晴れました。
奄美は猛暑です。
35度はあったでしょうね。
ちょうど今日、
沖縄が梅雨明けしたそうで、
「どうして奄美は梅雨明けではないの?」
そう奄美王子の緑くん(グリーンヒル)に聞いてみると、
「奄美は(梅雨が)明けたとしても奄美地方で考えると、
九州近くまであるので、どうしても九州と同じ時期になります」
「じゃ、奄美だけで考えると、今日梅雨明けと考えてもいいの?」
「ワン(私)はそう思います」
「やったー」
「ナキさんが、夏を呼んできたのですね」
「あはは、それならいいんだけどね」
こんな会話の今朝。
グリーンヒル農園の、
採れたてのおいしい夏野菜をたっぷりいただき、
雨上がりの晴れて、そして香ばしい海へ!
Cole Black and White Ⅰ
今回の旅を支えるマジックボードその1です。
好きなボードを持って、
新しい夏波に乗る至福。
アオショウビンのコンディションは、
最良であります。
すてきで、ロマンチックな忘れられない時間でした。
地元の人はブルーエンジェルとも言っているこの波。
その美しいアオショウビンのビーチに流れ着いた流木だけを使って、
すてきで哲学的なアートフレームを創るアーティスト文英二(かざり えいじ)さん家に行き、
大雨島暮らし_アオショウビンのえいじさん_日本で一番おいしい、おかあさんの野菜と海食事_マックスとハブ酒_島暮らし_(1478文字)
パートナーのなおさんと、
ムーミンの作者でおなじみのトーベ・ヤンソンについて、
さまざまな温かい話を伺った。
ムーミンシリーズが始まったのが1945年。
そのムーミン時代(1945-70年)のトーベは、
あらゆる芸術の「スタイル」を越え、
その北欧の弱い光に浮き出る色彩を用い、
「フレスコ画」の手法に基づく形態の絵画を描きつつ、
民間伝承に基づく妖精(トロール)をムーミン・ファミリーというファンタジーに仕立てあげた。
ご存じムーミン世界は、
トロールたちが暮らす架空世界をひとつの『ムーミン谷』という擬人社会。
さらには、
その北欧ならではの淡い光と、
か弱い精神を表現したひとつの文学として昇華させたものだと、
私は敬意を払って評価している。
ムーミン谷は、集団的な環境社会として内観的に構築され、
そしてファンタジー・スタイルの純文学、
あるいはひとつの完全世界そのものへと向かっていったと感じている。
そんなトーベ話を奄美の、
おとぎ話のような文(かざり)家でするのが楽しく、
ついつい長居してしまった夜です。
□
さて、話は変わります。
もうご存じだと思いますが、
イチローさんが日米通算4257安打を達成しました。
これは私のセンチメンタリズムになるのですが、
イチローさんが日本でプロであって、
そして米国に来てもプロであり続けたことに対して、
(その尺度や度合いは違いますが)
私は自分を重ねてしまうのです。
彼が渡米して全米にイチローブームを巻き起こしたとき、
全ての賞賛記事をフォルダーに入れて保存し、
何度も何度も読み返して、アメリカで生きていく自分の燃料とし、
あまりの好きさにミズノさんからイチローさんのMLBルーキー時代のグローブを分けていただき、
それは今も大切に持っているほどのファンです。
そんな彼がこんなに大きなこと、信じられないことを達成し、
それまでの苦労、スランプ、トレード、健康であり続けたこと、
新チーム、年齢によることだけの控え選手に甘んじたこと、
マリナーズ時代後半のチームからの不協和音、
そんな全てのことをずっと野球ファンとして追いかけていました。
さらにはメジャー年間最多安打262安打の際は、
偶然ですが、
テレビ朝日の報道ステーションでそのことについて街頭インタビューされ、
実際にTV放映されたこともあり、
親和感を持ち続けていたこともあって、
イチローさんが記録を達成するたびに歓喜していました。
そんな全てをふまえて、
彼が大記録を達成した瞬間のチームメイトの祝福、
そして観客からのスタンディングオベーション、
さらには相手チームからの祝福を目撃し、
私は大波のような感動が止まらなくなりました。
こんなにエモーショナルなことは、
リリー・フランキーさんの『東京タワー』を読んで以来で、
長時間ものあいだ視界が滲んで何も見えず、
嗚咽がもれるほどの大感動をもたらせてくれたのです。
たかが野球とも言われますが、
「これほどまでに人がひとつのことに集中し、
気力、体力、魂も入れこんで究めていく」
すごい道に改めて敬意を払い、この文章を紡いだ次第です。
そして私のやっていることは、
同様に「たかがサーフィング」とも言われますが、
野球と同様に「道」があり、
直近でいえばケリー・スレーターがウエイブプールの完全版を創ったときに、
「次世代への遺産だ」
そんなことを感じて感動したことを思い出しました。
「成せば成る」
「夢はかなう」
そんな言葉だらけになって、
私はここ奄美大島のパワーをいただき、ほとばしるような日となりました。
これをみなさんにもお分けしたい、そんな気持ちです。
どうぞすばらしい夜になりますように。
今日もありがとう。
今日にありがとう!
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