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【特大号】タイラー・ウオーレン全演WET DREAM A SURF FILM_試写会&勝手にレビュー_4フィート台のミニ・シングルフィン・クアッド・フィッシュ・トライ・フィンレス・ミッドレングス・ガンにロング、そしてログのサーフィング表現世界_(2828文字)

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Thanks For All The Stoke!!

(全ての最高をありがとう!)

そんなサインをしたDVDをタイラーからプレゼントされた。

完成まで長い道のりでありました。

「ありがとう、そしておめでとう」

そんな言葉がふわりと出てタイラーに伝えると、

彼は、

大満足顔で上記したメッセージを書いてくれた。

昨年ほぼ一年間に渡り、

この映画の製作状況は見てきていた。

地元ミドルスやローワーズのセッション。

タイラーとTatsuoはハワイに行き、

そしてコスタリカ、メキシコ、エルサルバドル。

タイラーが好きな波を、

そして自分で創ったボードを持って旅をするのは、

サーファーとして本懐だろうと思って見ていた。

サンファン・キャピストラノのミッション裏の

タイラー・ウオーレン・スタジオにこもりきりになって、

TA-TSUこと竹井達男さんが編集していたのは今は昔。

きっと500時間以上も編集に費やしたのだろうか。

そんな力作。

竹井達男さんは、

1990年代、

オルタナティヴサーフのルーツをジョエル・チューダーと過ごし、

デヴォン・ハワード、アンディ・デイビスたち、

そしてタイラー・ウオーレン。

サンディエゴ界隈では有名な日本人である。

彼はスーパー8という昔の撮影機器のみを持って、

レトロな手法で撮影し続けていた。

これはタングステン、現像が必要なフィルム。

1960年代後半くらいからの方式で、

フィルムはもう生産中止しているので、

かなり稀少な撮影方法であります。

そのスーパー8を愛する達男さんは日本に飛んで、

これからこのムービーをプロモートするそうだが、

DVD箱を車に積んでいる満足気な彼の顔が浮かぶようである。

さて、ラグーナのメイン通りとPCHにあるシアターで、

タリアサーフ主催の試写会があるというので行ってきました。

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当日はひどく寒く、そしてこちらには珍しく雨の日でした。

しかしこんな夜にまでものすごい数の観客が集まるのが、

タイラームービーのなせる技であろう。

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そのタイラーとガールフレンドのラナ。

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クリスチャン・ワック(右)、コーリー・コーラピント、

シェーン(中央)、ミッチくんと、レオくん(左)たちもやってきました。

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ウナクネ総帥であるアレックス・ノストさまと、

メキシコ最後の秘境ポイントブレイクの前に居をかまえるバグス・アリコ。

このブレイク名がタイラーのモデル名になっているほどのすばらしい波だという。

(映画内のセクション5、ラバンバの曲パート)

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サンオノフレと、

ソルトクリークにいつもいるグレイトサーファーのテレサ(右)。

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そしてリバーたちが販売部員となっていて、

特製TシャツとDVDを即売していた。

このTシャツがやはり欲しいので、

販売元のタリアに問い合わせています。

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映像の奇才ジョージ・トリムも登場。

彼はCANVASムービーを手がけ、

トムカレンムービーも制作している。

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即売部の高校生ボランティアたち。

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フランスのウネクネ・パリ支部長のフランクもやってきて、

彼のあこがれど真ん中のタイラー・ウオーレンと2ショット。

(フランクはまだタイラーがウナクネ影皇帝だということは知らされていない)

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Seeaベイブたちもやってきました。

右からルーキー、カリナ、

あとのふたりの名前は失念しました。

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前出のバグスとクリスチャン、コーリー、

キャメロン・ブラウン。

ちなみにキャメロンはウナクネ師範代です。

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フォーちゃんことフォード・アーチボルドも登場。

バグス岬でサーフしたことがあるようで、

彼との再会を喜んでいた。

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ムービー開始前に抽選があり、

なんとタイラーシェイプの

「クアドラティック・フォーミュラ5’11″」

が入場半券の末尾三桁数字から当選するという趣向。

入場料8ドルでタイラーの新品ボードがもらえるというのは、

宝くじよりも確率が良い気がします。

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いよいよ上映。

全般的というか全てタイラー・ウオーレン。

掘れる、緩やかな、そして夢波。

それらの波に、

品があって最上級のスタイルでそれら波の上を舞っていく。

後半部分のバレルや中盤、前半のハワイ波にも目が行きがちだけど、

私的にはユル波ミドルスや小波系のタイラーサーフに花丸満点を付ける。

で、ロングボードやミッドレングスのトリムを見ていると、

勘というか、タイラー風味がわかってくるようで、

ミッドレングスやシングルフィンで早速取り入れて、

遅速ロングライド続出というプレゼントもいただいた。

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BGM音楽はボードと波に合わせてジャンゴだったり、

ツエッペリン、さらにはプレスリー、

黛敏郎さんのクラッシック曲までかかるという豊かさ。

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4フィート台のミニ、そしてフィッシュ、シングルフィン、

クアッド、トライ、フィンレス、ミッドレングス、ミニガンにロング、

そしてログと全てのサーフボードに完璧に乗ることができる

タイラー・ウオーレンならではの、

サーフィングの表現世界がここにありました。

いつかは俺も。

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さてさて、

この映像監督竹井達男さんの波乗りは、

ジョエル・チューダーとデヴォン・ハワードを足したような波乗りで、

この1966年のログならば、世界一のトリミングを見せる。

https://www.nakisurf.com/blog/naki/archives/57828

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そんなスバラシサーファーがタイラーと時間を共にして、

熱いソウルサーフィング・マインドで作った映像作品です。

しん(真、心、芯、信、神、深、振)のサーファーたちに、

そしてコンテスト・サーフィングの反極にある豊かな滑走をぜひ。

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サーファーとしてありがたかったのが、

最後のクレジットに乗った全てのボード情報が表示されていること。

見てみると、タイラーはハワイの波ですら6’8″で、

しかも5’3″のスワロウ・ソープでもサーフしていて、

これも私好み。

「頭サイズでも乗れますか?」

ミニボードに乗っていたときに良く聞かれた。

ここでそれをタイラーが証明してくれるのがありがたい。

技術とかではなくて、

波に合わせてのライディングだから、

ミニボードの拡がりというか、

さらにはミッドレングスの浮遊感覚も表現していた。

クアッドやトライの高速滑走と、安心なファインラインのミニガン滑走。

免許皆伝のログトリムと華麗ターン。

WET DREAM COVER ART

http://wetdream2014.com

36分

特典:タイラー・ウオーレンマニアに贈る32ページのBOOKLET

定価: ¥5000(税抜本体価格)

https://www.nakisurfshop.com/SHOP/2015007.html

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そのWET DREAM閲覧後のサーフィングは、

上にも書きましたが、ターンがさらに長くなり、

波乗りが安定してきた。

そうだ、

これぞ『最新のサーフィング教本』だと思います。

グッドサーフィングは数あれど、

オルタナティヴサーフ皇帝の模範滑走を心ゆくまで、

お好きなときにお楽しみください。

それではすばらしい週末をお迎えください。

 

 


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