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NATION 5’4″ SONIC BOOM_ソニックブーム5’4″のインプレッション動画が完成しました_(2055文字)

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NATION SONIC BOOM 5’4″

ライアン・イングルは【博士】という称号を与えても良いほど、

サーフボード理論には詳しく、

Geek、マニア世界にどっぷり浸かっているようだ。

彼はサーフボードに対してflow prediction(流水量予測)、

flux density(流束、りゅうそく)という流体の質量流量までも計算し、

さらには正確な浮力を求めるにあたって発散定理までも用いるという凝りよう。

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「その(彼が誇る)理論を全て使ってサーフボードを作ってください」

ともちかけ、さらにはどんなことをしても速度の出るサーフボードが欲しかったので、

それを伝え、昨年の秋に”NS3000″というコード名でのデザインが始まった。

それは4つのボトム面を持ち、

速度重視の「本当に速い」という机上のサーフボードデザインが完成し、

それをライアンがシェイプしたのが、奇しくも10月10日のテンテン。

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SDSというデイブ・ネイラーが誇る新素材のクロスと樹脂をまとって、

99%折れることはないという強度で完成してきた。

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(このブルーの樹脂に浮きあがっているのがSDSクロス)

コスト高のため、

デイブはもうブルーの樹脂は使用しておらず、

現在はクリアーのみのSDSを生産しております。

感動的な銘職人デイブ・ネイラーについてはこちらを。

https://www.nakisurf.com/blog/naki/archives/47028

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完成直後はトライフィンのセッティングでした。

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初乗りはサンクレメンテ南のポイントブレイクに。

あまりの速さに驚き、

そのことを伝えると、

「そうだろう、じつは『ソニックブーム(Sonic Boom)と名付けたんだ」

とニヤリと笑った。

Sonic Boomを調べてみると、

「超音速飛行によって発生する衝撃波」とあった。

そこまでの名前が付けられるほどだが、

全く名前負けしていないことに気づき、

ネーミングの妙を感じていた。

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そして次はビーチブレイクのグラブルズに。

ここではクリスチャン・フレッチャーたちに会って、

「なんだこのボードは!」と興味を持たれた。

IMG_6017 のコピー

やはりトッププロの目を引きつける。

折れないボードなので、

彼らのようなエアリストが欲しいボードでもあるのだろう。

そういえばクリスチャン、最近見ていません。

日本に行ったきり、

またバリのデザートポイントに行ってしまったのでしょうか?

RVCAのYoheyさんがわかるのでしょうね。

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いまさらながら速いボードというのは、

万能であると気づいた。

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この日のセッション写真でもストールしているのに関わらず、

ボードが浮き上がっているのがわかる。

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全ては速度なのだろう。

その後私は、

みなさんもご存じのようにオルタナティヴサーフ(ウナクネ)ブームというか、

ウナクネゾーンに入ってしまい、

シングルフィンやボンザー三昧の日々を送っていた。

速いボードのスリルより、

クネクネーと舞うような愉楽の浮遊感覚に夢中になっていた年末年始。

DCIM100GOPROG0223417.

そしてこのソニックブームが豹変したのが、

私の定番フィンセッティングである

「ツイン+スタビライザー」を装着してから。

それはサンフランシスコから帰ってきたマックス(terasu.com)との再会日でありました。

 https://www.nakisurf.com/blog/naki/archives/60768

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こんなダラダラウナクネ日のミドルス・トレッスルズ。

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けれど、キレがあるターンができて、

その感覚に自分でも驚いてしまった。

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高速感覚を取り戻したヤングな私です。(笑)

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すぐにライアンのところに持ち込み、

なぜツインスタビの方がビビッドで速いのかを問うと、

「通常はクアッドセッティングが一番速いのだろうが、

サーフィングは、エンジンではないので、

乗り手のパワーのかけ方によってその性能が左右されることが大きい。

だから自分の気に入ったフィンセッティング、

そしてこの左右のフィンが大きいことが、

レイルへの強い圧力を達成できたからではないかな」

そう明確に答えてくれた。

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バレルの中でつぶされても、

生きものようにサーフボードが飛び出してくる。

全ては速度が実現している画であります。

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前置きが長くなってしまいましたが、

このソニックブームのインプレッション動画が完成しました。

セッションで「3本だけ」、「30分だけ」、

「45分間」と撮ってもらった大切な動画を集めました。

後半にはエピローグみたいに画像をつなぎました。

終了後にライアンのコンセプト理論の説明が入っていますが、

この言葉の日本語字幕スーパー版を制作しております。

こちらもお待ちください。

さて、この動画は6分程度なので、およそ電車二駅分です。

どうぞご覧になってください。

音楽はピーター・キングのダコタです。

Nation Sonic Boom 5’4″ [test model impression] from nakisurf on Vimeo.

明日またここでお会いしましょう!


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