日本滞在時にプロ野球、セリーグで広島が優勝した。
その優勝にたっぷりと貢献した黒田さん。
野球好きの私としては、
彼のことをオリジナル広島時代から知っていた。
その投球での宝刀は高速で真横に切れこむシュート。
だが、
メジャーにやって来ると、打者たちの圧倒的なパワーは、
たとえバットの芯を外してもホームランにされるということで、
シュートの握りを変えてツーシーマーとし、瞬時に修正したという。
黒田さんは天才かと思っていたらそうではなく、
どの方面からも努力の人だと聞こえてくる。
その彼はメジャーでの巨額オファーを蹴って、広島に戻ってきた。
そこにあったのは、
「母チームに対するご恩」を返そうとする『男気』だけだったと聞いた。
黒田さんにまつわるそんなさまざまなドラマを読んでいたら、
『耐雪梅花麗』(雪に耐えて梅花麗し)
という言葉を見つけた。
これは黒田さんの座右の銘で、西郷隆盛が詠んだ漢詩の一節とされている。
梅は雪を耐え忍ぶことで、春になれば一番麗しく咲く、
という意味だそうで、
ヤンキース時代、
自身の持つ大切な言葉を紹介するミーティングで通訳を介してチームメートに伝えると、
野球界の至宝ジーターが感動して止まなかった言葉だともあった。
そういえば野球界のスーパースター、誰を見ても努力だらけである。
マイク・トラウトもダルビッシュさん、
イチローさんも松井さんも、長嶋さんも同様であるから、
国も人種も関係なく、
一途な心というのは重要だと黒田さんから知った日です。
サーファーたちは、
強い波に巻かれて、叩きつけられ、
沈められても心を折らずに何度も波に向かっているわけだから、
野球選手に負けないほどの努力家だと思う。
さらには寒い日も雨の日も、
体が痛くても、ウエットを着て、パドルアウトしていく。
そういえば、大波のときはいつも祈るような瞬間である。
前出の黒田さんも登板前は肩に塩をかけるという。
やはりそうか。
それなら私も祈って、願って、そして夢を見る。
これがサーファーの真の行方であろう。
WE LOVE HAPPY SURFING!!
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