新品・中古サーフボード販売、カスタムオーダー、ウェットスーツ、サーフィン用品など。NAKISURFは、プロサーファー、フォトグラファー、サーフライターで知られるNAKIのコンセプトサーフショップです。

naki's blog

【連続特大号】昔話の早川さん_伝説エアのアキラさん_その発端となった修平さん_ジュウニントイロ_(4002文字)

おはようございます。

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昨日もここに書いたことだが、

九十九里の太陽は水平線より昇ってくる。

なので、

波をチェックしにいくときは、

太陽を追いかけていくようになる。

そんな書き出しの小説を書こうか、

ソウルフルなサーファーの話はどうだろうか?

登場人物のこと、

舞台となるのはやはり千葉だろうか。

そんなことを考えながらカメラ片手に歩いていたのが昨日の夜明け。

ちなみに今朝の夜明け時間が5:45で、

夏の4時台に向けてどんどん日照時間を伸ばしている。

ちなみに晴れていれば、18:20までサーフできます。

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ハイパーソニックとドリームクラッシャー(左)。

私にとっては両巨匠というか、大先生たちであります。

横はNAKISURFオリジナルマスコットのネコくん。

「これはネコでなく、ムササビではないのでしょうか?」

そんな意見も多々寄せられたのだが、

「これはネコが、羽をまとった飛行士のコスプレをしている」

そう言い張って早4年。(笑)

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私の好物はコロッケとうどん。

うどんは小麦由来のグルテンが、

「疲れさせる」とか、「眠気を誘う」と聞き、

コロッケは単に揚げ物のコレステロールが悪いと聞き、

ずっと我慢してきた。

このお店のは、

「有機キャノーラオイル100%で揚げました」

そうあったので、大喜びで食べてみたら

「なんだこんなものか」となった。

ということは、

もう体がコロッケを必要としていないような気がして、

決別できた感があります。(笑)

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そして好きなもの次点はケーキとかタルト。

こちらも敬遠してきたが、

本当に「必要ないかも」そんなことを感じてきた。

50歳となり、

まだまだサーフを続けていたいので、

「私とケーキどちらを取るの?」

そう聞かれて、

「もちろんあなた、サーフです!」

そんな返事をしたような気になった日本旅。

さて、センベロ聖地の聖職者、いや大使オゴチャンが、

「禁煙でさ、立ち飲みだけど、やたらと美味しいよ」

そんな情報を持ってきたので、

サーフィンライフ誌とグライド誌、

そして吉岡さんのブライン、

さらにはキャッチサーフの打ち合わせで利用したのが、

大井町の「立呑み8」。

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そのオゴチャンと、

オーナーシェフの中田さんの2ショット。

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なるほど、空気は澄み、

パクチーとクレソンのサラダに感動し、

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奈良漬けと、

マスカルポーネチーズのマリアージュにうっとり。

お勧めします。

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その後、

「私のピッチング力を測定します」

そんなことになって、

パーフェクトピッチングでパーフェクト2連発を決め、

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関係者一同あんぐりと、

私は胸を反らすようにエッヘンと大自慢したよろしき夜。

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アメリカには、

YoGabbaGabbaという大人気の子ども向け番組があって、

私の好みは、例によって年齢を問わないので、

この番組を崇拝するように観ているが、

そのクリエーターはクリスチャン・ジェイコブスといって、

ニューポートビーチのサーファーであります。

しかもキャッチサーフのアンバサダー。

そのクリスチャンに敬意を払って、

懐かしのクーピーペンシルでメインキャラクターを描いてみた。

自分で気に入ってしまったので、

インスタグラム(nakisurf)にもポストしたのが上の作品です。

日本でも放映すればいいのに。

かなり天才系の脚本です。

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今までの話とは全く関係ないけど、

西国分寺駅で『野球狂の詩』の岩田鉄五郎を想って撮ったのがこれ。

これはかなりマニアックなことなので、

これを見た人のきっと0.3%くらいの人がニヤリとされたことだろう。

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マニアックといえば、キリモミ早川さん。

彼もまたいち早くハワイはノースショアに通っていた、

当時で言うところのサーフ侍であり、

またはジョン万次郎系のサーファーであります。

ハワイのものすごい波を1980年代に乗ってきている。

そして私たちは全日本選手権の新島で再会するのだが、

その時、羽伏浦は6−8フィートのクローズアウト。

流れもすごく、島には1000人以上の選手が来ていたのだが、

もちろん誰も入っていない。

当時の私は「世界で通用するサーファー」を目指していた身であるので、

サーフボードを持って、遙々2km上流のヘリ下まで歩いていって、

流され、喰らい、沈められ、飛ばされ、

回転され続けながらついに羽伏浦の前まで来てしまい、

それでもなんとか焼き場前くらいで沖に出ることができた。

そのまま羽伏浦までパドルバックし、恐ろしい波に乗っていると、

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それを見ていた勝浦の照岡道廣さんが、

「あいつバカだな。こんなのでやっているぞ。

お前ら見ろよ、でもこういう奴が世界に出ていくんだぞ」

そうやって、千葉支部の選手たちを鼓舞したのだそう。

そこで早川さんたちが、

「おーし、オレもこの波で名を上げるおー」

そうやって10人くらいでパドルアウトしてきたが、

早川さん以外は全員玉砕してしまい、

沖に単独でやってきた早川さんのうれしそうなお顔が今でも忘れられない。

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そんな話をしながら食べる韓国ジャガイモ鍋のおいしいこと、

