台風11号。
南東うねりの満潮、弱い南風。
オーバーヘッドのセットが2本、次も同じサイズが3本。
そして少しの沈黙の後、今度は大きめのが2本。
幻想のようなうねりの筋だった。
昨日に引き続きの南風予報だったので、空いている直感だったのと、
台風9号崩れの低気圧が列島から北に離れたので風が弱まると予想できた。
逗子Surfersに預けておいたソニックブームを取りに行くという名目で向かった湘南。
9時から都内でミーティングがあったので、
夜明け前に海に着き、混雑とは無縁の、
というかほぼ無人のSurfers岬で、それは良い波を得た。
さらには夜明けの赤富士、そして江ノ島とSurfers岬波が重なり、
間違いなく人生で一番の富士山を見た。
北斎の総州赤富士と、自分の大好きな岬波のコンボ。
間違いなくGreenroomフェスティバルのメイン作品となりえる素材だが、
パドルアウトしているのでカメラはなかった。
でも忘れないように構図とその色を目に焼き付けておいた。
いつか絵に描きますね。
沖ではピークの奧側に吸い込まれる流れがあり、
昨日の強風からのバンプが多く、
見た目よりもワイルドな波質だったが、良い波を何本か得ることができた。
Surfersの岩棚に上がってくると、
岡本さんとショウちゃんたちが波をチェックしにきた。
彼らはここに暮らし、ここの波を待ちわびているので、
こうしてうねりがあれば、必ず波を確認している。
彼らにとって波乗りは生活であり、
文化と余暇、そして人生で、そして夢そのものなのかもしれない。
それは私にとっても同様で、
そう考えると波乗りという存在はありがたいものだと感じる。
Colorsマガジンのヨゲさん、Surfersナルちゃん、
トミヤマさん、Umicafeの一平くん、RVCAの洋平さん、
きんちゃんや他友だちに波情報のSMSやメールをし、海を背中にしていった。
湘南ありがとう。
また来ます。
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昨日の私は原宿の私個展、
そして六本木で強風を受けていた。
Nation Sonic Boom 5’7″
パワフルな波に乗ると、
体内の充電池がフル充電されるようで、
そんな波乗りの利点を今度雑誌コラムに書いてみようと、
総武線の電車の中でメモを取った。
その総武線から見えた夕陽スカイツリー。
東京はすでにサイエンスフィクション世界のようにも見える。
そろそろ旅が終わるようで、そう感じながら見える景色が愛おしい。
I hope you have a wonderful day!!
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