Nation Pink Champagne 6’11” Hand Shaped
Photo by @tuckertuna
ひさしぶりに自分の波乗りの写真を撮ってもらった。
で、このボトムターン写真を見て気づく人も少ないだろうが、
この波で極限的なフェイドターンをしてみた。
その見方、観点としては、
波のトップから途切れずにトラックが残っているということ。
それはつまり、長いターンをしているということでもあります。
重いシングルフィンならではのうなるような、
体の内側から沸騰するような重力感覚がこの長距離ターンで味わえます。
しかも波が大きくても、小さくてもできるので、
ぜひみなさんにご紹介しようと思い、今日はテクニック編としました。
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まず大事なのは、可能なかぎり早いテイクオフ。
ここではブレイクが始まる前に波の中に入っています。
しっかりとノーズを押しつけながら、
重く、少し長いボードをフルに使います。
そしてピークの中にある波の芯から外れないように強く、
深いパドリングで波の前にボードを押し出していきます。
『波の芯の見つけ方編』はこちらです。
https://www.nakisurf.com/blog/naki/archives/64666
テイクオフ。
このままライト(レギュラー)側に行きたかったのだが、
ショルダーが落ちていて、
すぐにカットバックをすることは必至だったので、
レフト(グーフィー)方面にボードを振ることに。
バックサイドで滑っていくようにします。
この時点ではまだ斜面が切り立っていないので、
ターンをしすぎないように出力15%程度でボードを滑らせます。
そのまま斜面を見て、
どのように変化するかを注視する。
まだまだ、後ろ側に向かっていきます。
そろそろセカンドセクション(もしかしたらファースト)のピークが見えてきた。
上の写真では、右側にちょっぴり切り立った頂上がこの波のピークで、
ここを確認しながらライト側にターンをする準備をします。
具体的には、新しい進行方向(ライト側)の斜面を見て、
そして後ろ足をステップバックしてフィン上の位置に乗せる。
こうすれば後ろ(右)足がフィンの挙動を捕らえて、
ボードが曲がるように操作できるようになります。
ピークの頂点にボードを合わせながら、
右側に、Uターンしていきます。
斜面が切り立てば立つほどボードは軽く曲がるので、
テイルを踏み付けながら右側(体正面)を意識して。
曲がり始めたら、
ここから曲がり過ぎないように加重をコントロールします。
体幹を硬くし、加重しすぎないように、
また力を弱めないように微調整していきます。
ここまできたら通常のボトムターンが始まります。
違いはすでに速度が付いていること。
実際はここで最大速が出ている位置であります。
(ボードが通ってきた筋=トラックで確認ください)
波が切り立って面が硬くなってきたので、
さらに加重し、加速しながらターンにコントラストを与えてみた。
このままライトセクションに突入していく。
上から一度も加重は弱めていません。
まだまだ踏み付けていきます。
速度が付いてきたので、さらに踏み込み加重し、
最高速と最大重力をここで感じられることでしょう。
これはすでに満足ライディングとなるテイクオフです。
高速ボートが通ったようなサーフボードの溝から、
この緩慢な波で速いターンを実現したのがわかるはずです。
この長いボトムターンができるようになると、
小波でも大波のように長く強くターンできるようになり、
描くラインがとても大きくなり、
よりサーフィングのスリルと醍醐味を感じられることでしょう。
ミニボードでもログでもできますので、ぜひ次回からトライしてみてください。
それでは、みなさんにもすばらしい9月となりますように。
Have a great day!!
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