祭祀・祭礼の形は、世界各地で多様な形を示している。
祭は、一つの信仰に基づいていたと考えられる。
豊穣への感謝、そして祈りである。
現在ハンティントンビーチ(米国)で行われているUSオープン・サーフィング。
ジョエル・チューダーの『DTI(ダクトテープ・インビテーショナル)』祭(まつり)は、
競争社会へのレクイエム(魂を鎮めること)を通して考察されたとみる。
上記したように元々コンテストは競技ではなく、
祭礼であったのだが、自我の集合体により共同体が崩壊した。
そして競技民の統合の儀礼、階級制の支配構造としての機能を強め、
宗教的意味は建前となり、
「ジャッジ(鑑賞者の長)への要求に対しての技術披露」となり、
最も呼応した者たちにそれぞれ金銭を与えるようになった。
「まつり」を行う者と、
「まつり」を鑑賞する者の分化が始まって今にいたるのだが、
現在、(競技、または祭礼の)波乗人たちにとって、
最も大きな祭が『USオープン』である。
アレックス・ノスト(鰻捻派総帥)の超自然的存在への様式化(ノーズライド)された行為。
鰻捻派総帥は、(鰻=ウナクネ)神を場に招き、
神霊を饗応し、神霊を慰め、人間への加護を願い、さまざまな秘儀を披露した。
“招福祈願”とされるオフザトップ総帥流。
(祭事の)前に厄除祈念をされる総帥。
『熊神』とされるトレース・マーシャルと、
その成就に感謝して行われてる“豊楽万民”。
シェアライドの上級編。
Photo by John Schlesinger
そのトレース・マーシャル(熊神)さまによるハングテンは、
「大漁追福」となるありがたいものである。
普段見えない「熊神さまのお姿」をジョンが表現していた。
http://www.surfline.com/photos/#!/gallery/upload/404615
巫女(カリナ・ロズンコ)による「祈祷の舞」。
カリナはご存じ世界一かわいいブランドSeeaが起用するベイブのひとり。
さらには今回ジョエル・チューダー和尚に招待された16人の氏子(名人)で唯一の女性である。
儀式としての“用具逆転”という行為。
用具(サーフボード)を逆さにするのは、
大事なものを神に奉げるという行いで、
神聖な漁り、狩りに対しての誓いでもある。
そして、カリナが鰻神と交流している神人一体の宴の瞬間でもある。
アンディ・ニエブレス元帥の“用具逆転”。
アンディはこのイベントに向けて女装し、
この大きな祭礼にかける意気込みを示した。
波の穴蔵で祈願するのは、
感謝、謝罪、崇敬、帰依、服従の意思を鰻神に伝えることでもある。
このイベント(祭)で初めてのバレルだったので、
これを目撃したジョエル和尚が、
あまりのすごさに絶句したというエピソードを持ち合わせる。
祭礼会場横では、
一般の民たちがそれぞれの方法で祈願していた。
日本からこの祭礼に参加している中村くん。
切り返しの鮮やかさが花火のように賑やかである。
生粋の日本人だが、
アメリカ生まれでここハンティントンビーチで育ったカノア。
鮮やかである。
TV放送(民に伝えるため)に儀礼、
祭事としてのイベントだということを強調していたジョエル和尚。
祭事会場を俯瞰してみた。
とても賑やかな毎年の行事でもあります。
昔は『OP Pro』だったと言えばわかる人も多いでしょう。
総帥と同郷であり、
現在はインドネシアのバリに住むジャレッド・メル。
「魂や命が、荒ぶる神にならぬように」
これは身体を弓矢の形にして、日々の感謝を祈るポーズ。
まだ膨大な写真があって、
エピソードを満載しているけど、続きは後日書きます。
この祭が行われているハンティントンビーチは、
平地で巨大な敷地を保有している。
道が碁盤の目のようで、
こうして5kmくらいはまっすぐな道がある。
今日の陽が沈んでいく。
今日もすばらしい日でした。
全てにありがとう。
また明日ここで!
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