ハッピーサーファーの象徴であり、
近代サーフィングの父であるデューク・カハナモク。
こんな彼の言葉を見つけた。
私は岸側で待つか、
とっても沖で1本釣りのように波を待っていることが多い。
誰よりも岸側で待てば、
波は乗りたい放題で体を鍛えられる。
沖で待つと精神修行に近くなる。
波乗りは深い。
夜明け前に起きて原稿書きをしていたので、
夜明け頃には空腹となった。
これはパンケーキ(冷凍食品)にベン&ジェリーの
“チャンキー・モンキー”アイスをのせ、
クルミ、
ピスタチオ、
松の実、
アーモンドスライスを散らしたもので、
やたらとおいしそうなので写真を撮ったら大正解。
簡単でおいしく、
そしてコーヒーに良く合った。
コーヒーにも夢中である。
湯温、
挽きかたはもちろんのこと、
シングルオリジンだけの選択で抽出している。
CJネルソン・シェイプでライアンはとても忙しい。
けれど、
元々が勤勉だからほぼ1日中シェイプルームに閉じこもって、
確実で精確な製作を続けている。
こういうのも一流シェイパーの条件なんだろう。
【奇天烈テクニック】
アンディ・ニエブレスのことを前々号のNALU誌に詳しく書いた。
彼こそがデビッド・ヌイーヴァの後を継ぐものであり、
そのサーフスタイルは、
ワイプアウトを微塵にも怖れない姿勢にもあると思う。
今回はフィンファーストからソウル・スーパーアーチ・テンというコンビネーションが撮れた。
来年のカレンダー用にスローシャッターのセッティングなので、
ブレているが、
ターンの姿勢や重心、
目線、
体のたたみ方をご理解いただけると思う。
まずはフィンファーストのままドロップイン。
レイルを波斜面に沿って合わせていく。
波斜面と合致し、
ダウンザラインの完璧な角度にボードがセットされた。
体勢をできる限り低くし、
レイルが波の進行方向を向くように。
完全にインサイドレイルが波のフックに合致させ、
その次の瞬間にノーズ(フィン側)を前足で踏む。
抵抗を受けたフィンが、
テイル(サーフボードのノーズ)をスライドさせる。
ノーズ(テイル&フィン)が波の中に沈んでしまうが、
かまわずターン(スライド)を続けていく。
前足荷重をここまで継続する。
テイル(ノーズ)が波側を向いたら、
前足が後足になる合図。
両足加重でバランスを取ろう。
完全に波のフックに戻り、
しかも通常のノーズが前、
テイル&フィンが後ろという状態に。
レイルを立てたかったが失速状態だったので、
バランスを崩したが、
あきらめずにそのまま加重を続けよう。
この状態になっても、
進行方向への目線は継続する。
ボード角度が戻り、
体勢も直った。
いわゆる普通のダウンザライン。
クロスステップでウオーキング。
細かい歩幅でノーズまで加重していく。
通常はフェイドなどで、
ボードを止め(ロック)てからノーズに向かうのだが、
滑走しながら行くのがアンディの度胸とテクニック。
そしてその自信が彼のすごさと技量になっている。
ほぼテン。
しかもこの位置と速度。
そのままお決まりのソウルアーチ。
つまり後ろ反りのロックンロールムーブにしていく。
ボード後方が波によってロックされているので、
まだ反っていく。
さらにさらに。
泡から滑り降りる瞬間に後ろ足を少し下げ、
そのショックに備える。
まだこらえる。
どうやらあきらめたらしい。
それでもノーズ加重を止めずに、
最後は足で波の後ろに押しているので、
ボードは流れない。
この状態でこれができるのがアンディの真骨頂だろう。
ということで、
今日のウナクネトレーディングカードは若きして9番を獲得したアンディです。
ウナクネ道は波乗りの歴史や経験、土地関係、
そして思慮の深さなどが考慮されるカードなのに21歳で一桁9番はすごい。
3のぞろ目です。
それではまた明日ここで!
デューク・カハナモクのご加護を。
◎