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CANVAS SURFBOARDS万能シリーズ、アローヘッドの詳細_ログボードマスターになれるボード_そしてサーファー誌、キャッチサーフ、ハービー・フレッチャーはNALU誌に_(1812文字)

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はじめてロングボードに乗ったのは春の始まりだった。

ほぼ無風の、ワカメの香りに満たされた日。

潮が動く時間だけささやかな波というか、

うねりがゆっくりと海面を動いていた。

これはロングボードなら乗れるかも、と思いつき、

腰越の友人の、

レトロ・ロングボードを借りてきてパドリングすると、

その速いパドリングスピードに驚いた。

宇宙戦艦ヤマトで言うところのワープである。(大げさに)

タイミング良く漕いでいくと、波速度に達するほどで、

なるほど、

これならばどんなささやかな波にも乗ることができると確信した。

それまでショートボードしか乗ったことがなかった私は、

その浮力と推進力に驚き、

海面をゆっくりと這うようにやってくるうねりにテイクオフし続けた。

それから30年が経ち、

大きなボードに乗るのが日常になってきた。

やはり波質ということが一番大きな理由だけど、

自分が知るよしもなかった憧れていたロマンあふれる時代に、

つまり1960年代のサーフィングをなぞらえることができる、

そんな理由もある。

2015_Arrowhead

Canvasのニューモデル “Arrowhead”

8’4″ x 22″ x 2.75″ /2+1 fin set-up.

1/4″ green H.D. 1/16″ Ceddar stringer.

6×6 + 6 oz patch

ミッドレングス/ログボードの粋、

アローヘッドは6フィート台に短くも、

そして12フィートの長さにもなるマイティデザインだと言う。

https://www.nakisurf.com/blog/naki/archives/60124

今回は、稀代のノーズライダーであるクリスチャン・ワックに

「ログボードマスターになれる足がかりになるボードはあるだろうか?」

そんな風に相談すると、

私自身が好きなシングルフィンの円弧性能と、

そして苦手なログの取り回しを解消すべく、

ポイントノーズでシングルフィンらしさ、

つまり的確な操作性を出し、

ダクトテープでジョエル・チューダー和尚が掲げる

「身長より3フィート長い」

規約をあえて2インチ切り下げて8’4″とした。

これは余談だが、私は数字の足し算に凝っている。

8+4=11、

ぞろ目で演技が良いという理由も5%ほどこの長さには潜んでいる。

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Photo by Tuckertuna

まだサンオノフレの満潮波でしかサーフしていないので、

インプレッションはあまりないのだが、

やたらとターンが伸びるという印象を受けた。

DCIM100GOPROG0213805.

Photo by Tuckertuna

少しだけボードを傾けると、

どこまでもするすると伸びていく印象。

このデザインの意図をシェイパー&デザイナーであるライアン・イングルに聞いてみると、

It’s pretty simple. It it’s a down rail.

実に簡単な構成なのです。

アローヘッドはダウンレイルということ、

That’s built for speed and control.

そしてスピードと操作性を表現しました。

Moderate rocker all around performance.

穏便なロッカーとしたので、

オールラウンドボードとなっています。

Speed and accuracy like an arrow.

その速さと正確さはまるで矢のようです。

DCIM100GOPROG0173691.

Photo by Tuckertuna

8’4″しかないのにニーパドルもできる。

やはり揚力性能が高いのでしょうね。

 

DCIM100GOPROG0253907.

Photo by Tuckertuna

操作性が良いので、

ウオーキングやノーズライディングもじつに安定している。

大切な1本となったようです。

サンオノフレはもちろん、

チャーチにも、ミドルス、

もしかしたらロッキーショアにも。

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今日はサーファーマガジン誌のスタジオに、

そしてキャッチサーフ定例月曜日ミーティングに出席。

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ミーティング中のカラちゃん(カラニ・ロブ)は、

内容よりも写真へのポーズを重要視しているようであった。

今年のキャッチサーフ・アパレルは、

生地がいかにスムースに感じられるかを掲げ、

材質混合に集中し、

皆に意見を求めている主宰のジョージ・アルゼンテ(左)。

その後、ハーちゃん(ハービー・フレッチャー)に会いに行った。

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彼に会うことは、

来月号のNALU誌の取材を兼ねていて、

これらが先ほど全て終わったので、

これから原稿を書いていきます。

それではまた明日ここで!