シングルフィンに乗り込んだ2014年ハリケーンシーズン。
その後、
このボンザーに乗ったら大きな扉が突然開いた。
https://www.nakisurf.com/blog/naki/archives/53083
アレックス・ノストが、
「正真正銘のボンザーだよ。しかも1973年」
とスリフトストアで買ったボードに乗って、
単なるターンではなく、
一切智智を備えたクネリを見せ、
積極的に一切の衆生を済度する教え(ウナクネ教)が起きた。
これこそがウナクネの創始であり、
彼を総帥と讃えたのがこの夏。
https://www.nakisurf.com/blog/naki/archives/53497
さらにはウナクネの語源までさかのぼると、
私が借りている赤いボンザーボードのセンターフィンを外した状態、
つまりボンザーサイドフィンだけで波に乗ってクネクネと滑るさまを
「ウナギクネクネ」としたのが最初である。
この詳しくはカラーズマガジンのコラム
『カラーズマガジンに捧げるウナクネ曼荼羅』に書いたので、
読んでいただけたらありがたいです。
(巻末注釈リンク*1へ)
1970年、マルコムとダンカンの、
キャンベル・ブラザーがボンザーシステムを発案した。
そしてボンザーは世界各地に伝承され、
現在は多様な形を示している。
原初のボンザーは一つの信仰に基づいていた。
水流となる中央溝からの流れが、
直線となるフィンエリアへ押し出すものであり、
ターンの支点を水流から創り出すというコンセプト。
そしてキャンベルブラザーは、
このシステムこそが21世紀までも続くものだと確信を得ていた。
しかし、マーケティングや知名度が時流に乗れず、
さらにはサイモン・アンダーソンによるトライフィンブームがあり、
ボードが薄く小さくなったことで、
いつのまにかボンザーシステムは世界の片隅に追いやられてしまった。
時は1973年に戻る。
マルコムはボードを極限まで短くした『BINGモデル』で、
鋭いマニューバーを通して再考察し、
ボードを一気に短くしていった。
近年になって多くの銘シェイパー
ショートボードにボンザーボトムを搭載し、
プレーニングエリアに劇的な揚力を与えている。
近代サーフ世界では、
シングルフィンが古いものであるが、
他にも左右2枚の装着されたツインフィン、
そしてトライ、クアッドという形式があり、
ともに水中の板状のものによって水流の流れを変えることによって、
操作と加速を得られる仕組みである。
『ボンザー』は宗教的な色を濃く留めているシステムの一つで、
その継続する加速性能は、
今まで抜けられなかったセクションや、
または波へのアプローチ角度、
チューブ内での安定性が神話や伝説、教典の内容で伝えられてきた。
そしてその教義は口伝やインターネットや書物を通してあるが、
詠唱がないのが残念である。
誰かボンザーソングを歌ってください。(笑)
このシステムを勉強していく中で、
いくつかの図解を見つけたのでここに共有します。
私もボンザー教に入信してしまうのであろうか。
いやいや私はウナクネ実現党であります。
という葛藤がありつつも、
この項を新ボンザーストーリーのプロローグとする。
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10月もすばらしい月になりますように!
【巻末注釈リンク*1:カラーズマガジンへ寄稿したウナクネ曼荼羅全文】
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