新春第一日の空の完全にうららかな光のもとには、
どんな家の庭にも雪間の草が緑のけはいを示すし、
春らしい霞(かすみ)の中では、
芽を含んだ木の枝が生気を見せて煙っているし、
それに引かれて人の心ものびやかになっていく。
ーー源氏物語、初音より
紫式部/與謝野晶子訳
こんにちは、
今日はひさしぶりに半休を取って、
ゆっくりと本を読んでいました。
上記した源氏物語、
竹久夢二の完成度に改めて驚かされた2015年2月最後の週末。
しかも222のゾロ目日でしたね。
少し前にタイラーが削ったトラッカー写真が出てきた。
ハンドシェイプ。
しかもタイラーの場合はフリーシェイプなので、
毎回違うボードになるのがアートだと思う。
サンオノフレの満潮時はフラットコンディション。
人もまばらで、
少し前の喧噪はもうどこかに行ってしまったようだ。
オルタナティヴサーフ世界を表現するBlue誌。
その巻頭コラム1650文字、先ほど脱稿しました。
戸井田編集長、これから送ります。
ランチはサンクレメンテセントラルのエル・ヘフェ・カフェで、
フィッシュ・トータスをいただきました。
そこで見つけたクラシックなステーション・ワゴン。
佳き時代のすばらしき車です。
色もマッハGOGOみたいでいいぞ。
日本のオシャレピープルが持っていたバッグに付けられていたインディアン・ジュエリー。
Swallow=ツバメが描かれているから、
サンファン・キャピストラノに由来するものだろうか。
ここに里帰りしたのかもしれない。
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[週末のインスタグラム集]
レッツパーティ・オーストラリアがインスタグラムをはじめたんだけど、
その動画の豊富さ、視点のユニークさがすばらしい。
きっとそのうちに会う人なのだろうが、
才能あふれる人が身近にいるのですね。
世界は広い。
こちらはタヒチのマタヒ・ドロレの乗ったモノスゴ波。
彼は以前ここで紹介したけど、
まだ17歳の大波挑戦主義者。
ちょうどこの波の動画を見つけたのでここに。
チャンネルにいる人たちがこれだけ動いていることから、
これが突然やってきた大波だったということがわかる。
それにしても後ろにいるウエイブスキーが怖ろしいことになっていますね。
JOBことジェイミー・オブライエンたちは、
6人乗りのビッグボードに乗って、
マカハで開催されている第39回バッファロー・サーフィングクラシックに。
ビッグウエイバーたち6人で一緒に乗るこの波。
一生忘れられないものになるのだろうな。
すごい。
そのJOBのキャッチサーフストーリーというか、
ピンクボードの「赤い彗星」と名付けられているのは、
USサーフィング誌での特集。
http://www.surfingmagazine.com/photos/jamie-obrien-soft/
そういえば以前にこのバックドアでの2本持ちのJOB動画が日本でも紹介されていて、
それに寄せられたコメントを翻訳で読んだアメリカ人が、
「ここにはなぜリーシュをしないのか?と書いてあるけど本当?」
と聞いてきたので、どれどれと読んでみると本当だった。
そこには、
「ボードを流して他の人に当たったらどうするのだ!」
その意見が出てきた途端にみんな同意して、
JOBに対して怒っていたコメントだった。
あの、
パイプラインとバックドアは正面からパドルアウトしていく人は皆無です。
この写真を見たらわかりますが、あそこはショアブレイクの一種。
正面からこのインパクトを越えて沖に出ていけません。
だからボードは飛んでこないことと、
「この波にボードを2本持ってパドルアウトし、テイクオフして、
ロケットの切り離しのようにボードを短くしていくすごさ」
を見て、その感動をコメントしていただきたかった。
逆に言うと、
野球を見に行って、ボールが飛んできて、
「ボール危ない、当たったら危険だ」
と怒っているようなセンスが感じられたのです。
危ないのもサーフィングの良さなのです。
でも赤い彗星って、
シャア・アズナブル(Char Aznable)のコピーみたい。
タイラー家で本家本元ボンザーを発見した。
すばらしいオーラ。
明日は春一番の予報が出ていますね。
もうすぐ3月、そして春の風か。
それではどうぞすばらしい日曜日をお過ごしください。
明日またここで。
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