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【特大号】カメラチェック@中野_[テクニック編]ターンの強弱その1「長い距離を出せるターン」_(2904文字)

おはようございます。

すっかり晴れ渡った東京です。

西風が強く、

とすると千葉北はオフショアです。

海に行きたいなぁ。

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今日はカメラの修理と、

そして所用で首都圏におります。

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私の陸用カメラはイオス7D。

新型マーク2が出たので、

中古価格が下がっているの今がで買いです。

秒/8コマで写真を撮ることができるのでサーフなどのショットには最適です。

(7Dマーク2は秒/10コマ!)

それにしても一眼デジタル(SLR)機がGoProよりも安いのもすごい。

時代の移ろいですね。

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ピーター・リックや多くの風景写真家が使っているPHASE ONE。

このP40の整備済み新古が80万円で売っていた。

私もいつかは。

でもレンズシステムを入れて100万円超えだなんて現実的ではないけど、

私も以前SURFERマガジン誌やSURFING誌で撮っていたときは、

100万円もするレンズを持っていたのだから、

写真業界ではそこまでの値段ではないのでしょうね。

ファイルサイズと描写が全く違うんです。

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フジヤカメラの向かいにあったうなぎ屋が牡蠣屋となっていた。

うなぎの個体数が激減しているそうなので、

時代に合わせての転身なのでしょうね。

こちらもカメラと同じで時代の移ろいを感じます。

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[テクニック編、ターンの強弱その1]

近代サーフィングは「まっすぐ滑るフラットなもの」と、

「左右どちらかに傾けるターン」の組み合わせで構成されています。

今日はそのターンについてのヒントのいくつかをここで紹介します。

ターンには大きく分けて

「強いターン」

「弱いターン」

「長いターン」

「短いターン」

というものが存在しています。

これらを組み合わせていくことによって、

『マニューバー』というライディングラインが構成されます。

例えば「強いターン」を「短く」波底(ボトム)で実行すると、

サーフボードとサーファーは波先(トップ)に勢いよく駆け上がっていきます。

今度はボトムで「強いターン」を「長く」行うと、

サーファーは横に速く、長い距離を滑ることができます。

そして「弱く」「長い」ターンのことを「トリム」と言います。

このトリムができないとミッドレングスやミニボード、

そしてロングボードには上手に乗れない。

これらを前口上として覚えておいてください。

今日はスクール等で聞かれることの多い

「長い距離を出せるボトムターン」について解説します。

まずはスピード。

これが大事です。

ただ速すぎてもターン位置が悪いとNGなので、

大波やグッドボードが必要というわけではありません。

まずはテイクオフで滑り降りてきたモーメントや、

波のトップから下ってきた速度を

ボトムのクリッピングポイントに向けていきます。

(クリッピングポイント=ターン弧の頂点のこと)

よく、そのクリッピングポイント(以下CPと略します)

付近でターンを開始する人がいますが、

これを実行すると、

ほとんどがオーバースピードでフィンが抜けてしまったり、

レイルが入らずにボードが飛んでしまいます。

必ずそのCP(クリッピングポイント)の手前からボトムターンを開始してください。

これはトップターンでもカットバックでも同様です。

ターンの開始はレイルを少しだけ入れ(傾け)ます。

そうするとボードは曲がり始まるので、

自分が設定したCPとの距離や位置を調節します。

たいていは思ったところにはいかないので、

そこは柔軟に対応してください。

レイルが入ることを「バイト(噛み)」と言います。

バイトしたらそれをさらに進めていきます。

設定したCPよりも岸側の角度でしたらバイトを強める。

つまりさらに体を倒して角度を付けます。

倒す際には右足と左足を引き絞るように倒していきます。

そうしてCP付近でその引き絞りが最大になるようにしましょう。

ここでは最大重力を感じて、

もっとも体に負荷がかかっていきます。

ここまでが完璧にできていると、

視覚とその速度感覚は1秒が10秒くらいに感じるはずです。

最高のモーメントです。

CPを過ぎる瞬間に今度はその自分の円弧から、

波のどの位置に自分が行くのかを判断し設定してください。

「コンパスで曲線を描くような感じ」と表現すると理解しやすいです。

そのトップや波の中腹付近に次のCPを探すのです。

次の目線はそのCPに据えます。

ボトムターンに戻りますと、

CPが過ぎたら今度はターン後半に入っていきます。

前半とは逆にターンの絞りを弱めていきます。

これを弱めすぎると、

進行方向のCPが先に伸びていきます。

この加重を最後まで強く保持できると、

(体幹バランスと剛健さが必要です)

波の真上まで垂直に引き上げることができます。

が、今日は長いターンの話ですので、

そのまま弱めていく手法で話を進めます。

その強弱で刻一刻と変化する波に対応することができます。

CP後半部は、

野球のバッティングやゴルフのバックスイングのようなもので、

しっかりとした体勢で、

体が開くことなく波を昇っていくことが要求されます。

そのバックスイングの姿勢のまま、

次のトップまたはミドルに向かうと次の展開が始まります。

CPポイント手前で今度はボトムターンと同様に、

反対側レイルのターンを開始します。

このターンが完成すれば、

また最初と同様にボトムターンへの目測とCP設定をしていくのです。

これが長い波になればなるほどターンの数が増えていきます。

左右どちらもしっかりとした、強い、

または弱いターンができるのがグレイトサーファーへの条件となります。

波の動きに合わせて強く、弱く。

波の強さに合わせて弱く、強く。

自分の速度にも合わせる。

サーフボードにも。

コールの適正浮力のような駿足ボードにはこういうアプローチで。

タイラー・ウオーレンのミッドレングス等のまろやかボードにはこう。

キャッチサーフのトイボードにはこのCP設定で。

ログ、ロングボードはこう。

そんなアジャストをさせながら波を滑っていきます。

波チェックの際も同様です。

ですので、ターンにはひとつの形は存在しませんし、

これは音楽や料理のようなもので、

その時その時の状況や状態においてご自分が設定実行し、

それを瞬時に調整していくことで、

ハイレベルなライディングを獲得することになります。

ある日、あなたの前にすばらしい波が来たときに、

「生涯忘れることができない1本」

となるためにこの基本的なターンを会得していきましょう。

ターンの連続は波によるので、毎回はむずかしいのですが、

どんなクローズアウト(ダンパー)でも

テイクオフしてボトムターンして、

ホワイトウオーター(泡波)に向かってターンすることは可能です。

波が強くホワイトウオーターが危険なら

CP通過後すぐに陸側にターンを戻せばいいのです。

そうして練習してターンを積み重ねていけば、

サーフィングのマニューバーの価値や評価が高まり、

さらにはご自分の至福度、満足度も大きくなるのです。

まずはご自宅でイメージサーフィングしてみてください。

それではKeep Surfing!

海に行ける人もそうでない人も。

すばらしいサーフィングのための日々となりますように。