台風からの東うねり。
一ノ宮の堤防横がすばらしい波となっていて、
その決まりつつある地形を読み、
チャッキーこと瀧本さん(奄美編でも)
マックス&たくやくん(平木商店&アンダーアーマー)に
「おいでおいで、スーパーシークレット波がパーフェクトです」
そんな暗号めいたSMSを送り、
NAKISURF号で一ノ宮駅横を通ると、
どこかで見た顔が歩いていて、
それはなんとコジマさんだった。
「今日はふらりと電車で海に来ました」
そう笑う彼は、
NAKISURF創成時にご家族でイベント等にいらしていた方なので、
「おひさしぶりですね」
そう言うと、
「いやぁ海水浴でいいや、と思って来たらNAKIさんに会えるとは超ラッキーです」
「(マックスやチャッキーのお子さんが乗れるように)
ボードをたくさん積んでいるのでお好きなのを乗ってください」
「でもー波乗りは5年ぶりだから乗れますかね?」
「100%乗れます」
そうきっぱりと言って、バックミラーで彼の顔を見ると、
それはうれしそうだった。
到着し、
本日のメニューを拡げた状態。
手前左から
Catch Surfフィンレスビーター
Catch Surfスタンプ5’0″
Catch Surfオディシーログ9’0″
Catch Surfオディシープランク7’0″
Cole Da Creature 5’7″
Nation Dream Crusher 5’9″
Catch Surfビーターツイン
奄美編の立役者チャッキー瀧本さん。
ドリームクラッシャー使いであり、
さらにはアロハ精神&ウナクネ式の二本立ての人格者であります。
今回は奥さんと5歳の娘さん(後述します)を連れての
「ウナクネミート」となりました。
そのアキラちゃんとお母さんのセットアップ。
Seeaスタイル。
で、この堤防横の波が平均100mは乗れる波で、
長いのは150m、いやもっと乗れるほどのロングウオール。
リンコン岬かローワーズか。
それはすばらしいハッピーサーフィング時間でした。
おかげで今日はモモの筋肉痛に悩まされている。
サーフィングを33年間やってきたが、
波に乗って足が筋肉痛というのは、
数回しかなく、それが千葉で昨日だということに驚いた。
Catch Surfオディシープランク7’0″を駈るマックスまっちゃん。
「こういうのを超オニニカナボーと言います」
そうです!
完璧です。
日本語が上手でさらに勉強中のまっちゃんは、
帰りの車で『堕落』という言葉を勉強していて、
これをどう説明していいかがわからなかった。
Catch Surfスタンプ5’0″
その5年ぶりに波に乗ったコジマさん。
「こういうのをムカシトッタキネズカと言います」
そうまっちゃんに言うと、
「そのキネズカはキネヅカの誤りではありませんか?」
そんな些細を見逃さなかったまっちゃん。
とにかくコジマさんはたくさんの波に乗って、
「本当に疲れました。でも最高です!」
そう言いながら京葉線の15時40分のJR外房線快速に乗り、
誇らしく浅草の家に帰っていって、
娘さんと奧さんにあのウナクネグライドをジマンした夜でしょう。
そのまっちゃんのウナクネボトムターン。
すでに彼のスタイルは確立されていて、
蔦屋書店さん、デウスさん、
そしてNAKISURF、ビームスさん等で彼の書籍が売られている事実。
沖で波を待っているときにチャッキー瀧本さんと話していたのは、
オリンピックにおけるメインストリームサーフィングと、
そこには属さないオルタナ、そして私たちのウナクネ。
このウナクネの歴史をおさらいすると、
21世紀、
サンオノフレ朝によって西海岸沿岸部にウネクネ帝国である聖地フォードアーズ王国が建国された。
ここにおいてウナクネ式の教義がほぼ確定したと考えられており、
『クネクネライド』が聖典として文書化され、
これは、デューク・カハナモクから伝わる古来の伝統を記録する思潮と連動しているのです。
そんなことを話して盛り上がっていたが、
メインストリームサーフィングから派生した
「ローカリズム族」の人がたったひとり入ってきて、
ウエットスーツを着ていない私たちが気に入らないようで、
(Tシャツでサーフするのは、協調性を乱すと思っていたよう)
波に乗るときに
「オイ!」
そんな大声を出して私たちを威嚇し始めた。
それはそれまで楽しくやっていた私たちの愉快を侵害するので、
私たちは5歳のアキラちゃんのウナクネ指導に乗りだしたのだった。
(次号に続くように見せかけて、今日書いちゃいます)
私独自の幼児指導法があって、
それは「波打ち際に尽きる」というメソッド。
フィンが当たるほどの浅瀬で、
「波が来た!」
と大喜びし、それを乗り越えたときのドラマを演出します。
実際はご覧のように20cm程度の起伏なので、
お子さまにとってはスリルがありますが、
安全で、そして徐々に海に、
海水に慣れていくというメリットがあります。
怖くて海水を顔に付けられなかったアキラちゃん。
最後はこうしてひとりで波に乗るようになって、
「もっと乗る〜」と連呼していました。
めでたしめでたし。
波に乗せるときは、
デレィ(遅延)させて波の裏側に乗るように押してあげると安全です。
これも重要なことです。
瀧本アキラちゃん@東浪見
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こうしてサーファー同士のつながりがあり、
打ち解けた5歳と50歳。
すでに桁が違うふたりですが、
波乗りを愛する気持ちは一緒です。
「ドゾヨロシクオネガイシマス」
そうまっちゃんに言うと、
「ドゾはどうぞの略だと思われます」
ふむふむなるほど。
今日は私たちは良い波にたくさん乗ることができました。
波乗りに、そして健康と太陽、海と夏にありがとう!
そうまっちゃんに言うと、
「完璧な日本語ですね。きちんと主語があります」
そんなことを言ういつもの日。
波が良くて、そして友人たち、アキラちゃんと笑い続けた日です。
サーフ時間は真夏快晴、5時間に及んだが、
日焼けはココサンシャインで防御完璧でした。
友人と、波乗りの全てにALOHA!
◎