新品・中古サーフボード販売、カスタムオーダー、ウェットスーツ、サーフィン用品など。NAKISURFは、プロサーファー、フォトグラファー、サーフライターで知られるNAKIのコンセプトサーフショップです。

naki's blog

渦浮力ショートボードのあり余るほどの利点_(2228文字)

こんにちは、

千葉北、晴れてきました。

台風波も落ち着いていて、

夜明け時間で頭前後しかなく、

水平線の彼方からやってくる波を想像していたのですっかりと拍子抜けしてしまった。

なので、明日のほとんどのブレイクでは割と普通波でサーフできると思います。

201507_naki_3951

Nation Sonic Boom

5’7″x 19-3/4″x 2-3/8″ 29.4CL

IMG_5655

昨日は渋谷原宿六本木後、

東京駅まで行き、この便で千葉NAKISURFに戻りました。

IMG_5653

原宿ビームスさんの地下にある秀逸店。

大人気の行列でした。

すごい。

IMG_5660

総武線なのでスカイツリーが見えるのがすばらしい。

スターウオーズみたい。

IMG_5666

NAKISURFは遅くまでスタッフたちがお客さまとのやりとりをしていたが、

その中で興味深いものがあったので、編集してここに紹介します。

Q.(お客さま)キャッチサーフOdysea7’0″ですが、ドルフィンスルー(ダックダイブ)はできますか?

A.(弊社ヤス)体重のある方や、日頃からロングボードでドルフィンスルーをやってらっしゃる方でしたら可能だと思いますが、 長めのボード初体験ということでしたら限りなく不可能に近いと思います。

Q.(お客さま)できないとなると、どうやってアウトに出て行きますか?

A.(弊社ヤス)一般的な方法としましては、 ローリングスルーやプッシングスルーなどが挙げられます。

下記ブログに写真、解説付きで出ておりますので、 ぜひご確認ください。

【ローリングスルー】 https://www.nakisurf.com/blog/naki/archives/17782

【プッシングスルー】 https://www.nakisurf.com/blog/naki/archives/56148

私(56kg)の普段はショートがメインです。

小波の際にオディシーを持ち出します。

パドリングの早さでインパクトゾーンへの通過を調節していますが、もしタイミングが悪くインパクトゾーンになってしまったときはローリングスルー、 インサイドの弱いスープを超えるときはプッシングスルーがとても重宝します。 最初はうまくいかないかも知れませんが、 練習を重ねると楽にゲティングアウトできます。  プッシングスルーは自分の身体(両腕、どちらか片方のつま先)とボードの間に泡波を通過させるイメージです。

IMG_5676

日本ではーー多分日本だけだろうがーーボード性能よりも浮力が重要視されている。

きっとこれは、

「後ろの人に迷惑をかけたくない」というマナー重視思想が起因しているのだろうが、

私は逆に

“ダックダイブは必要ない”

という大胆な論を唱えている。

https://www.nakisurf.com/blog/naki/archives/60851

ダックダイブよりもきちんとした浮力を確保したほうが間違いなくサーフは楽しくなります。

IMG_5675

このブログの読者ならご存じだろうが、

先日からノースタイガーで乗っているのはライアンのソニックブーム。

https://www.nakisurf.com/blog/naki/archives/64205

201507_hagi_3222

↑私に勧められて渦浮力ソニックブームに乗ったハギウダ。

私のソニックブームのサイズが、スタッフやお客さまたちにも試乗できるようにと、

少し浮力多めの5’4″x 19-1/4″x 2-5/16″(約27CL)。

そしてこのライアン・イングル本人のは、

5’7″x 19-3/4″x 2-3/8″ もあり、

体積は29.4CLと、ほぼ2.5リッター近くも浮力過多。

もっと言うと、

私たちプロサーファーの58kg体重&5’4″長の適正浮力は26とか25.5程度なので、

じつに4リットル近くも浮力過多のボードに乗ったことになる。

けれど渦浮力ボードにはあり余るほどの利点があり、

それを説明するのにこの日の状況を下記してみる。

1.この日のノースタイガーはものすごい流れがあって、

  適正浮力のボードだと、常に全力でパドルバックしていないと、流れの上流に進めなかっただろう。

2.流れがあって、回り込んでくる波質だったので、

  浮力が少ないボードだとテイクオフが遅れる、

  つまり波先に張りついてしまうので、他のサーファーを見ていると、

  ギャンブル性の高いテイクオフになっていて、実際の成功率が50%程度と低かった。

なので、

渦浮力ボードに乗ると、

イ. 流れに逆らってパドリングができる。

ロ. セットが来ていないときに一気に加速できるゲッティングアウトスピードがものすごく高い。

ハ. パドリングスピードが早いので、波が掘れ上がる前にテイクオフができる。

IMG_3879

こんなあり余るほどの利点を紹介しようと、

本日はこんなことを書いてみました。

逆に言うと、ダックダイブが簡単にできて沖に出られたとしても、

横の流れに負けて流されてしまうということです。

ショートボードに悩んでいる、

ミッドレングスでは大きすぎると感じている方、

次回はぜひ渦浮力ボードをお試しください。

パドリングスピードがとても高いので、

大波はもちろんのこと、超小波にも乗ることができ、

誰よりも速いテイクオフを実現します。

台風一過の三連休がやってきます。

そしてついに梅雨明けも秒読み状態だとは気象庁。

サーファーのサーフィングの盛夏がやってきます。

それではすばらしい夏となりますように!

Enjoy the Summer!!