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naki's blog

「よく生きる」_永遠不変のチューブライディングの世界_海に泳ぎ出そう!_(1188文字)

昨夜いつものように本を読んでいて、

「幸せ」ということを調べていたらこんなことが書いてあった。

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ソクラテスは、

「生きること」以上に「よく生きること」を重視し、

正しく知ることが重要であると説いた。

ーーー

「よく生きる」

よし、よく生きよう。

そんなことを決心しながら

真っ暗なハイウエイ50をケカハ方面に走らせていた。

そして波の中を泳ぎながらモンスター波を撮っていた。

強い波のなかにも多種多彩な強さがあり、

速さが違うもの、大きさが違うもの。

重さという要素まであって、

「やってくる波は全て違う」

ということを再確認させられた。

DCIM111GOPRO

ここにはサーファーの気持ちが映り込んでいる。

ボトムターンして、

リップをかいくぐって、バレルセットする瞬間。

この色のバレルに包まれて出口だけを見据え、

ただひとつのラインを、

自分が選択したラインを疾走していく。

それこそがチューブライディングの世界観なのだと思う。

それは、

1970年代にジェリー・ロペスたちが求めたものと、

そしていま私たちが求めているものとは何も変わらないものがある。

華やかで、

スリリングなマニューバーサーフィングは進化して、

あの時代と似たものを探すのが困難なほど変わってしまった。

だが、

このバレル内でのライディングは、

何一つとして変わっていない。

波に乗るときの、

永遠不変の事実がバレルにはあるのかもしれない。

さまざまな興奮とスリルを得ながら、

畏怖をしりぞけ、

そして針の穴に入っていくような集中力が要求されている。

DCIM111GOPRO

全てを躱(かわ)して、狙ったところに合わせて、

自分とボードを信じてセットすると、

波は弧を描きながら己を包み込んでくる。

ただ出口を見据え、凝縮するような大気を切り裂き、

霧中視界から飛び出すように波の外に弾き出されれる。

この達成感。

「多幸感」

あ、冒頭のソクラテスの言葉につながった。

「よく生きる」とは、

サーファーにとって挑戦するという意味でもあるのですね。

やみくもにバレルに入れるわけもなく、

「抜けられるか、自分の位置、波の速さや壁の切り立ち」

といった全ての要素を一瞬で判断しての結果がここに出現する。

サーフボードで入るのがむずかしければ、

小さな波の日に泳ぎ出て、

波が崩れる下にタイミングよく体を入れてみたら、

バレルの中に入ることができるでしょう。

その美しさと感動を人に伝えたければ、

防水カメラを持ってみて泳ぎ出てみるといいだろう。

サーファーは波が好きなわけですから、

そこには例えようないほどの幸せや驚きが詰まっています。

今日のインスピレーションは、

「海に泳ぎ出そう!」と啓示されました。

201411_Whitehouse_0631

新しいものを求めて、

ほんの少し先に、

大好きな波に向かって漕ぎ出そう。

今日にありがとう。

海に、

波に、

そして、生きていることにありがとう。