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耐雪梅花麗_努力と、祈ること_(878文字)

 

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日本滞在時にプロ野球、セリーグで広島が優勝した。

その優勝にたっぷりと貢献した黒田さん。

野球好きの私としては、

彼のことをオリジナル広島時代から知っていた。

その投球での宝刀は高速で真横に切れこむシュート。

だが、

メジャーにやって来ると、打者たちの圧倒的なパワーは、

たとえバットの芯を外してもホームランにされるということで、

シュートの握りを変えてツーシーマーとし、瞬時に修正したという。

黒田さんは天才かと思っていたらそうではなく、

どの方面からも努力の人だと聞こえてくる。

その彼はメジャーでの巨額オファーを蹴って、広島に戻ってきた。

そこにあったのは、

「母チームに対するご恩」を返そうとする『男気』だけだったと聞いた。

黒田さんにまつわるそんなさまざまなドラマを読んでいたら、

『耐雪梅花麗』(雪に耐えて梅花麗し)

という言葉を見つけた。

これは黒田さんの座右の銘で、西郷隆盛が詠んだ漢詩の一節とされている。

梅は雪を耐え忍ぶことで、春になれば一番麗しく咲く、

という意味だそうで、

ヤンキース時代、

自身の持つ大切な言葉を紹介するミーティングで通訳を介してチームメートに伝えると、

野球界の至宝ジーターが感動して止まなかった言葉だともあった。

そういえば野球界のスーパースター、誰を見ても努力だらけである。

マイク・トラウトもダルビッシュさん、

イチローさんも松井さんも、長嶋さんも同様であるから、

国も人種も関係なく、

一途な心というのは重要だと黒田さんから知った日です。

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サーファーたちは、

強い波に巻かれて、叩きつけられ、

沈められても心を折らずに何度も波に向かっているわけだから、

野球選手に負けないほどの努力家だと思う。

さらには寒い日も雨の日も、

体が痛くても、ウエットを着て、パドルアウトしていく。

そういえば、大波のときはいつも祈るような瞬間である。

前出の黒田さんも登板前は肩に塩をかけるという。

やはりそうか。

それなら私も祈って、願って、そして夢を見る。

これがサーファーの真の行方であろう。

WE LOVE HAPPY SURFING!!