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naki's blog

【テクニック編】急激波へのトレーニング_グラブレイルの重要性_NALU誌校了_(2327文字)

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Tyler Warren’s Dream Fish

こんにちは、

いやはや寒いですね。

いかがお過ごしですか?

私は湯たんぽの上に足を置いてこれを書いています。

さて、このことは何度もここに書いているので、

多くの人がご存じのことでしょうが、

私はキャッチサーフでも働いています。

いわゆるPRの仕事をしたり、

またはデザイン、アジア担当のエージェントでもあります。

私のスタイルは、

(これもご存じでしょうが)「買ってください」と書かない。

なぜならサーフボードは買ってもらうのがゴールではないと思っている。

サーフボードなら、

「(乗ってみて)最高でした」

「人生が変わりました」

「朗らかで健康になりました」

そんなご感想を聞くのが極上だと思っている。

なので、上達へのステップとなれるように、

そんなことも考えてサイジングしています。

1本のサーフボードが人生を変えた

1本の波が自分を決めた

そんなスローガンの地道な活動であります。

なので、どうぞ安心してこのブログを読んでください。(笑)

さて、最近、

「どうしてフィンレスでサーフしているのですか?」

というご質問をいただく。

私は上記したように全面キャッチサーフ関係なので、

彼らが販売、または販売しようとするサンプルボードも含めて、

ほぼ全てのボードを使うことができる。(所有するのとは別です)

で、2012年の発売前からその使い勝手の良さ、汎用性の高さ、

レイルラインとロッカーのバランスの完全さから名作だと決めつけていたのが、

ジェイミー・オブライエンも愛用する

Odysea 7′

7フィートの分厚く、幅広で大きくて柔らかな、

波に乗る浮力体であります。

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(向かって一番左、左から4、5、7、9本目がそのシリーズボード)

今年からこのオディシーシリーズにシングルフィンバージョンが加わった。

これが何を意味しているかというと、

自分が持っているガチャリフィンだと、

ほぼ1秒もあればフィンを外すことができる。

なので、その省スペースデザインということもあり、

バンに「もう1本載せとこう」

そんな気軽な感じで車内積みすることができるようになった。

サーフィン毎にフィンの装着というのはストレスが高いものなので、

誰かにお貸しするとか、

よっぽどのことがないと、フィンを外してまで積載は考えません。

けれど、この7フィートが車に入っていれば小波系はもちろん、

さらにはいつかのイタリアから来たサーファーのように、

傷つけられても喜ばしきことなのでお貸しすることができる。

(キャッチサーフは吸水して重くなった方が調子良いです。なので傷等は大歓迎。本当)

チーターファイブ_イタリアから_新婚旅行で同じ波に_アンディ・デイビスX下田市_(1632文字)

なので、そんなこともあって、

この7フィートを良く持っていったのですが、

ある日、ガチャリフィンが突然姿が見えなくなり、

「いいや」とそのままフィンを付けずにサーフしたら開けたというか、

光が当たったような気持ちになり、

それからは波質が弱い、

例えば超干潮、満潮、または異常に混んでいるときには、

インサイド小波にこのフィンレスで入れば、無人環境となる。

乗り味は流れてしまうテイクオフを含めて新世界というか、

ほぼ理解不能の波滑走が今に至っている。

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で、2週間前から、

恐ろしいほど切り立つ波。

急浅の海底に炸裂する波に乗ることを始めた。

恐ろしいほどの波である。

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友人たちの誰もがテイクオフすらできない。

きっと私もそうだろうと身構えていて、

いい波が来たので反射的にテイクオフをしていくと、

すると、なぜかテイクオフができた。

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Cole’s  Black and White 5’7″

波から飛ばされたりして、ひどいめに遭わなかった。

それはなぜだろう?と検証していくと、

あることに行き着いた。

それは「グラブレイル」でありました。

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このグラブレイル、つまりレイルを掴むことが完全にできるようになると、

波トップの飛ばされている内側に自分をぶら下げることができる。

波壁に任意の強弱で、レイルを入れることができる。

それで気づいたのは、フィンレスのこと。

フィンレスのとき必須なのが、

レイルを掴むことで、

これによってボードをコントロールしたり、

自分がボードから遠心力で吹き飛ばされるのを防いだり

そんな重要なテクニック。

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Brian Miller

そしてまたフィンレス仲間のミラーもグラブレイルが完璧なのと、

普段から

「波のピーク。その中にある芯の中心から全力で、パドリング初回を漕ぎ出そう」

そんな合言葉でサーフしていることもあって、

私たちだけが波に乗れる状態になった。

あ、このことをBlue誌の巻頭コラムに書こうと思った。

締め切りは明後日。

T編集長、お待ちください。

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Photo by Brian Miller

NALU誌が校了となり、

私のコラムページも校正終了を迎えた。

T編集長は今ごろ蜜日の毎日だろう。

これは前号の特集で私の作品を使っていただいたので、

そのご紹介であります。

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NALU誌のような老舗で、

多様な読者層を誇る誌面に私のコラムもそうだが、

こうして作品を掲載してくださって、

それはそれはうれしいものであります。

よろしければ手にとってみてください。

(ね、買ってくれとは言いませんよ。笑)

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Tyler Warren’s Bonzer

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Tyler Warren Custom Shapes 2016 December

それでは急がば回れのフィンレスは、

激波の助けになったという不思議な真実日を終わりたいと思います。

今日もすてきな日となりますように!

Have a wonderful happy day!!

Peace.


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