こんにちは、
年の瀬をいかがお過ごしですか?
こちら千葉は雨が降ったり止んだり、
南西風が吹き荒れております。
Catch Surf Skipper Fish 6’6″
水が温かくなって、また少し冷たくなってきました。
それでも14度くらい。
南カリフォルニアと同等。
まーちゃんこと正木さんは、
フィンレスボードの特訓中であります。
特筆すべきは、
彼がバックギャモンが強いこと。
千葉県ジャガーさん杯のチャンピオンらしく、驚きました。
NAKISURF杯もやります。
昨日は都内に荷物を届ける用があり、
千葉一宮からとんぼ返りしてきたが、
追突等の交通事故が多く、どこも大渋滞で難儀しました。
師走はどこも大混乱ですね。
ひさしぶりの牛丼にうっとり。
吉野家世代なので、
「牛丼を食べてホームランを打つ!」
そんな打者目線のCMを花形満(©巨人の星)を起用し、製作することを思いついた。
で、花形満のセリフ。
[通常編]
「星よ! ぼくはひとたび牛丼を食べれば、徹底的に君を打ち崩すぞ。
それがぼくのやり方であり、それが野球道だ!」
「花形波乗り編」
「星よ! ぼくはひとたび牛丼を食べれば、心底ハッピーサーファーになるぞ。
それがぼくのやり方であり、それが波乗道だ!」
□
[テクニック編]
『波の段を見極めて、シンプルターンでファインライン』
テイクオフは今回説明させていただく段(コブ)の中から入るのが最良です。
良い波は三角型、
ちょうど山形をしていることが多いので、
その頂上がピークと呼ばれている。
そこで、赤色でそのピーク、
今回の焦点、
波の中に出現する段がわかるようにしました。
段のピークからテイクオフできましたが、
波はそこまで切り立たないようなので、
少し様子を見て、
次の段ができるまで待ちます。
これが次の段。
サーフィン用語では、
ダブルアップと呼ばれているが、
どんな形であれ、
ほぼどの波の中にも存在しているので、
じつはこの段、かなり重要なものです。
段の上までクルーズし、
中に入ると、突然切り立ってくるので、
膝を曲げて、
レイルターンを開始します。
高さがある斜面は、
その高さに比例した速度が出るので、
波に乗るときにはここを強調すると、
とてもエッセンスあふれる爽快なる体験となるだろう。
スピードが付いたところでボトムターン。
「強く弱く」
という両加重ができるように膝と足首を柔らかく。
この段。
もしかしたらバレル(チューブ)になるかも、
そう思っていたが、
切り立つだけでそうはならなかったので、
そのまま進行していくことに。
コンテスト界では、
このセクションで何かしないといけないのだが、
フリーサーフ界は、
気のおもむくままにと、
ルールや決まりがないのが長所です。
長く続く斜面の上にやってきて、
またまた滑走のストーリーが始まった。
レイルターンを継続中ですが、
この滑走速度にも慣れてきたようで、
体勢はそこまで低くない。
タイちゃん(タイラー・ウォーレン)ともこのことを話すのですが、
「波乗りの質は、サーファーが波の切り立ちを待てるか待てないかで決まる」
ということ。
それを逆に言うと、
「波が切り立っていない、
切り立つ前にいくら前足を踏んでも滑走速度は上がらない」
というのが原則。
とにかくパンピング(ばたばた跳ねること)をしないで、
こういう1本のラインとなるようにレイルを入れると品があり、
さらにはフリーサーファーとしての質もここでアップいたします。
ここももしかしたらバレルかも?
そんな段だったが、
そこまで切り立たなかったので、
ウナクネターンを選択して、
このセクションを気持ちよく滑り抜けたいと思った。
長く、
そして継続的なレイルターンをテイル(後足)を中心として加重し、
古代ハワイの時代から続く、
創始波乗り&ウナクネ式スパイスを効かせました。
ここまで来たらインサイドがグロウ(成長)してきた。
それはかなり先からの岬に当たってのウエッジだった。
このセクションは広く、そして長かったので、
体勢を可能な限り低くし、降下して高速に対応していく。
このエリアがバレルになれば、
これだけ長くても穴蔵に飛び込んでいくのだが、
潮位もあるのだろうが、
思っていたように波先が飛ばなかったので、
とにかく、進行、最速進行で滑走を続ける。
ここから外側のレイルを掴み、
波側にレイルを押しつけていけるように準備をする。
ここが最速状態で、
この波の極み部分だろう。
しかし波先が自分に迫ってきていて、
これだけのサイズがあって、
しかもパワフルなロッキーショアなので、
飛ばされるか押し倒されそうなので、
テイル加重でフィンのトラクション(粘着摩擦)の安定を計った。
波先がやってきた。
かなりの威力なので、
ボードをしっかりとつかみ、
さらには両足、
さらには後ろ足の膝も使ってボードと自分を密着させよう。
長時間、
(実際には1秒とちょいくらい)
かなりの圧力がかかるので、
しっかりとボードを密着して顔は進行方向に。
ここまで来たらさらにセクションが延伸し、
さらには岩場が迫ってきている。
それでも懸命に滑走距離を伸ばしていく。
先ほど掴んでいたレイルがとても役立ちました。
この外側の手は、
ターンのために寝かせたサーファーとボードをつなぐ強い絆です。
ここまで来た時点で、
このセクションは抜けられないという判断をしました。
それは波の段が、
強く、大きくなっていて、
さらにはバレルにもならないという状況でした。
前半から続くようにその段に赤色を付けました。
波乗りは「Go For It(行ってしまえ)」の精神も重要ですが、
こうして「逃げるが勝ち(Kick Out)」することも大切です。
レイルターンを継続し、
さらには泡の裏側に自分とボードが出られるような角度に留意する。
よくリーシュが付いているからと、
ボードを置き去りにして自分だけ逃げてしまう人がいますが、
基本はボードとサーファーは一体です。
人馬一体。
こうすることによって、
キックアウト後すぐにパドリング姿勢に戻れるので、
うまく行くと、次の波を喰らわずにすぐに沖に出られます。
または人や岩が陸側にあるときに、
ボードをぶつけたりしないで済みますし、
何よりも「ボードと一緒に終了する」
これが基本ですので、それをおぼえておいてください。
[まとめ]
今回は、
段の見方
ひとつの角度のレイルターン
そしてグラブレイルの便利さ
そんなことをご説明しました。
師走のお忙しい中ですが、
波乗りへのお時間となれば幸いです。
それではまた明日ここで!
Keep on Happy Surfing!!
◎