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私が波乗りを始めた頃の回想記【中編】_ものすご人気のキャッチサーフ2015、先行予約を受付中です!_(2815文字)

 

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ピュアな波。

乗ろうが乗るまいが、

または人から見て良かろうが、

悪かろうが、波は遙か昔からあり、

そしてこれからもいつまでもなくなることがない。

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その波に乗ることが人生だと言い切るアレックス・ノスト。

ウナクネ派では総帥と崇められていて、

オルタナティヴサーフ系ではヒーロー。

「俺たちのしているサーフィングは、業界ではサブカルチャー」

そんなことを言っている。

アレックスはこう言葉をつなげた。

「表現が少なければ、

つまり限定的になれば、そこから工夫がはじまる」

シングルフィンやミッドレングスは、

ある意味限定的なので、これこそ的確な言葉だろう。

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Nation Sonic Boom 5’4″ / ©photo by Tuckertuna

自分の波乗りになぞらえてこのことを考えてみると、

全く同じことが言える。

1.人に追いつこうとするのをやめた。

(誰かがどこかで良い波に乗ったとか、あのボードでこのように乗った、

こんなすごい波に乗った等を追いかけないということ)

2.世間が言う上手なサーファーの真似をしない。

(例えば、ケリー・スレーターなどのラインを参考にしないということ)

3.自分の琴線に触れたサーファーは、

有名無名に関わらず感動するようにする。

以上。

この3つのことを実行するだけで、

自分のサーフィンライフ、

つまり人生が良くなったことを実感している。

それまでは、

あんなエアをしてみたい。シャドウサーフィングだ、ローワーズだ、

台風だ、夜明け前から多くの波に乗って練習だ、と。

今は自分流なので、潮の良いとき、

好きなときに好きなだけ。

食事とかと似ているかもしれない。

好きなものは好き。

そのスタイルを貫き通すということだろう。

流行っているからって、

パンケーキ屋にも並ばないし、

有名ラーメン屋の行列にも加わらない。

そんな感じだろうか。

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Herbie Fletcher

さて、

昨日ここに私が波乗りを始めた頃の回想記【前編】を書きました。

https://www.nakisurf.com/blog/naki/archives/61613

今日はその続きということになります。

あらすじは、

ニューボードを買ったKさんが17歳のボクを海に連れていってくれることに。

ボクは、少し前に白子海岸で一日中波にブギーボードで乗って、

それからというもの波乗りに恋い焦がれていたときであります。

「サーフボードが海の家にあって、貸してくれるかもしれない」

「いや、もしかしたらKさんがそのニューボードを貸してくれるかも」

「最悪でも本物の波乗りを間近で見るチャンスだ」

前の日はうれしくて当然まともに眠れずに、

Kさんの車(シルビアだった)で千葉に向かった。

到着すると、駐車場の下に海が拡がり、

右側に堤防があって、今思うとそこは太東岬。

真夏の平日。

無風快晴の朝。

サーファーはまばらで、波も膝くらい。

Kさんがニューボードにガリガリとワックスを塗っていく。

その甘いココナッツの香りにクラクラし、

サーファーの良い香りというのはここから来ているのか、

と変に感心していた。

そして砂浜でKさんを見学することに。

けれど、あれあれ。

きっとKさんは初心者だったのでしょう。

上手くというか、1本も波を滑ることができません。

たまに波に乗れそうになって、

「おおー!」と注目するのですが、

でも波の上で飛び上がるように立ち上がって、

その次の瞬間は波の後ろにドボンと沈没していました。

他のサーファーも似たようなものでしたが、

多くの人は波に乗っていたから、

Kさんの乗れなさの具合というのはボクにもわかったものです。

「立ち上がろうとしないで、腹ばいで滑ればいいのに」

直感的なアドバイスが浮かぶが、

グッドサーファーだとされているKさんには、

口が裂けてもそんなことは言えません。

もしかしたら周りはみんなプロで、

一般サーファーはKさんだけかもしれませんし。

そうやって1時間くらい見ていたら、

Kさんが上がって、こちらに向かってきました。

「お疲れさまです」

「おう、これ乗っていいぞ!」

「え!いいんですか?」

「これケンブラッドショーだから買ったのに、

全然だめなボードだ。あの店員にだまされた」

「そうなんですね」

「俺は車で寝てるからよ。上がったら起こしてくれ」

「はい!お借りします!」

そういうことになって、

突然丸井のボードに乗れることになった。

願いは叶うものである。

そのボードのサイズは聞かなかったが、

記憶からたどると、

2m以下、きっと6フィート(約180cm)前後。

幅は手で抱えられたので、

21インチくらいのシングルフィン。

平日、しかも太東岬の膝波だったから、

初心者天国だったことだろう。

そのままボードを抱えて沖へと向かった。

(明日に続きます)

パノラマ&正方形インスタグラム_私が波乗りを始めた頃の回想記【完結編】_(4202文字)

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ルースキャノンの長いバージョンをシェイプするコール。

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サーフドッグ。

こうして沖を見ながら飼い主が海から上がってくるのをずっと待っていた。

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これ、

簡単そうだけどむずかしい気がします。

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サンディエゴのKさんにタイラー・ウオーレンのエッグ、

ファンクションハル6’9″が完成しました。

砂色ティントという渋色選択、大正解でしたね。

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JOBはあいかわらず、

ものすごい波にチャージしている。

サーフィンライフ誌の次号の内容で、

キャッチサーフに用事があったので行ってみると、

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ネイトたちがバナーのサイズを計測していた。

ジュリアン・ウイルソン、そして前出のJOBモデルデザインが手前に、

奧の赤地にサメがチッパ・ウイルソン、

大人気美人プロサーファーのアナスタージア。

そして、カラちゃんことカラニ・ロブ。

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撮影用にサンプルを出してもらう。

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現在予約の一番人気はこの右側にあるパンガーデザイン。

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スタンプ5’0″のチッパ・ウイルソン人気もかなりすごいです。

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キャッチサーフは、

この5月に入ってくる何万本というボードのためにオフィスをもうすぐ移転します。

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サンプルをずらっと並べてみると、

かなり爽快でした。

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世界中であっという間に売り切れてしまう大人気のキャッチサーフ。

USAでは、これって鉛筆のオーダー本数なの?

というほどの大量なる前注文がなされているけど、

すでにほとんど予約で売れてしまっているという。

恐るべし。

NAKISURFでは、去年もすぐになくなってしまったので、

今年こそと多めに注文し、

現在そのプレブック、つまりご予約を受付中です。

ですが、こちらも大人気で、そろそろ完売が見えてきました。

つまり初回入荷分が発売日前に売り切れてしまいそうです。

なので、

今年もキャッチサーフのストックはほとんど出回らないと思います。

ということで気になる方はご予約をお早めにどうぞ。

詳しくはこちらをご覧ください。

https://www.nakisurf.com/blog/showroom/archives/77862

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