ALOHA!
ノースハワイに到着し、
昔風に波情報を一切チェックせずにただ海を見に行くと、
それはそれは美しく、
強烈な波が来ていた。
すぐにブイ情報を調べてみると、
ほぼ真南(185度)うねりの完璧なホワイトハウスだった。
COLE Black Diamond-3 / 5’0″
なつかしのZ1サーフパッド、しかも初期版がついている。
ひさしぶりの大量の水が動いて、
押し寄せてくるシリアスセッションだったけど、
なぜか気持ち良く乗ることができ、
さらに最後の波でスタンディングバレルに入れた。
普段サンオノフレのような柔らかく、
緩い波に乗っているのに、
こうしてやってきて、
いきなり乗れてしまうというのは、
「ユル波もキツ波もどちらも同じ」
そんな真実を示唆している気がしてならなかった。
ひさしぶりに切り立った波壁を高速で滑り、
全身の細胞が目覚め、
今では全て新しく入れ替わったようになった。
今日のサーフバディのリック・リーボウ。
キリモミ早川さんや好青年山田くんの大波師匠であり、
ノースハワイでの兄である。
普段のホワイトハウスは誰もいないけど、
サイズが上がると、
こうしてノースショアからやってくるほど世界的な波となる。
このリックに波サイズを聞いてみると、
「3−4フィート、大きいのは5フィートあるな」
波の後ろで計測するハワイアンサイズである。
カリフォルニアだったら、
「8−10フィート、大きいのは14フィート」
と波の前からのサイズで言うだろう。
日本式に言うと、
軽くダブルオーバーはあったことは確かだ。
もうひとりの仲間は、
ノースハワイで生まれ育ったジェシー・ホワイト。
「今日が、この春で一番いい波だな」
やはり完璧なだけあった。
ひさしぶりに自分が最も愛するブレイクに戻ってきて、
こんなすばらしい波がやってきているというプレゼントがあり、
さらにはその波に乗ることができる自分がいて、
それはきっとハイパーソニック、
ブラック&ホワイトのショートボード修練があったからこそで、
こうなってくると、
全てがつながっているような気がしてならない。
ありがたいとハワイの神さまにALOHAとお祈りし、
空腹ぺこぺこなのでMUSUBI(ムスビ)を求めた。
テリヤキチキンとテリヤキビーフ、
そしてスパム・ムスビの本場版であります。
これはおにぎりのはずなんだけど、
お寿司のようなシェイプなのが食べやすい。
日本から伝わったものが、
ハワイ風の進化を遂げたのだと思う。
長老フレディも元気です。
「今日はサーフしないけど、月曜日はやるぞ」
そう言い、
「年寄りだから毎日やれないんだ。
毎日サーフすることもあるぞ、でもそんなことは年に数回だな」
そんなことをうれしそうに言う。
冒頭の5’0″は、現在フレディ所有のBD3で、
彼は70歳を越えて、ハワイ波をミニボードで滑っている。
この旅のあいだに、
彼が感じる波乗りの魅力というのを聞いてみようと思う。
Aloha!!
◎