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【重要】護岸工事の終わることのない罠_(4026文字)

 

201601_Pirates_8275

“Camp Vibes”

野営はいいですね。

その1番の長所は、季節を感じられること。

そして感覚が研ぎ澄まされる。

寝ているあいだに波がやってくるリズムが体に刻まれるようで、

波が来る頃が無意識に感じられるようになります。

波を乗るための修行にはもってこいなので、

いつか機会があったらやってみてください。

201601_SanO_Brian_Miller_6442

Brian Miller

さて、今日は原稿書きをしつつ、

201601_SanO_Ryan_Jimenez_6432

Ryan Jimenez

ブライアン・ミラーたちとクイックサーフをし、

気分転換にネットサーフィンしていたら、

鈴木英人(えいじん)さんの日産スカイライン・アートを発見した。

Yaeyama_skyline

奥行き、構図、色使い、

そしてオリジナルのEijin Suzukiタッチが詰まったもので、

傑作と呼べるほどの完成度と感動がありました。

これは八重山のあの島だろうか?

見たことがあるような。

しかもその描かれた時代によって、

スカイラインの型が変わるという凝りよう。

こんなこともすばらしい。

鈴木英人さんといえば、

逗子にアトリエがあって、

仲の良い友人がアシスタントとして、

そこに通っていたこともあって、

私も先生と呼び続け、

身近にいた人だと思っているすばらしいアーティストです。

kamakura_kojiki_Eijin_Suzuki

そして、

この七里ヶ浜の鎌倉高校前駅付近の構図がありました。

江ノ島が向こうに見えて、なつかしい、美しい。

私が波乗りを始めた場所はこのほぼまん前で、

それこそたくさんの思い出があります。

原付を近くに駐め、

カゴに入れたビニール袋内にはワックス。

ここで良い波だったり、恐ろしい台風波に通年乗り、

満月や新月の干潮時から潮が入ってくる時間には、

フラットでもセットで膝くらいになることを知ったり、

波のない日に蛸を捕ったり、

冬の終わりのワカメを拾って帰ったりもした。

洗って干して、後で三杯酢で食べるおいしさといったら格別でした。

平野太郎さんにパドルアウトのルートを教わり、

平野杉さんにはラウンドハウス・カットバックを。

下重さんには、基本的なマナーやルール、

横山泰介さんや大野薫さんには、サーファーとしての心得、

ドドゲ三浦先輩には、エアリアルを教わり、

他にもあの人にもこれをこの人からもあれと、

それらは全て今に役立っています。

ありがとうございました。

で、この鎌倉市腰越で生まれ育って、

私にいつも連絡をくださるSさんという方がいて、

思想のすりあわせをしながら仲良くしているのだが、

彼がソーシャルメディアでこんな悲鳴を上げていた。

「海岸には無粋な杭が立ち並び、砂浜は無くなります。

なぜなら、”工事は既に開始されて、去年の11月には終わる”

と恵風園前の説明看板には記載されていました。

しかし、なぜか拡張工事が秘密裏で進められていて、

地元住民への説明もなしに後7日後に着工されるという事後報告がやってくるのでしょうか。

巨大な杭を打つ工事なので、

海岸線の家の壁にはひびが入ったり、裏の崖が崩れる、

または家が傾く可能性があるという大規模な工事です。

それなのに付近住民には本日まで全く知らされていませんでした。

直前、この時点での事前説明は市民に対して正しいものですか?

