新品・中古サーフボード販売、カスタムオーダー、ウェットスーツ、サーフィン用品など。NAKISURFは、プロサーファー、フォトグラファー、サーフライターで知られるNAKIのコンセプトサーフショップです。

naki's blog

[テクニック編]_『波の段を見極めること、シンプルターン、ファインライン&グラブレイル、キックアウトの重要性』_花形満の波乗り牛丼編_(2664文字))

 

こんにちは、

年の瀬をいかがお過ごしですか?

こちら千葉は雨が降ったり止んだり、

南西風が吹き荒れております。

Catch Surf Skipper Fish 6’6″

水が温かくなって、また少し冷たくなってきました。

それでも14度くらい。

南カリフォルニアと同等。

まーちゃんこと正木さんは、

フィンレスボードの特訓中であります。

特筆すべきは、

彼がバックギャモンが強いこと。

千葉県ジャガーさん杯のチャンピオンらしく、驚きました。

NAKISURF杯もやります。

昨日は都内に荷物を届ける用があり、

千葉一宮からとんぼ返りしてきたが、

追突等の交通事故が多く、どこも大渋滞で難儀しました。

師走はどこも大混乱ですね。

ひさしぶりの牛丼にうっとり。

吉野家世代なので、

「牛丼を食べてホームランを打つ!」

そんな打者目線のCMを花形満(©巨人の星)を起用し、製作することを思いついた。

で、花形満のセリフ。

[通常編]

「星よ! ぼくはひとたび牛丼を食べれば、徹底的に君を打ち崩すぞ。

それがぼくのやり方であり、それが野球道だ!」

「花形波乗り編」

「星よ! ぼくはひとたび牛丼を食べれば、心底ハッピーサーファーになるぞ。

それがぼくのやり方であり、それが波乗道だ!」

[テクニック編]

『波の段を見極めて、シンプルターンでファインライン』

テイクオフは今回説明させていただく段(コブ)の中から入るのが最良です。

良い波は三角型、

ちょうど山形をしていることが多いので、

その頂上がピークと呼ばれている。

そこで、赤色でそのピーク、

今回の焦点、

波の中に出現する段がわかるようにしました。

段のピークからテイクオフできましたが、

波はそこまで切り立たないようなので、

少し様子を見て、

次の段ができるまで待ちます。

これが次の段。

サーフィン用語では、

ダブルアップと呼ばれているが、

どんな形であれ、

ほぼどの波の中にも存在しているので、

じつはこの段、かなり重要なものです。

段の上までクルーズし、

中に入ると、突然切り立ってくるので、

膝を曲げて、

レイルターンを開始します。

高さがある斜面は、

その高さに比例した速度が出るので、

波に乗るときにはここを強調すると、

とてもエッセンスあふれる爽快なる体験となるだろう。

スピードが付いたところでボトムターン。

「強く弱く」

という両加重ができるように膝と足首を柔らかく。

この段。

もしかしたらバレル(チューブ)になるかも、

そう思っていたが、

切り立つだけでそうはならなかったので、

そのまま進行していくことに。

コンテスト界では、

このセクションで何かしないといけないのだが、

フリーサーフ界は、

気のおもむくままにと、

ルールや決まりがないのが長所です。

長く続く斜面の上にやってきて、

またまた滑走のストーリーが始まった。

レイルターンを継続中ですが、

この滑走速度にも慣れてきたようで、

体勢はそこまで低くない。

タイちゃん(タイラー・ウォーレン)ともこのことを話すのですが、

「波乗りの質は、サーファーが波の切り立ちを待てるか待てないかで決まる」

ということ。

それを逆に言うと、

「波が切り立っていない、

切り立つ前にいくら前足を踏んでも滑走速度は上がらない」

というのが原則。

とにかくパンピング(ばたばた跳ねること)をしないで、

こういう1本のラインとなるようにレイルを入れると品があり、

さらにはフリーサーファーとしての質もここでアップいたします。

ここももしかしたらバレルかも?

そんな段だったが、

そこまで切り立たなかったので、

ウナクネターンを選択して、

このセクションを気持ちよく滑り抜けたいと思った。

長く、

そして継続的なレイルターンをテイル(後足)を中心として加重し、

古代ハワイの時代から続く、

創始波乗り&ウナクネ式スパイスを効かせました。

ここまで来たらインサイドがグロウ(成長)してきた。

それはかなり先からの岬に当たってのウエッジだった。

このセクションは広く、そして長かったので、

体勢を可能な限り低くし、降下して高速に対応していく。

このエリアがバレルになれば、

これだけ長くても穴蔵に飛び込んでいくのだが、

潮位もあるのだろうが、

思っていたように波先が飛ばなかったので、

とにかく、進行、最速進行で滑走を続ける。

ここから外側のレイルを掴み、

波側にレイルを押しつけていけるように準備をする。

ここが最速状態で、

この波の極み部分だろう。

しかし波先が自分に迫ってきていて、

これだけのサイズがあって、

しかもパワフルなロッキーショアなので、

飛ばされるか押し倒されそうなので、

テイル加重でフィンのトラクション(粘着摩擦)の安定を計った。

波先がやってきた。

かなりの威力なので、

ボードをしっかりとつかみ、

さらには両足、

さらには後ろ足の膝も使ってボードと自分を密着させよう。

長時間、

(実際には1秒とちょいくらい)

かなりの圧力がかかるので、

しっかりとボードを密着して顔は進行方向に。

ここまで来たらさらにセクションが延伸し、

さらには岩場が迫ってきている。

それでも懸命に滑走距離を伸ばしていく。

先ほど掴んでいたレイルがとても役立ちました。

この外側の手は、

ターンのために寝かせたサーファーとボードをつなぐ強い絆です。

ここまで来た時点で、

このセクションは抜けられないという判断をしました。

それは波の段が、

強く、大きくなっていて、

さらにはバレルにもならないという状況でした。

前半から続くようにその段に赤色を付けました。

 

波乗りは「Go For It(行ってしまえ)」の精神も重要ですが、

こうして「逃げるが勝ち(Kick Out)」することも大切です。

レイルターンを継続し、

さらには泡の裏側に自分とボードが出られるような角度に留意する。

よくリーシュが付いているからと、

ボードを置き去りにして自分だけ逃げてしまう人がいますが、

基本はボードとサーファーは一体です。

人馬一体。

こうすることによって、

キックアウト後すぐにパドリング姿勢に戻れるので、

うまく行くと、次の波を喰らわずにすぐに沖に出られます。

または人や岩が陸側にあるときに、

ボードをぶつけたりしないで済みますし、

何よりも「ボードと一緒に終了する」

これが基本ですので、それをおぼえておいてください。

[まとめ]

今回は、

段の見方

ひとつの角度のレイルターン

そしてグラブレイルの便利さ

そんなことをご説明しました。

師走のお忙しい中ですが、

波乗りへのお時間となれば幸いです。

それではまた明日ここで!

Keep on Happy Surfing!!