サンクレメンテの隣町がダナポイント市だが、
その隣がラグナビーチ市。
そこにアリソ(Aliso)という大きなビーチパークがあり、
未明に起きたときになぜか自分がそこにいるイメージがあった。
連日オンショアが吹き荒れて、
朝と夜はオフショアになっているコンディション。
迷わず夜明け前の暗いうちにGoProを持って迷わずアリソに向かうと、
このあたりでは著名なフォトグラファーのラリー・ビアードが暗く、
ひどく寒い駐車場にいて機材のセットアップをしていた。
「ラリー、なんでここにいるの?」
「川が決壊しそうなんだよ。そうしたらすごいサンドバーになるぞ」
「そうなんだね。偶然来てラッキーだ」
「偶然?知っていたのでは?」
「いや、本当に思いつきで来たんだ」
そうこうしている内に夜明けがあり、
すっかり水温が下がってしまった海に飛び込むと、
エキサイトメントが待っていた。
バレルの中に発生するタービン。
波が海面に叩きつける甚大なパワーを受けて、
水中では気泡がこんなドリル状態になっている。
川が氾濫して、突然浅瀬が発生した。
それまで水深2mはあったところに腰程度のサンドバー。
その急激な海底の変化に全てのうねりがバレルになる。
それを待ち構えていたラリー。
地形というのはすごいものがある。
大波に見えるが、実際にはうねりは膝腰しかない。
だが、水深の急激な変化で波が最大限に切り立って、
オーバーヘッドサイズになるのを体感した。
こんなアングルを試したり、
波を撮ることを楽しんだ朝。
サンオノフレに行くと、
The Pesosのヤーンとジョーイ(左)がいた。
カリスマ・ヤーン(ヤタくん)は、
なぜかネコイラストを持って写真に臨む。
水温14度という真冬以下の冷水だが、
そんなことは知らないヤーンはTシャツのサーフウオッシュを選択。
ジョーイはショートジョン。
いつも良いコンビの二人。
ヤーンが乗っているこのバンだが、
偶然にも以前私が日本で乗っていたのと同型のタウンエース。
なつかしい。
キヤノンのマニュアル機をダッシュボードに発見し、
これを見てもしかするとヤーンはいい写真家なのかという淡い期待を持った。
別件でヤーンのことを検索していたら、
このアートサイトが出てきた。
彼のことをひいき目に見ているわけではないが、
最近見た中では最高の作品がここにあった。
瞠目も瞑目もして、ヤーンの底知れなさを知った日でもある。
夕陽サンオノフレ。
この時間は写真家にはマジカルモーメントと呼ばれていて、
どの角度でシャッターを押してもそれなりの作品になる。
オゴチャンの夢の跡。
明日はサンディエゴでペソズのライブ。
アートショーが5時から開場、
そしてペソズが9時頃から演奏という予定。
まだ行けるかどうかは100%わかりませんが、
なんとか向かってみようと思っている。
見かけたら声をかけてください。
それではすばらしい土曜日となりますように!
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