新品・中古サーフボード販売、カスタムオーダー、ウェットスーツ、サーフィン用品など。NAKISURFは、プロサーファー、フォトグラファー、サーフライターで知られるNAKIのコンセプトサーフショップです。

naki's blog

【特大号】ソルトクリークのうつくしい砂とすきとおった波_クリスチャン・フレッチャー X タイラー・ウオーレン_キャッチサーフのタイラー_(3126文字)

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Cole DBS 5’7″

Photo by Chris Monroe

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Photo by Chris Monroe

わたしたちは、

氷砂糖をほしいくらいもたないでも、

きれいにすきとおった風をたべ、

桃いろのうつくしい朝の日光をのむことができます。

ー『注文の多い料理店』宮沢賢治より

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https://www.nakisurf.com/blog/naki/archives/58485

トレッスルズが予想の1/4以下の波となり、

この西うねりの結果に意気消沈していた私たちだが、

今朝の波情報はついに来るべきときが来て、

どこも膝腰と下がってしまった。

突然、「ソルトクリーク」という示唆がやってきて、

りょうたと昨日のクリニックMさんとで丘を降りていくと、

それは美しいブレイクが筋をなしていた。

セットで頭くらい。

しかもほぼ無人。

やはり西や北西うねりはソルトクリークが一番だと再確認した。

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Photo by Mark Gabriel

マークが撮ってくれた撮影チーム。

トップバッターはアパッチりょうた。

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Cole DBS 5’7″

亮太のミラクルパイプライン。

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ハイラインではなく、

これはバレル狙いのミッドライン。

後ろ足がいい角度に曲がっています。

これが一番ファンクショナルだと思う。

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ウエストからのうねりなので、

レフトとライト(グーフィーとレギュラー)の割合は半々。

バレルの美しさは世界クラス。

シングルフィンで、

このパワフルターンをするりょうたを見て、

ラリー・バートルマンを思いだしたのは何か意味があるのだろうか。

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今日のベストウエーブを逃したりょうた。

悔しそうな表情と、

この波の掘れ上がりに驚いたような表情が印象的だった。

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クリアーな斜面を滑走する歓び。

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マンライ一丁あがり!

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こちらは昨日クリニックにお越しくださったMさん。

昨日とは一転して、

新島系のパワフル掘れる波のセッションとなりました。

今日は自衛本能的に横に向くテイクオフを会得されました。

さすがです。

写真を撮っていたらやたら悪そうで、

そして邪悪なオーラを発する二人組がやってきた。

関わり合いになりたくないので、

見ないようにしていると、

俺の名前を呼びながらこちらに歩いてきた。

それでも聞こえないふりをして無視していると、

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その悪オーラの正体はマーク・ガブリエルと、

クリスチャン・フレッチャーだった。

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クロスボード+モータークロス全てのプロフェッショナルであるマーク。

激烈な個性を持つソルトクリーク純正品(育ったということ)です。

後方に善とハピネスの使いであるキャッチサーフチームが見えるのは、

対比としておもしろいと感じた。

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私のボードを見て、

「やばいな、これ」

感動しきりのクリスチャンとマーク。

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「最近さ、俺もシェイプしているんだけど、ボード欲しいかい?」

「クリスチャンがボードシェイプだなんて、信じられないことだね」

「俺はなんでもできるんだぜ」

「それは知っているよ」

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Photo by Chris Monroe

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ほぼ無人の、

すばらしきミニバレル日でした。

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暗黒界管理人の仏滅閻魔さまの化身。

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これがかなり大きなボードで、6’2″もあるという。

クリスチャンは

「オーバーフロートが鍵だぜ」と言っている。

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そのオーバーフロートでシグネチャーエア。

「グオリャ!」

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Photo by Chris Monroe

こちらが水中からGoProでクリス作品。

「あのよー。最近はスイッチスタンスがマイブームで、

ライフルズ(メンタワイ)のバレルを抜けたんだぜ」

「へー、それはすごいね。ここでできる?」

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「○ッキンイージーだぜ」

という割には難しそうでした。

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「ねえ、シングルフィンでエアできる?」

「あったり前田のクラッカーだ」

「俺、シングル持っているよ」

「おー、人工衛星の高さまで飛ぶぜ」

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こうしてクリスチャンはシングルフィンに乗ることになった。

