新品・中古サーフボード販売、カスタムオーダー、ウェットスーツ、サーフィン用品など。NAKISURFは、プロサーファー、フォトグラファー、サーフライターで知られるNAKIのコンセプトサーフショップです。

naki's blog

NATIONランボルギーニのリファインと、160、250、400シリーズについて_(2208文字)

 

201607_Catch_Surf_1882

NATION LAMBORGHINI 5’4″

2016_Nation_Lamborghini2

これは言わずとも知れたSci-fiボードをライアン・イングル博士が、

リファインしたモデルであります。

こういうのはなんといっても後出しの良さが詰まっている。

【加筆版】Nation Lamborghini_(2018文字)

IMG_6008

IMG_5776

簡単なインプレッションをここに記しておく。

このランボルギーニは、

ミニボードの系統ということで、

私はミニボードにやたらと乗り込んでいた時期があったので、

「そんなようなもの」と髙をくくっていた。

しかし、このNATIONランボルギーニに乗ると、

小さなトライフィンを装着したこともあって、

その滑り出しの瞬速さに体が開いてしまい、

あやうくワイプアウトするところだった。

そんなこともあったので、

3本目までは自身の出力を抑えて乗っていった。

レイルからのスプリング剛性はルース方向にリセッティングされ、

そのおかげで切り返しが最大レベルに達している。

4本目から出力を全開にした。

というよりセットの良い波がちょうどやってきたのが4本目だった。

波上部から中腹まで軽く滑走し、波側のレイルをセットすると、

「シュタ」そんな感じで波の適正位置にピタリと合わさった。

ここから強く負荷をレイルにかけてターンインしてもフロントの腰砕け感、

または失速がなく、そのまますっきりと旋回Gをに感じることができた。

左右の切り替え、

つまりボトムターン、トップターンの連続も円弧が小さいので、

小波のフックの押し出しを余すところなく使うことができる。

軽く、早く、そして強く。

太く、弱く、静かに、大きく。

そんな単語が浮かんでくるのがこのNATIONランボルギーニ。

IMG_5012

そこで私は5セッション終えたところで、

博士の元を訪れ、

ボードの概要について聞いてきた。

アウトラインとノーズ&テイルのインスピレーションは、

TOMOとCOLEのボードデザインの合作で、

ボトムはNATIONそれにリファインしてあって、

ノーズからエントリーロッカーまで=フラット

その後ろから前足まで=シングルコンケイブ

前足後方から後ろ足付近までダブルコンケイブ

テイルエンド=フラット

Sデッキ搭載

何よりすごいのが、

これだけ異なる曲線が続くのに、

全てが齟齬なくシェイプラインがつながっていることだろう。

これはコンピューターマシンへ数値を入力する際に、

他メーカーの100倍はあろうかというほどの設定がされている。

ただならぬ詳細さで迫ってくるのがライアン博士。

彼はいわゆるサーフボードオタクである。

なので博士と呼ばれる所以となった。

彼とランボルギーニの総括をしていく。

私が最も気になったのが、

波のフックで切り立ったときにノーズが刺さることで、

これは2度ほど派手なワイプアウトをしてしまった。

なので、市販版ランボルギーニには、

ノーズをリデザインしようということになった。

具体的には、

スクエアに2つアンカーポイントを足して、

『ヴェネーノ・ノーズ』とし、

これで異なる斜面角度に対応できるようになった。

IMG_5013

そしてテイルは上図のようにダブルロケットテイルから、

バベルムーンテイルになった。

これでより機敏になるという。

IMG_5019

こんなアウトラインです。

(テイルシェイプは、シェイパーのみが実行できる)

これから前回のランボルギーニのデータをここにインポートし、

第4号の製作が始まる。

ちなみに1号機は私、

2号機はスタッフ試乗用、

3号機はNAKISURF試乗用というラインナップです。

4号稀はYKさんの250シリーズ。

ランボルギーニには、

私が乗るこの160シリーズがあり、

そして250、400シリーズとなっている。

聞いてみると、

「浮力の割合なんだ」

そう博士は言い切るようにおっしゃる。

「適正が100で…」

次にそう言った時点で察しがついたので、

その確認をすると、その通りなのだそう。

ということで、

ここにその画期的な浮力を任意で選べるシリーズが、

NATIONに登場したということです。

つまり私の乗っている5’4″が160%の適正浮力

250シリーズ=250%

400シリーズ=400%

250シリーズ、

これならばミッドレングス世界に行かないでも、

瞬パドルと、軽く柔らかい操作性を受け取ることができるだろう。

400は、ライアンが「禁断の」という単語を使っていたがまさにそれで、

ロングボード並の浮力があるので、

初心者はもちろん、女性、

クルーザー乗りされる方や中高年の星になるに違いない。

適正というのは、

プロたちやパドルがプロ並みにできる人が、

ペラペラのボードに乗っているのを『適正』と言っていて、

私はそんな適正には目もくれずに、

125%

140%のボード、

はたまた250%のミッドレングス概念

“The Pink Champane on Ice” 6’11”

まで博士に作っていただきました。

そして先日人生最良サーフ日を迎えたとは、

BLUE誌の巻頭コラムに(ちょうど発売になった頃です)、

そしてさらに先日そんなことになった不思議と昂揚を書きました。

今日はこの数字シリーズの概念を説明させていただきました。

ついにボードは、

自分のスタイルで浮力を選べる時代にもなったようです!

それではHave a great summer Sunday!!

summer-bonus-campaign2016a

【NAKISURFウィークリーニュース】CANVASサーフボード復活!!”夏のボーナスキャンペーン”も始まりました!!


Tagged on: ,

Comments are closed.