ブライアン・ベントが87年前の車を手に入れて、
それをベースにホットロッド化したというので、
彼の家に行ってきた。
その名車は完成していたのだけど、
スターターが壊れていてエンジンがかからない。
ブライアンはいくつかの工場に電話をかけるのだけど、
そんな昔の部品はもちろんというか、どこにもないようだった。
「じゃ、これを直そう」
そう言ってスターターを分解し始めたところで気が変わったらしく、
「新しい絵を見るか?」
彼のアトリエに行くと、新作がぎっしりと完成していた。
日本に行ったときにインスピレーションを受けたという、
メルセデスディーラーのアートなんていうのもあり、
我々にはピンと来ない場所が彼の琴線に触れるのがおもしろい。
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昨日突然嵐になって、大雨+強風となった。
カリフォルニアは30年ぶりという異常渇水しているので、
雨は市民全員がうれしきことで、
水は重要で大事だと感じる春このごろ。
サンオノフレ・フォードアーズに行くと、アンディ・ニエブレスがいた。
松葉杖を見てもらうと分かるとおり、彼は両足骨折している。
もちろんサーフは当分できないのだが、
こうして毎日波乗りを見に来ている熱意がすごい。
怪我をするとわかるのだが、
サーフできないのに海に行くのは辛いと思う。
その精神力見習わないといけませんね。
早くアンディが治りますように。
彼にとっては時間がありそうだから、
波乗りのクリニックをしてもらおうとも計画している。
西うねりの風波だが、
フォードアーズの満潮という魔法にかかると、
波はここまで良くなる。
Canvas “No Name”6’0”
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NATION工場に行くと、
ライアン自身の日本&バリ用のソニックブームが完成間近となっていた。
グラッシングでSDSクロス2枚をまとい、
そこからシール&ホットコートという樹脂二層を加えたデザインは、
シェイプのときよりもマイルドになる。
マルチアングル・スワロウテイル。
SDSハイデンシティという最強ボード。
ラックにはティントボードがあり、
これは7’3″のバターゾーン。
しかもデイブ・ネイラー渾身のバターミルク味のボヘミアン・ティント。
こちらはギャラクティックレーザー2015。
じつは私の日本用ボードであります。
これとソニックブーム、
間に合えばコールの新作を持ち込もうと計画中です。
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あまり評判が良くない精神世界(笑)アートをここに。
“FISH GOD”という題名のウナクネ式。
早朝のコーヒーがおいしかったので、
さらにウナクネ度が高まった画。
ノーズライドは膝でするまで極まったようだ。
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オゴチャンフェラーリことオゴセさんが大好きなビール(エール)があり、
それはこのセイントアーチャー印のホワイトエール。
日本ではビールは下面発酵で醸造されたラガー(Lager)が主流だが、
このエール(Ale)は、上面発酵での醸造スタイル。
上面発酵の方が醸造が簡単であるということから、
一九世紀まではビールといえばエールのことだったという。
で、地ビールや自家製系はこちらが主流となる。
大麦麦芽を使用し、
複雑な香りと深いコク、フルーティーな味が特徴。
で、このホワイトエールを調べてみると、
ナツメグ、オレンジピール、コリアンダーを加えて醸造した軽い酸味と、
豊かな風味を持つ逸品が多いようだ。
そのランキングというか、レーティングを調べてみると、
上記したようにたった81ポイント。
「まさか」と目を疑うが、まぎれもない低得点。
世の中は広いので、
他においしいビール(エール)がたくさんあるのだろうと空を仰ぎ見た。
そのビールの得点基準は以下のようになっている。
Beer Advocate Overall Score
95-100 = world-class(世界級)
90-94 = outstanding(超級)
85-89 = very good(とっても良い)
80-84 = good(良い)
70-79 = okay(まあまあ)
60-69 = poor(悲しい)
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そんな中、
なんと99点!というほぼ満点のビールを見つけた。
で、値段も1本3ドルと手頃だったので飲んでみることにした。
でも、私の口には合わないようで、
せいぜい10ポイントがいいところであった。
しかも1/3くらい飲んだら悪酔いするほどの黒い固まりが胃の中を這いだした。
陰陽師の祟りかと思ったが、水を飲んだらずいぶんと良くなった。
これは黒ビール系で、それが関係しているのだろうか。
しかし黒ビールは大好きで、
恵比寿麦酒博物館ではこれを好んで飲むほどである。
だけど、これは間違いなく低評価。
(もしかしたら保存が悪かったのかもと思ったが、そんな味ではなかった)
「一般的な評価というより、自分の評価を大切にすべき」
という重要なことを思い出した。
ある人には満点でも自分にとってはそうでもない。
または他の人にとって低い評価でも、自分にとっては満点。
これは波乗りにもいえることで、誰かの真似ではなく、
自分の好きなように、自発的なターンをしていくのが人生の幸せにつながるのだ、
そんな大事なことを思った日。
それではどうぞすてきな日に。
もうすぐゴールデン・ウイークですね!!
あなたはどこでサーフしますか?
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