そして寒い夜にしみる遠き昔話でありました。

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昔サンチェーンで、今ローソン。

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スタッフたちと銚子丸に行き、

それはおいしいお寿司をいただいた。

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それから一の松というブレイクの前に住む

グレイトサーファー宅にお世話になり、

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このアズキやキヌアたちと知り合うこととなった。

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そこで見たのは、

ウナクネ頭領のジェット・アキラさんが中学生のとき、

世界選手権でオーストラリアはアバロンに行ったときの大記事。

で、当人のアキラさんに当時の話を聞くと、

それはおよそこういうことであるらしい。

「(選手権では)”エアはするな、禁止”とコーチたちに言われ続けたんです。

“点が出ないから普通に流して乗れ”それがみなさんのお考えのようで、

でも、ぼくはエアがしたいからサーフィンしていたので、

ヤバイ、エアしなかったら波に乗りたくもない、かなり落ち込んでいたんですよ」

「コーチという名前だけで何もわかっていない大人がいたんだね」私

「はい、そんなときにチームマネジャーの修平さんがヒート前にぼくのところに来られて、

“アキラ、思い切り飛んで来い!”そう言うんです。それがうれしくて、

ドッカーンって飛んだら、向こうの新聞や他のメディアで取り上げられて、

ニュージー(ランド)か、オーストラリアの選手からJetというニックネームをもらったんです。

それで今もジェットと使っているんですよ」

「それはすごい。やはり修平さんは本物だね」

「はい、あれはやばかったです」

そんな話をして、シダトラという、

ノースタイガー由来の東浪見と志田の間に行くと、

なんとなんと、そのご当人の修平さんがいらっしゃるではないか!

「あれあれ、今修平さんの話をしていたんですよ〜!」

「やばいね。悪口じゃないの?」

「そんなことはありません。修平さんはハンパではないということを話していたんです」

そうして前述した世界選手権のことをお伝えすると、

「あれさ、波やばかったんだって。他の選手とかは、沖に出る前からブルっちゃって、

パドルアウトしても沖に行きたくない負荷で漕いでいるほどだったんだぜ。

それをアキラはスルスルって出ていって、ドッカーンってすごいエアするから、

翌日外人の記者が選手村に来て、

たくさんの新聞を持ってきたからよ、見たら全紙に大きく一面にアキラのエアが載っているの。

すげえのがさ、優勝候補の奴なんか裏面の白黒でこんなに小さい写真なのに、

アキラが表紙、一面なんだからみんなアワワって反り返っちゃったんだぜ」

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「それも修平さんのささやき戦術だとアキラくんから聞きましたよ」

「やめてくれよ。あ、ちょうど少し前にフナキのことを俺のブログに書いたんだよ」

「そうなんですか。読んでいないです」

「ダメだよ、だから俺のブログを読めよ、とみんなに言っているんだよ」

「すいません。読みます」

「いや冗談だって。ん?やっぱあれは読まないでいい」

そんな話から始まり、

業界きってのインテリジェント・リーダーの岡田修平さんなので、

例によって切るような論が続き、あっという間に時間が経っていった。

「やばい、俺は次に行くよ。行き先は千葉北だぜ」

「お疲れさまです!」

お別れしてすぐに修平さんブログを読むと、

そこには、

「十人十色のボードがあるべきだ」

そう書かれていて、

やはり修平さんはさすがだと感じいった。

http://js-surf.com/?p=7893

最後に修平さん文体ではないが、

誤解を恐れずに書くと、

「当社のラクチンなボード乗ってください的な商魂逞しさが透けて見える」

そう書かれていたが、

決してそんなことではなく、

私はさまざまなボードに乗ることを推奨しているのであります。

なので、

もちろん弊社でプロデュースするNATIONは我が子のようなので、

発芽から収穫までをここに紹介させていただいていますが、

修平さんのおっしゃるように十人十色のボード群を、

さらに乗りやすいようにチューンやリ・デザインしてお勧めしております。

同時に私はレトロボードや名無しボードにも乗ったり、

さらにはブライアン・ベント式のボックスボードにも乗ったりしていますので、

商魂はそこまでたくましくないのであります。(笑)

要は、みなさんのサーフィンライフを楽しく、

ハッピーになるようにとお手伝いする立場でありますし、

そこを知っていただきたいと、

ここでカウンター反論とさせていただきます。

修平さん、また今度ゆっくりとお話させてくださいね。

そちら南にも今度伺います。

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Hyper Sonic 5’7″

さらには、

尖ったボードにも私は再び乗り始めました。

そうです。

私がやろうとしているのは、

十人十色のボードをセルフテストして、

乗り方や、適正指南をしていこうというのが、

今年からのプロジェクトであります。

ジュウニントイロ。

修平さん、

すばらしきお言葉をありがとうございました。