おはようございます。
すっかり晴れ渡った東京です。
西風が強く、
とすると千葉北はオフショアです。
海に行きたいなぁ。
今日はカメラの修理と、
そして所用で首都圏におります。
私の陸用カメラはイオス7D。
新型マーク2が出たので、
中古価格が下がっているの今がで買いです。
秒/8コマで写真を撮ることができるのでサーフなどのショットには最適です。
(7Dマーク2は秒/10コマ!)
それにしても一眼デジタル(SLR)機がGoProよりも安いのもすごい。
時代の移ろいですね。
ピーター・リックや多くの風景写真家が使っているPHASE ONE。
このP40の整備済み新古が80万円で売っていた。
私もいつかは。
でもレンズシステムを入れて100万円超えだなんて現実的ではないけど、
私も以前SURFERマガジン誌やSURFING誌で撮っていたときは、
100万円もするレンズを持っていたのだから、
写真業界ではそこまでの値段ではないのでしょうね。
ファイルサイズと描写が全く違うんです。
フジヤカメラの向かいにあったうなぎ屋が牡蠣屋となっていた。
うなぎの個体数が激減しているそうなので、
時代に合わせての転身なのでしょうね。
こちらもカメラと同じで時代の移ろいを感じます。
□
.
[テクニック編、ターンの強弱その1]
近代サーフィングは「まっすぐ滑るフラットなもの」と、
「左右どちらかに傾けるターン」の組み合わせで構成されています。
今日はそのターンについてのヒントのいくつかをここで紹介します。
ターンには大きく分けて
「強いターン」
「弱いターン」
「長いターン」
「短いターン」
というものが存在しています。
これらを組み合わせていくことによって、
『マニューバー』というライディングラインが構成されます。
例えば「強いターン」を「短く」波底(ボトム)で実行すると、
サーフボードとサーファーは波先(トップ)に勢いよく駆け上がっていきます。
今度はボトムで「強いターン」を「長く」行うと、
サーファーは横に速く、長い距離を滑ることができます。
そして「弱く」「長い」ターンのことを「トリム」と言います。
このトリムができないとミッドレングスやミニボード、
そしてロングボードには上手に乗れない。
これらを前口上として覚えておいてください。
今日はスクール等で聞かれることの多い
「長い距離を出せるボトムターン」について解説します。
まずはスピード。
これが大事です。
ただ速すぎてもターン位置が悪いとNGなので、
大波やグッドボードが必要というわけではありません。
まずはテイクオフで滑り降りてきたモーメントや、
波のトップから下ってきた速度を
ボトムのクリッピングポイントに向けていきます。
(クリッピングポイント=ターン弧の頂点のこと)
よく、そのクリッピングポイント(以下CPと略します)
付近でターンを開始する人がいますが、
これを実行すると、
ほとんどがオーバースピードでフィンが抜けてしまったり、
レイルが入らずにボードが飛んでしまいます。
必ずそのCP(クリッピングポイント)の手前からボトムターンを開始してください。
これはトップターンでもカットバックでも同様です。
ターンの開始はレイルを少しだけ入れ(傾け)ます。
そうするとボードは曲がり始まるので、
自分が設定したCPとの距離や位置を調節します。
たいていは思ったところにはいかないので、
そこは柔軟に対応してください。
レイルが入ることを「バイト(噛み)」と言います。
バイトしたらそれをさらに進めていきます。
設定したCPよりも岸側の角度でしたらバイトを強める。
つまりさらに体を倒して角度を付けます。
倒す際には右足と左足を引き絞るように倒していきます。
そうしてCP付近でその引き絞りが最大になるようにしましょう。
ここでは最大重力を感じて、
もっとも体に負荷がかかっていきます。
ここまでが完璧にできていると、
視覚とその速度感覚は1秒が10秒くらいに感じるはずです。
最高のモーメントです。
CPを過ぎる瞬間に今度はその自分の円弧から、
波のどの位置に自分が行くのかを判断し設定してください。
「コンパスで曲線を描くような感じ」と表現すると理解しやすいです。
そのトップや波の中腹付近に次のCPを探すのです。
次の目線はそのCPに据えます。
ボトムターンに戻りますと、
CPが過ぎたら今度はターン後半に入っていきます。
前半とは逆にターンの絞りを弱めていきます。
これを弱めすぎると、
進行方向のCPが先に伸びていきます。
この加重を最後まで強く保持できると、
(体幹バランスと剛健さが必要です)
波の真上まで垂直に引き上げることができます。
が、今日は長いターンの話ですので、
そのまま弱めていく手法で話を進めます。
その強弱で刻一刻と変化する波に対応することができます。
CP後半部は、
野球のバッティングやゴルフのバックスイングのようなもので、
しっかりとした体勢で、
体が開くことなく波を昇っていくことが要求されます。
そのバックスイングの姿勢のまま、
次のトップまたはミドルに向かうと次の展開が始まります。
CPポイント手前で今度はボトムターンと同様に、
反対側レイルのターンを開始します。
このターンが完成すれば、
また最初と同様にボトムターンへの目測とCP設定をしていくのです。
これが長い波になればなるほどターンの数が増えていきます。
左右どちらもしっかりとした、強い、
または弱いターンができるのがグレイトサーファーへの条件となります。
波の動きに合わせて強く、弱く。
波の強さに合わせて弱く、強く。
自分の速度にも合わせる。
サーフボードにも。
コールの適正浮力のような駿足ボードにはこういうアプローチで。
タイラー・ウオーレンのミッドレングス等のまろやかボードにはこう。
キャッチサーフのトイボードにはこのCP設定で。
ログ、ロングボードはこう。
そんなアジャストをさせながら波を滑っていきます。
波チェックの際も同様です。
ですので、ターンにはひとつの形は存在しませんし、
これは音楽や料理のようなもので、
その時その時の状況や状態においてご自分が設定実行し、
それを瞬時に調整していくことで、
ハイレベルなライディングを獲得することになります。
ある日、あなたの前にすばらしい波が来たときに、
「生涯忘れることができない1本」
となるためにこの基本的なターンを会得していきましょう。
ターンの連続は波によるので、毎回はむずかしいのですが、
どんなクローズアウト(ダンパー)でも
テイクオフしてボトムターンして、
ホワイトウオーター(泡波)に向かってターンすることは可能です。
波が強くホワイトウオーターが危険なら
CP通過後すぐに陸側にターンを戻せばいいのです。
そうして練習してターンを積み重ねていけば、
サーフィングのマニューバーの価値や評価が高まり、
さらにはご自分の至福度、満足度も大きくなるのです。
まずはご自宅でイメージサーフィングしてみてください。
それではKeep Surfing!
海に行ける人もそうでない人も。
すばらしいサーフィングのための日々となりますように。
■