地盤沈下とか、

道路の老朽化による振動もあるので海岸線の護岸の補強工事は反対ではないけれど、

護岸の補強の仕方、工事の進め方には疑問です。

各家を回って説明した人は砂浜は無くなりますと言っていました。

で、役所に電話をすると、

この担当者は「砂浜は無くなりません」という全く違う回答でした。

詳細問い合わせ先

神奈川県藤沢土木事務所 道路都市部 道路推進課  0466-26-2111  内線434

どうすれば良いのでしょうか」

私は作家、椎名誠さんの本を読んでいたときに

「日本のどの無人島に行っても、

全ての島や小島にテトラや護岸工事がされていて、

特に人が少ない県に行くと山のように積まれている。

これは一体何のため、誰のための護岸なのだろうか?」

そんな一節を思いだし、

さらにはテトラや護岸工事をすると、

役人の上位の人は(例えば市長)、

建築関係社からリベートを受け取る仕組みになっていて、

政治家がお金が必要になると、

真っ先に目を付けるのが護岸工事だとあった。

護岸工事には何億、何兆のお金が動きます。

テトラポッド(消波ブロック)は一個30〜60万円程度し、

その設置費と運搬費用と合わせると、ものすごくお金がかかる。

それが何千個と積まれた海岸は、

悪い見方をすれば、黒い財宝が眠っているようなものだろう。

高官たちは、

その工事費の何%かを賄賂でもらって、政治活動で使う、

または私服を肥やすというのを何十年も続けてきたのだろうか。

このことについて、とても詳しい友人Mさんがいたので、

掲載前に「確認してください」とこの内容をメールで送った。

そうしたらすぐにこんな返信がもどってきた。

「前略。

この時代なので賄賂はさすがにありませんよ。

この恩恵を受けるのは役人というよりも政治家ですね。

自治体管轄の海岸を、護岸工事するという名目で発注し、

土建会社やコンクリート屋がその見返りとして、

『選挙活動を支持』する構図です。

ただ、その犠牲になるのは、

何億年とかけて形成された美しい海岸線と、

自然の砂の流れが阻害されることによる海岸侵食による生態系の変化、

しいては地元民です。

でも最近の政治家は侵食という理由の他、

津波等の危険にさられていますよと、

さらなる護岸工事ができる大義名分がたっぷりと増えたので、

ニンマリしていることでしょう。

既存の護岸工事の有用性は、かなりまやかしものなので疑問視されています。

これはつまり古い御用学者のインチキ論文をベースにしているので、

侵食を食い止めているのか、

その海岸線にフタをしているだけなのかわかりません。

海はゆっくりと変わるので10〜20年くらいはわからないのです。

その頃には違う政治家がいるでしょう。

海岸工事に反対できる権利を最も有する人は主に漁師ですが、

『漁業権の保証』という良く聞く名目で、

彼らには金銭を積み上げて穏便にしているのが現状です。

これはまさしく原発と同じ構図なのです。

これはまずいぞと、

このSさんやサーファーたち、

さらには団体も気づき始めましたが、

私たちが懸命に声をあげても所詮は、

「はいはい、サーフィンのためなのね。

我慢しましょう。違うところでやればいいのでは?」

子どもの遊び扱いです。

アメリカのように誰でもサーフィンするぐらい人口が増えるか、

しっかりとした考えを持ったサーファーの政治家が出てこないとだめでしょう。 

日本の河口付近では、

コンクリートに使う主な材料となる砂利取り船がやってきて、

長年かけて海岸にたまった砂を採取し、

それを固めてテトラポッドや堤防にして海岸に設置しています。

これは、砂利を採取することで海岸侵食の原因を作っておいて、

その砂利製品で侵食を食い止めるというエンドレスな手法を編み出しています。

やはり我々日本人は天才(悪党!?)で、これはほぼ完璧なビジネスプランです。

ただ、この自然を常に壊しているので、

そこにもっと多くの人が気付かないといけないと思います。

ここカリフォルニアも護岸しておりますが、自然石ですね。」

むむむ。

なんとなく図式が見えてきて、これを読み返していたら悲しくなってしまった。

鎌倉には小動という岬があって、

あそこにテトラが入る前は、それはすばらしい波でした。

どんなに波がなくても、

大潮の干潮いっぱいから潮が入ってくる時間は、

この小動と、峰ヶ原、

そして七里ヶ浜正面の3箇所だけは波がブレイクした。

それほどまでのすばらしい岬をテトラで塞いでしまい、

美しい砂浜はゴミだらけになり、

次には砂浜が小さくなってしまった。

さらには時間をかけて、砂浜は後退していき、

東、つまり稲村ヶ崎側に削り取っていきました。

それで今度は護岸という名目で、

砂浜にコンクリートの壁を立ててしまったら、

20年後には、

由比ヶ浜や逗子海岸の砂まで消失させてしまうのではないかと。

七里ヶ浜_昔

江戸時代、明治、大正、

もしかしたら昭和の半分くらいまでは、

海は厄介者みたいに思っていた人も多く、

砂浜が消失してもそこまでの損失だと感じなかったのかもしれません。

大人は私たちにこう言いました。

「危ないから海で遊んではいけません」

これを逆手に取って、

あまり市民の目が届かないところに「護岸」とか、

「海岸保護」

という名目で工事発注をしてきたのが我が日本なのかもしれません。

こういった護岸工事には巨額の金額が動きます。

スケールが違いますが、

アメリカは常に戦争をするビジネスプランだと聞きます。

もしそうだとしたら?

そしてこの鎌倉の護岸と国道拡張は、

それまでの通説と同様だと考えると?

そんなシナリオが見えたのでここに投稿しました。

少しでも多くの人にこんな仕組みがあることを知ってもらえたら、

私が椎名さんから学んだように、

あなたがこのSさんと、

Mさんから聞いたことをソーシャルメディアに書いてくれて、

最終的には、

この自然の形を残していけるような潮流になってくれたらと思い、

ここに掲載することにしました。

自分たちが払った税金が、

自分たちを苦しめることに使われないようにするためには、

どうしたら良いのかを考えています。

自然を守る政治家が出馬し、

私たちが支持することはできないものか。

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またはインスタグラムやブログにシェアしたり、

ここにいいね!をしてくれだされば、

この記事が多くの人に見てもらえるようになります。

共感できた方はどうぞよろしくお願いします。

「なんだ遊びか」と思うのではなく、

「遊ぶこと」ができる世の中が大切だと感じております。

Have a great week!!


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