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波や場所を自分で選択するハピネス_ロック魂サーフィングの勧め_心に刻んだIn The Wind_(1868文字)

 

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Nation “Sonic Boom” 5’7″

おはようございます。

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昨日はロスアンジェルス国際空港からサンクレメンテ。

オフィスで荷物を整理してまた大雨ロスアンジェルスへ、

という合計4時間半の強行移動だったので、

撮影クルー指定ホテルに到着したら陽が暮れて、

気絶するように睡り、気づいたら朝になっていた。

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ホテルの窓の外はLAダウンタウン。

日本領事館まで歩いて行ける都市部。

コーヒーと緑茶を交互に飲みながらサーフィングのことを考えていた。

一番記憶に新しいのは、台風11号の 千葉北ノースタイガー波。

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この日はNAKISURFショールームにいたのだが、

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午後それまで降っていた大雨が上がった途端にこのダブルレインボウが見えた。

千葉北で夕方の虹は海にかかるので、

慌ててマンデーヤザワとカメラを持って向かうと、

あいにくの曇り空で虹のカケラもなかったのだが、

朝の倍以上の波が押し寄せてきていた。

波をチェックすると、サンライズ側は堤防が風と流れ、

さらにはうねりをブロックしているようで、胸肩サイズのクリーンコンディション。

その南側にあるノースタイガーは海が動いて、

流れにひきつった波がワイルドにブレイクしていたので、

直感的に、そして親和的にそちらに向かう。

同行ヤザワは、

「どうしてこちらに入るのですか?あっちの方が波がクリーンです」

という意見だったが、

「きっと明日には波が下がって、このサイズでやりたくてもできなくなるからね」

「でもあんなダンパーも来てますけど」

「全部の波に乗るわけではないから、良い波を選べばいいさ」

「そうですね。それもそうです!」

そう納得してゲッティングアウトしていったヤザワ。

素直なグレイトサーファーである。

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あいにく海の俯瞰や広角写真は撮らなかったが、

右から左への強烈な流れと、

うねりと同じ向きの風であおられた波の下にヤザワがチラリ見える。

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ライアンの渦浮力ソニックブーム。

私の論そのままにこのボードに乗るヤザワ。

その私論はこちら↓

https://www.nakisurf.com/blog/naki/archives/64482

彼は10日以上もサーフしていなかったそうだが、

一本目から完璧なテイクオフを決めた。

普段から食に気をつけたり、イメージトレーニングをしているのだろう。

ただ、上記したように台風接近コンディション。

セットを喰らって海中大回転したり、リップから吹き飛ばされていたけど、

上がってくると、それはそれはのマンライ笑顔になっていた。

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「海からのエネルギー」このブログにはそう書いた。

でも実際は、

「他の楽なブレイクに逃げなかったり、

無人波、強風、雨の暗さ、そして流れに向かって無心でパドリングして、

容赦ないセットが来ると、暗い闇のような波底に放り込まれる」

という体験を自分で選択したというハピネスからの満足感がここにある。

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サーフィングとは、波や場所を自分で選ぶもの。

チームプレイでもないし、強制されてやるものでもない。

だからこそ獲得するものが大きい。

そんなことを改めて知った台風波でありました。

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さらにこの日、

4日間に及ぶ強い南風で水温が冬並に下がった(16度)千葉北。

「あえてトランクスでサーフ」するというひねりを加えた私。

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「波情報に従いたくない」

そんな反骨心のおかげで超冷却が達成でき、クーラーいらずの快適な夜となった。

それから暑くなると、水風呂というアイディアが湧き、

江戸時代の行水という行為は自然発生的なことだと知ったセッション。

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千葉の夜は街灯も少なく、信じられないほど静かで、

虫の声と風と波の音でそれはよく眠れたことをこの写真を見て思い出していた。

さて、

こちらに向かう機内ではインナーヘッドフォンを大音量にして、

好きなロックを聴きまくっていた。

前回旅でレッド・ツエッペリンの”天国への階段”に傾倒し、

https://www.nakisurf.com/blog/naki/archives/59976

今回心に刻んだ名曲はこのIn The Wind。

メロディ、ギターのリフ、ビート、

そしてボーカルからほとばしるロック魂が、

強烈波に立ち向かう上記した気持ちと似ていて心から共感を覚えた。

ちょうど15年前の、そしてこの隣にあるロングビーチ出身のバンド。

どうぞ聴いてみてください。

T.S.O.L. – In The Wind

それでは、

今日もみなさんの佳き日となりますように。

NAKISURFにお越しくださり、

そして最後まで読んでくださってありがとうございました。

 


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