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ウナギクネクネ流のスーパー・ブラッドムーン・パーティ_(2319文字)

 

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昨日は『スーパー・ブラッドムーン』で、

これは地球に月が最も近づいた「スーパームーン」と皆既月食が同時に起こった夜。

ウナクネ総帥ことアレックス・ノストが、

「今日はクレージームーン・パーティをしよう」そう言って、

ウナクネ(ニコリンサーファー)有志たちがフォードアーズに集まった。

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このスーパー・ブラッドムーンは、夜7時20分から赤くなり始め、

9時21分をピークに真っ赤になるという。

私は満月日には眠れなくなるが、赤満月はどうなるのかが気になった。

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総帥はフォーちゃんを「こいつ誕生日だからよろしく」と連れて来た。

フォーちゃんはフォード・アーチボルドと言い、

総帥と『トゥモローズ・チューリップス』を組む今をときめくロックスターである。

もっと言うと、マット・アーチボルドの長男で、

彼が小学校のときにお父さんのマットとフォーちゃんとで、

コスタリカや種子島に行ったりしていた。

https://www.nakisurf.com/blog/naki/archives/62898

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総帥のバン2号内から。

フィッシュゴッドことジャスティン・アダムスの背の高さが際だっている。

フォーちゃんに「誕生日なの?」そう聞くと、

総帥はいつもそう言うから

「エブリディ・イズ・マイバースデー」

というTシャツを作って良いかな、そう皮肉を言ったものさ。

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サーフボード全面にワックスを塗るのがウナクネ(オルタナ)流。

これはリーシュをしないので、どこでもつかめるようにと、

必要に迫られている世界標準仕様。

ちなみにサンオノフレは日本とは反対で「リーシュ不要」となっている。

初心者はリーシュを付けるので、それで見分けているのだという。

サーフィングは泳げることが前提なので、

サーフボードを流すと溺れてしまいそうになると聞くが、

リーシュって、フィン後方に引っかかったりすれば、

簡単に切れてしまうので、頼りにするのはとっても危険です。

注意書きにも「命綱ではありません」と書いてあるように

いつでも体ひとつで陸に戻って来られないといけません。

波の大きなときは、高さが怖いとかそういうことよりも、

「ピークでボードを流しても帰って来られるかどうか」

それを目安にサーフすれば危険はかなり減る。

サーファーはウオーターマンでもあるので、

海で泳ぐ、泳げるというのは必須事項なのを記憶しておいてください。

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フォーちゃんと、総帥のダブルライド。

シェアライドとも言うが、

良く見ると、ダブルノーズライドなのがスゴイ。

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このふたりはこうして本当に仲が良く、

その彼らが紡ぐ音楽というのは本物なんだと改めて思った。

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ソースイボンザーに乗ったフォーちゃんの笑顔が、

ウナクネサーフィングの楽しさを代弁していた。

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こうして仲間全員で乗る波。

アーリック・ユールとシェーン・マクファーソンが見える。

そして、ブラッドムーンを照らすために陽が沈んでいく。

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到着して5分くらいは起きていたが、

それからずっと寝ていたリンチーこと、ジャック・リンチ。

彼はウナクネ流派のオーストラリア支部長であるが、

フォードアーズを気に入り、総帥家に居候し始めて、

自国に帰る気がなくなったようだ。

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それでも夕陽後にはムニャムニャと起き上がり、

ふらふらとボードを抱えてサーフしていた。

さすが師範クラスは違う。

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ザ・ペソズのブレンダ・シーピーと、

谷田くんことヤーン・ペシーノも登場。

ペソズ大好きです。

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彫刻家のアーリックと、グリーンファズのスコット。

そしてプルートと呼ばれるジャック・コールマンやそれぞれの友だちも混ざって、

クレージームーンパーティとされる宴は大きくなってきた。

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時間が前後するが、

総帥が『パンクガール』を持ってきたので、

興奮しながらマンライを決めた証拠写真。

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パンクガールのPの縦線が書き足されていた。

私は、このボードを一度乗ってからというもの

https://www.nakisurf.com/blog/naki/archives/65643

「勝手にパンクガール・ファンクラブ」を結成してまで恋い焦がれているので、

こうしてまた乗ることができて、とってもうれしい日となった。

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フィッシュゴッドのスイッチスタンス。

逆向きなので裏クネ流と表記すべきか。

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そのままショアブレイクまで来て、

ジャスティンの親友でもあるジャック・コールマンの声援を受けていた。

サーファーと観戦者たちの一体感がフォードアーズのすばらしさで、

それはノースハワイのビーチハウスや七里ヶ浜の正面、パイプラインとバックドア、

メキシコのサユリータ、カボサンルーカスのジッパーズ、伊豆の多々戸浜と似ている。

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マンライを決めたフィッシュゴッドも静かにうれしそう。

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表舞台にあまり登場しないが、

ウナクネ写真家の第一人者であり、

ジャスティンやタイラー・ウオーレンたちを見い出したジャック・コールマン。

いわゆる天才であり、

彼の作品はインスタグラムで見ることができます。

@JACKCOLEMANPLUTO

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心優しいジャスティン・アダムス。

ジャック・コールマンが、

「狼男伝説を知っているだろ、フィッシュゴッドはな、

スーパー・ブラッドムーンになると魚になるらしいぞ」

「ふーん、エラが先かな、ヒレかな?」

私がそう返すと、

「うーん、どっちだろうか?」

真剣に悩んでいたのがジャックらしいエピソードになった。

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無事にスーパー・ブラッドムーンは空に浮かび、

全員がそれぞれすばらしい時間を共有し、

クレージームーンパーティは無事に終わった。

ジャックと総帥、

フォーちゃん、リンチーは明日からノースショアに行くのだそうで、

しばらく会えなくなりそうだ。

(このサーフィング話がもう少しあるので明日に続きます)