もうひとりのハイライトは、

キャッチサーフの新プロライダーのタイラー。

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彼はラグーナ出身で、

それは美しい波乗りをする。

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Catchsurf Skipper Fish 6’0″

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岸から望遠レンズで、

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Photo by Chris Monroe

そしてこれが水中GoProショット。

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Photo by Chris Monroe

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Photo by Chris Monroe

今日は魚がたくさんいた。

大きい魚に追われているときに足にぶつかってきて、

追ってきているのがサメでないことを祈った。

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Photo by Chris Monroe

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タイちゃんでない、このタイラーもすごい。

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シングルフィンで、

パドルアウトしてきたうれしそうなクリスチャン。

「俺が1970年代にタイムスリップしたらヒーロー間違いなしさ」クリ

「はいはい」私

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『クリスチャン・フレッチャーXタイラー・ウオーレン』

世紀のコラボです。

約束通りのエアを決めにかかるクリスチャン。

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このエアも軽くメイクした。

しかもこれはボランクロスの重たいトラッカー。

こんなラインで乗るためにデザインされたボードではないが、

魔界からの使者クリスチャンにとっては、

ケーネー(関係ない)ということだろう。

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やはりすごい。

クリスチャン・フレッチャーが、

NAKISURFリーシュをしているというのもシュールな画でした。

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クリスチャンはこのバレルの中に。

しかもスイッチスタンス。

さすが。

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大マンライのクリスチャン。

閻魔さまの笑顔日でしょうか。

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Nation Freeshape 5’4″

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ツインスタビのレバレッジターン(てこの応用)。

自分のフィンとレイルから「ザビッ!!」と音が聞こえてきた。

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Photo by Chris Monroe

マイブームのエルボウストール。

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泡からバレルインして狙い通り拡がった瞬間。

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テイクオフからバレルイン。

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Photo by Chris Monroe

出口付近からはこう見えるのですね。

ミニバレルなので引田天功みたいなフィッティングが求められました。

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エルボウではなく、

腕を深く入れてブレーキをかけるのは、

バレルに合わせるため。

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トップであえて踏みつけてアクセル・ローズのアクセント。

(アクセル=加速)

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こちらはディレイアプローチだったので、

テイルアクセルでメイクを容易にした例。

私もマンライ続出でした。

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陽も高くなってきたので、

アパッチ族の真似をしてトランクスでサーフ。

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これが寒いのなんのって。

凍えてしまいました。

今でも寒いです。

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セッション後半にやってきたのは。

もうひとりのアパッチ族大山さん。

「寒くないの?」

「いえ、全く。ちょうどいいです」

それを聞いていたフルスーツの外人が、

「君たちはもうすぐ11月というのに夏っぽくていいね」

と言われたけど、

歯の根が合わずに

「そ・んな・こ・とない・で・す。。」

とブルブル発音。

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来週火曜日から日本に長期旅行に行くそうで、

彼がいなくなるとちょっぴり寂しくなります。

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セッションを終えたウエットは、

砂まみれのままバックパックに放りこみます。

その昔マーティ・トーマスというサーファーがハワイにいて、

彼のお母さんのインタビューで

「(家が)いくら掃除しても砂だらけになってしまう」

ということをいまだに覚えていて、

そのことを「グレイトサーファーは砂好き」と曲解していて、

こうして我が家には、

ソルトクリークの砂やら、

サンオノフレの砂が盛りだくさんです。

で、冒頭の文章が私流となるとこうなります。

—–

わたしたちは、

宝石をほしいくらいもたないでも、

きれいにすきとおった波に乗り、

それはうつくしい海の砂を持ち帰ることができます。

と宮沢賢治風に長い今日を終えます。

長くなってしまい、

それでも読んでいただきありがとうございました。

それではどうぞすばらしい週末を!


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