなに遅いのか、

というほど海面をノロノロと漂ってしまう。

でも5分もすればそのスピードにも慣れる。

多少多くパドルするくらいであるので、

やはり世界にショートボード愛好家が多いのでありましょう。

私も10代、20代、なんと30代までそうでした。

でも最近は、

時々ミッドレングスとその浮力を獲得しているのであります。

浮力がある世界は、

ちょっぴりと茫洋とした、

それでいて大きな景色にも見えます。

これを撮ってくれたトニー大谷さんと話していたのが、

ボードを突然乗り換えて調節の必要なく乗れてしまう不思議。

昔ーー20代のときにロングボードに1時間乗っただけで、

ショートボードの調子が落ちた、

落ちると思っていました。

どんなボードに乗ってもそうだった。

今思うと、

そのときは経験が足りなかっただけだとわかりました。

20代の頃、

シングルフィンは自分のサーフィンの基本立ち戻りボードだった。

それがいまやひとつの波乗りファインライン

(Surf Fine Line)

となっているのがシングルフィン。

さまざまなボードに乗る楽しみをぜひ。

友人と交換するススメ。

ちなみに海の上での交換はデッキを表に、

テイルを側を相手に向けての交換が行われています。

IMG_1384

さてさて、

ショートボードに話は戻ります。

背中側の泡トップに駆け上がって、

ボードをヒットさせるのは、

重力と勢いの変化が日常生活ではほとんどないものなので、

フロントサイドよりも楽しく感じる。

前に人がいるが、これはこちらでのローカルルール。

これはちゃんと乗っていける人で、

お互いにボードを飛ばさず、

安全であれば大歓迎されるマナーであります。

201408_naki_1393

「波乗りは泡波にはじまり泡波に終わる」

名言だと思う。

泡波(あわなみ)は波照間島の泡盛だが、

すばらしいネーミングで、

八重山の友だちたちの顔を思い浮かべた。

「泡波を制するものは泡波を制す」

また格言が生まれてしまった。

絶好調であります。

「泡波ダイスキ」

糸井重里さんがこれを読まれたらどう思われるのでしょうか?

そこで、もし行政から

「海岸にサーファーたちを誘致したいのですが、

何か波乗りにまつわるキャッチコピーをお願いします」

という依頼があったとする。

そうしたら私は迷わず

「泡波あります」

というのにするんだけどなぁ。

スケーターの伝説、

Z-BOYSのジェイ・アダムスが先ほど亡くなってしまった。

201311_Jay_Adams_6864

彼とは去年の暮れのロッキーショアで意気投合して、

「家が近くにあるから遊びにおいで」

と言われ、

「行きます!」

とやりとりしたままとなってしまった。

NISIさんもそうだが、

スケート界の大きな恒星がまた墜ちてしまった。

R.I.P. JAY…

201408_SanO_GreenFlash_1917

昨日は一度の日没で、

3度も浮かぶように閃いたグリーンフラッシュ。

トリプルグリーンフラッシュは珍しく、

これがその3度目のミドリふわり。

ジェイの夕陽だったのでしょうか。

今日もありがとう。

今日に、太陽にありがとう。