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naki's blog

ライアン・イングルのハンドシェイプ大全前編_サーフボードのプロセス_スナメリだってば_(1355文字)

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“Calafia Pelican”

日曜日返上のライアンが、

私用の7フィートシングルフィンをハンドシェイプするというので、

マコさんと見学してきました。

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ブラックスはUS BLANKS 7’3″A。

先端が反り返っている箇所を切り落とします。

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まずはノーズ側。

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そしてテイル側。

「7’0″でなくて6’11″ですが、いいよね」

「もちろん!」

7フィートは、

1インチ短いシックスイレブンとなりました。

こういうこと、

つまり曖昧さもハンドシェイプの良さだと思う。

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ライアンはいきなりプレーナーでシェイプを始め、

およそ30分後には完了してしまった。

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フォームダストと呼ばれる粉がものすごく、

シェイピングベイはもちろん、

ライアンの腕もパウダースノー状態。

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次にノーズとテイル幅を決めていく。

ライアン方式は3サイズの点をノーズとテイル部分

(両先端から1フィート位置)に記していた。

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全体のフォルムを見て、

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テンプレットと呼ばれる不思議なサーフボード曲線定規で、

アウトラインの線を決定していく。

このときに先ほどの3つの点が意味をなす。

このテンプレットはシェイパーの財産で、

マジックボードの入り口、門のようです。

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ノーズ側が決まったら、

テイル側のアウトラインに。

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このボードは、

ノーズとテイルそれぞれ違うテンプレットで創造されていった。

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アウトライン完成。

少し幅広だが、

11フィートボードと同等のテイクオフスピードを得たいので、

浮力確保のためにこのアウトラインを選択しました。

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線に沿ってノコギリで切り出す。

それにしてもライアンは仕事が正確です。

5000本以上もハンドシェイプをしてきている経験と実績だろう。

しかも的確で無駄な動きは一切ない。

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アウトラインを切り出した後は、

サンドペーパーでレイルのおよそのフォルムを表現していた。

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レイルもほぼ左右均等になるように、

定規を用いて3つの点を記し、

それにそってレイルが誕生した。

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レイルとボトムがほぼ完成。

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プレーナーでボトム側のレイル肉を削いでいく。

これがエッジの基礎となる。

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テイル部は円形のサンドペーパーを回転させて、

平らなフォルムにこだわっていた、

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あらかた終わると、

次にサンドペーパーでボードのボトムを。

ここまで1時間半。

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両面をハンドタッチで仕上げていくライアン。

彼のすごいところは両手が同等に使えることで、

シェイプ箇所によっては左手、

そして右手を使える両利きシェイパーは世界でも珍しい。

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ここまで2時間。

ハンドシェイプは時間がかかりますね。

作業としては大変なことです。

【後編に続きます】

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ガラスクロスをまとったサーフボード。

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オーダーカードの細かい指定。

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様々なボードカラー。

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そしてフィンボックス、フィン。

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ラミネートの大きさ、カラー、種類。

さまざまな外見の要素も含めてサーフボードは完成していきます。

シェイプからフィニッシュまで。

こういうことに立ち会えてうれしい。

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これは昨年暮れのホワイトハウス。

大好きなブレイクで、

冬でも時折波が来るので気を引き締めてサーフしました。

それでは最後に弊社やざわのインスタグラムの一コマで本日を終わります。

今日もNAKISURFにお越しくださってありがとうございました。

すばらしい日をお過ごしください。

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