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Cole非公式モデル”Da Creature”_トーキョーカルチャートbyビームスさんでの個展『ときめきの水平線』開催のお知らせ_(2232文字)

 

201607_Cole_2396

このボードが来てから夜明けが待ち遠しくなった。

「サーフボードではなく、生きものみたい」

そんな印象を受けたサーフボードは初めてである。

題名に”非公式”と書いたのは、

これがブランクスからのハンドシェイプ(from scratch)だからに他ならない。

元々はコールの次男マイロが、

父コールに

フル・ボンザーボトム

レイル・チャンネル

コンケイブ・デッキ

という新旧トレンドの「全部盛り」をお願いし、

それはもちろんハンドシェイプであって、

コールの時間が空いたときという限定だったので、

半年経ち、

一年経ちとなっていくあいだにマイロが育ってしまい、

そのボードが小さくなってしまい、

シェイプルームの裏にずっと置かれていたのを知っていて、

ある日、

「そのボード、マイロのでしょ?どうしますか?」

そうやってコールに聞いてみたら、

「もう小さくなっちゃったんだよ。子どもの成長は早いな」

そう言うので、

「私が乗るというのはどうでしょうか?」

「ああ、良いけど、

子どものアイディアで全部盛りだからNAKIが乗るのなら細部を調整させてくれ」

そうやって、シェイプブランクスをいただいて、

それに鳥の絵を描いて、

デイブ・ネイラーにアメリカンフラッグのスワール・ティント(swirl Tint)を施し、

先日ようやく完成して、

じつに2年越しのサーフボードとなったのです。

それに初乗りすると、

前出したように「まるで生きもの」「龍の化身か?」という波乗りになったのです。

もう一度書くが、

私はサーフボードプロデュースを22年間ここUSAでしてきているが、

こんなインプレッションを抱くのは生まれて初めてであります。

201607_Cole_Creature_3150

ハンドシェイプのさらにはメジャー(定規)を使っていないフリーシェイプだったので、

サイズ等の全ては不明で、

わかっているのは上記した

フル・ボンザーボトム

レイル・チャンネル

コンケイブ・デッキ

というだけだったので、

波乗り帰りにコールのシェイプベイを訪れて、

このモデルの確立を懇願してみた。

201607_Cole_Creature_2535

コールは

「全く問題ない」

ということだが、

ハンドシェイプをモデルとして確立するためには、

ボードのスキャンが必要で、

果たしてそれを彼が望むのかどうかが私の懸念だった。

201607_Cole_Creature_2494

その答えは

「生きものみたいか!NAKIがそういうのならばニューモデルとしよう」

大喜びして、まずは主要部の計測から始まった。

201607_Cole_Creature_2526

アウトラインも全く新しいもので、

バズーカ

グラスホッパー

ファイヤーブレード

そのどれにも属さないという。

201607_Cole_Creature_2498

じつはフルボンザーバージョンがこれで、

ハーフボンザーはデーン・レイノルズが使っているという。

(STAB誌)

201607_Cole_Creature_2515

3つの構成によって成り立つレイルはとても複雑で、

センター厚がたったの1-3/4″(2.159cm)で、

2インチの頂点を持つインナーレイルと、

3インチのアウターレイルによって構成されていた。

201607_Cole_Creature_2575

ボトムは基本フラットVEEで、

そこにノーズからテイルまでBD3シリーズで培ったボンザーボトムをフルに走っている。

「モデル名だけど、”マイロ”にしますか?」

「いや、その生きもの(クリーチャー)という表現が気に入ったから

“クリーチャー”としよう!」

Da Creature

そうやって、

この突然現れた直感&息子愛へのハンドシェイプが、

ニューモデルとして登場したという新しい経緯のサーフボードです。

DSC_2569

計測の結果、

このボードの主要スペックは、

5’7″ x 19-1/4″ x 1-3/4″

13.3/8″ Nose

15-1/4″ Tail

2″ Innner Rail

3″ Outer Rail

ということになった。

これをこれからハンティントンビーチにあるPROCAMでスキャンしてきます。

COLE真骨頂というか、

やはり伝説シェイパーは、

「何かを持っている」ということを再確認させられたエピソードです。

ここカリフォルニアではもちろんのこと、

イタリア、オーストラリア、ハワイ、

そして日本で大人気のThe Seea。

Seea

NAKISURFにも新作が入ってきますが、

そのほとんどは1〜2日で完売してしまいます。

https://www.nakisurfshop.com/SHOP/51444/51445/list.html

そのSeea本社に行き、

再来週にやってくる

トーキョーカルチャートbyビームスさんでの個展用の作品を見せてきました。

IMG_5046

こちらはSeeaベイブでもあり、

写真術に優れたルーキ。

私から見ると、

ネコのようにスルスルと、

そして瞳の色を変える不思議ちゃんであります。

IMG_5049

NAKISURFバイトが全員ファンクラブに入会しているというシドニー。

NAKISURFへの商品の全ては彼女がパッキングしてくれているんです。

本当にかわいく、豊かな笑顔の子です。

そしてこれが今回の写真展の概要です。

『ときめきの水平線』

8月6日のPM4−7時(16−19時)にレセプションパーティを行いますので、

世界初のサーフボード樹脂によるアートをぜひぜひご紹介したいです。

こちらが招待状です。

スクリーンショットを撮っておいてくださいね。

2525h

夏はイベントが盛りだくさんですね。

それと、もうすぐ日本に向かいますが、

今回はキャッチサーフでおなじみの2クークスのカラニ・ロブと、

タイラー・スタナランドを連れて、

『キャッチサーフ・ジャパンツアー』として成田空港に向かいます。

こちらのツアー詳細も来週ここでお伝えしますね!

201607_Cole_Creature_2543

それではHave a wonderful day!!


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