パワースポット。
そこには人を癒すとされる水があり、
人に語りかけるとされる岩が、そして磁力を発する断層がある。
またはボルテックス(Vortex=渦巻)が噴き出る地と言われている。
私の住むカリフォルニ州の隣にはアリゾナ州のセドナがあり、
遠く南半球にはオーストラリアのエアーズロックが、
ペルーのマチュピチュ、
ミャンマーのゴールデン・ロック、
バリのタナロット・テンプル(Pura Luhur Tanah Lot)、
そしてハワイのマカプウ・ヒーリングプール、
エベレスト(ヒマラヤ)等々の偉大なる場所がある。
ここ日本では、富士山、熊野三山、伊勢神宮、
そしてここ屋久島。
この島にいる私は、
常に息苦しくなり、
湿気が多いのに目が乾き、
自分が回転するような感覚がある。
例えば月を観じるだけで、覚醒(Awakening)する自分がいる。
ここは信仰の場であって、
自然崇拝が行われていた場であったとされている。
地元サーファー家に食事に招かれて、
その家のテラスに立つと、この神々しい山々が見えた。
私は思わずそこに立ちすくめ、
息を飲んでいると、
その家主みっちゃんがやってきて、
「ここは、日本書紀でアマテラスが海から上がってきて、
登っていった場所であるとされています」
「やはりそうなんですね」
「はい、実際に山に突き刺した剣があるそうです」
「すごい….」
こういう場所は古来から霊場とか聖地(sacred place)と呼ばれ、
自然に対する信仰のうち、
山、岩などは天上・地上・地下を結ぶ宇宙軸を、
大地や水などは死と再生を象徴するもので世俗生活の根底にあり、
それを支える世界観の重要な部分をなしているとも言う。
風水もこの観点であり、
そう考えると、現代に生きる私にも少しは理解できた。
この島は古来から神聖な場所と見なされ、
神霊のすみかとされ、常にどこかに雨が降っている。
特異な形状の岩、巨大な石、
龍神が棲むとされる滝壺、海に沸き出す温泉があり、
水の精や水神が住むところだとされる伝説や神話が数多くある。
私は波に乗ることを通じて、様々な神秘的な体験をしてきた。
そんな経緯があり、さらには導かれるように、
引きよせられるようにこの地に再び戻ってきたのはなぜだろうか?
そんなことを降りしきる雨の中、そらを見上げながら考えていた。
ヒーリングではない。
またはインスピレーションを得るためでもなく、
ただただ直感(intuitive、intuition)によって大地や海に身を沈めると、
必ず何かが起きる。
すばらしいこと、飛んでいけるような感覚、
宇宙的な体験、
ここで起きた事象を書き連ねています。
それら作品を書籍や作品などで公開していきますね。
それでは今日を美しく、そしてまっすぐに、
そして純粋に過ごせますように。
2016/6/25 Yakushima
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