こんにちは、
シルバーウイークが終わってしまいましたね。
こうして連休がたくさんあるのはとても良いことだと思う。
たくさん波に乗って、
良い仕事や人生へのインスピレーションとしてください。
NATIONとCANVASのオンリーシェイパーであるライアン・イングルが、
弟子兼助手のマックス・デクスターと、
サーフボード素材になるブランクスのロッカー計測をし、記録していた。
この数値をどのようにシェイプに活かすのだろう。
そのライアンが秘密裏に私用のドリーム・クラッシャーを作成してくれていて、
突然完成した5’7″のサプライズボード。
このツインフィッシュは、
新しいNALU誌に『最先端フィッシュ』として掲載されていたので、
ご覧になった方も多いだろうが、
「世界チャンピオンのMR(マーク・リチャーズ)の名作ツインを現代風にしてみよう」
とカーソン・ワック(クリスチャン弟、写真右)がライアンに投げて完成したワン・オフモデル。
MRオリジナルはVEEボトムだが、複雑なシェイプができるライアンが、
前足位置にシングルコンケイブを入れ、
それを中間から後半部分のVEEエリアとブレンドしたドリームボトムを具現化した。
カーソンによってドリーム・クラッシャー』と命名された。
https://www.nakisurf.com/blog/naki/archives/65208
NATIONドリームクラッシャー
5’7″ x 19-5/8″ x 2-3/8″
USAのホームページに掲載後、カーソンの試乗記もあって、
ライアンの元にカスタムオーダーがたっぷりと入り、
「ワンオフではなく、これは完璧に来年モデルだね」
そんな経緯で上級モデルとなったデザイン。
それが私のサイズで完成してくるとは夢にも思わなかったので、
あまり寝られないほど興奮して迎えた夜明け前。
いつものように友人たちがいて、ウナクネ聖地であるフォードアーズに。
朝一番はスーパームーン満潮だったので、
ジェイミソンの10’8″というメガフィッシュを借りて、
潮が少し下がってから、ようやくドリーム・クラッシャー、
略してドリクラに乗れるコンディションになってきた。
サーフウオッシュのビーターT。
これはカラちゃんのお気に入りデザイン1位だそうで、
そう言われてみると、
このTシャツは自分のトップ10に入っているので、
自分はカラちゃんと好みが似ているのかもしれないと自惚れた。(笑)
ロングボード波で、ドリクラ、大正解でした。
フィッシュって、
ショートボードと違ってこういう波にも乗れてしまうのがすごい。
ひさしぶりに重力が入れ替わるカットバックが完成した。
最近はパンクガールブームでシングルフィンばかり乗っていて、
タメと間を表現してきたが、
それに加えて精確なセッティングができるのがツインフィン。
『フィッシュゴッド』という言葉を思いだしていた。
クネーと流すのもウナクネ流だが、
こうしてターンのピリオドに静止表現するのは、
フランス支部長のロビー・キーガルに学んだこと。
オルタナ(ウナクネ)由来のクロスステップからのノーズライド。
このままどこまでもサイドウエイブでノーズライドでき、
ツインフィンのピチピチとした活魚の鮮度を感じたのです。
ボード肉がミッドレングスよりも少なくなったので、
かなりというか、繊細なコントロールが可能で、
この水深がほとんどない砂利ショアブレイクまでも安心してずっとずっと滑っていけた。
逆に言うと、
大きなシングルフィンに乗りこんで会得したボードコントロールだと、
この写真を見て感じていた。
こんな世界があったのかと、しばし放心してしまった。
花畑のようなフィッシュ世界の扉が開かれた。
ウナクネ界はやはり奧深いし、そして広大なフィールドを擁している。
ありがとうライアン、カーソン。そしてマーク・リチャーズ。
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伝説的なセッション後、
ブライアン・ミラーたちにドリクラをジマンしていると、
ショーンが上がってきた。
サンオノフレは一日中混んでいると思われがちだが、
休日はここに入場するため(制限あり)に夜明け前から来ているので、
疲れてしまうのか、正午頃には人が少なくなることが多い。
そして発売前のザ・サーファーズ・ジャーナル(TSJ)をショーンからゲットしました。
サーフマニアならご存じの通り、ショーンは
『The Surfer’s Journal』の創始者であり、
https://www.nakisurf.com/blog/naki/archives/62076
創刊時のSURFERマガジン誌の伝説編集長のスティーブ・ペズマンのご長男であります。
彼からいただくサーファーズ・ジャーナルは格別なものがあります。
このUS版を購入される方がいらっしゃれば、
この最新刊やバックナンバーを千葉NAKISURFまで発送できますので、
メールにてお知らせください。
(3週間程度かかります)
そのショーンのインスタグラムにTSJ完成までのプロセスがあったりします。
今回はアートといい、他の特集記事も最高でした。
こういう良質なサーフ本は永遠ですね。
すばらしい。
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今、外はブラッドムーンが空に浮いている。
なるほど真っ赤である。
昔の人はこういう月を見て、
どんな感情を抱いたのだろうか?
月が地球の影に完全に重なるのが皆既月食。
で、地球よりも太陽のほうが何百倍も大きいので、
月へ届く光を完全に遮断することができず、
プラズマの屈折散乱などでオレンジや赤茶色の光を反射し、
月が赤く見えるという、不思議なことが起きている。
調べてみると、
2014年4月15日に始まったブラッド・ムーンは、
「テトラッド・ブラッド・ムーン(4回続く)」という特別なものとされる。
2014年10月8日、2015年4月4日、そして本日9月27日(日本は28日)がこの最終回だそうで、
2000年間に数回しかないめずらしいことだとある。
やはり不思議だ。
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サンオノフレ・サーフカンパニーという老舗ブランドがあるのだけど、
そのオーナーのジョーイが、
「エンジェルス戦の券があるから行こう」そう誘ってくれて、
彼の友人ソルティ(左、無帽)とアンディ(右)の4人で行くことになった。
しかも全員が私と同世代であるという。
大人のアメリカ人は、というかジョーイの野球観戦は、
「早めに着いて、球場内にあるフーターズでビールを大量に飲みながら激辛チキンウイングを食べ、
3回ほどテキーラを一飲み干す儀式の後に自席に向かう」というものだった。
お酒が弱い私はビール10本とテキーラ3杯を回避したので、
本当の意味の仲間にはなれなかったが、(笑)
「カルチャー・ディファレンス(人種間の習慣の違い)」ということにして、
野球知識で彼らの案内役とさせていただいた。
さてさて、
この動画にあるマイク・トラウトの史上最高の、
100年は語り継がれるという『ザ・キャッチ』あり、
サヨナラホームランありと、
自分にとって人生で一番最高の試合を目撃することになった。
特にセンター方向の飛球は、
野手に向かって正面に飛んでくるので判断が最も難しいという。
このゲームセット後の花火以降、私の人生が良い方に進み始めた気がし、
こちらのシルバーウイークが大団円を迎えたようである。
それでは、みなさんもどうぞずばらしい秋の始まりをお過ごしください。
ご飯のおいしい季節でもありますね!
Have a wonderful week to you!!
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