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naki's blog

寒波からの大うねり_ミニからログまでタイラー・ウォーレンが伝えるサーフィングの魅力_ミッドレングス_(1614文字)

Ichinomiya, Chiba

千葉一ノ宮、やたらと波があります。

これは大寒波をもたらせた低気圧からのようで、

それはそれはのうねりが、

こちらの海岸に止まることなく押し寄せてきている。

ハワイはさらにすごく、

私のインスタグラムアカウント

@nakisurf

に「ジェイミー・オブライエンが怒濤のような海で遊んでいる動画」

を昨日ポストしておきました。

それを見ると砂浜を越えて泡波が押し寄せていて、

この北海道の北東にある低気圧のものすごさは、

言われているように大型台風以上だということがわかる。

なんでも冬場は船舶は一切近づけない海域だそうです。

自然は偉大であります。

さて、タイラー・ウォーレン。

彼こそ波乗りを愛し、

そしてサーフボードに精通している人は稀だろう。

通常はどちらかがずば抜けていたりするものだから。

歴史にも詳しく、

そんな温故知新モデルというか、

例えば、

ミニシモンズを刷新して大ブームとなったバー・オブ・ソープ(Bar of soap)があり、

彼のシングルフィンモデルであるトラッカーは、

常にデザインが推移している。

聞いてみると、自身の感覚をシェイプに反映させているので、

日々進化している原点だという。

フィッシュに至っては、

ニーボードから派生したサンディエゴ・フィッシュ、

つまりスティーブ・リズのアウトラインに敬意を払い、

そして余すことなく継承している。

このことは、

半年前のNALU誌の『FISH特集』に書いたので、

バックナンバーをお持ちの方は読んでみてください。

そのタイラーのボードラック。

この反対側にも、そしてスタジオ内にもあって、

そのボード数およそ100本強。

中央にTW印のボンザーが見えるのが、

私的には胸の高鳴りを抑えられない。

そんな彼の特技は、

ログ(ロングではない)からミニまでシームレスで乗れることだろう。

つまり、どのボードを乗っても超が付くほど美しい。

この部門だったら、

ジョンジョン新皇帝もそしてケリー・スレーター皇帝でさえもタイラー・ウォーレンにはかなわない。

セルフシェイプのボードで、

世界クラスの波を滑走し、

そしてミッドレングスに再び光を当てていく。

波乗りの楽しさを追求すると、

やはり唯一のボード(例えばショート、ロングだけ)ではなく、

波に合わせたボードというのが究極の楽しみ方だろう。

先日、20年来サーフィンマニアであり、

弊社USAの元バイト長、

ボードコレクターのW氏と一緒に話していたが、

「これからはミッドレングスですよ」そう言う。

仕事が忙しく、時間の合間を縫って平砂浦等に行っている彼は、

「どんな波でも乗れるのがミッドレングス」

「競わないで乗れるので、純粋気分で日常に戻れるのがいい」

「ショート違ってごまかしターンじゃないので、自分に自信が付く」

そう言い切っていた。

Nation 6’11” Champagne (single fin model)

なるほど私も同様でありますが、

タイラーのようにミニからログまで、

さらには車の運転や料理も波乗りに例えて真剣に楽しんでいる。

それの中間がミッドレングス。

このボードに乗り込むようになって、本当に人生が変わった。

7’7″ Vintage 1972?

Fletcher’s Campbell brothers Bonzer 197o?

Tyler Warren’s Bonzer Disk

TW Tracker 6’7″

昔に乗ったボードの写真を探すのが楽しく、

それぞれのボードでの波の記憶がゆらゆらと立ちのぼってきた。

悪い記憶ではない。

COLORSMAGのヨゲさんと話すと、

今日からハワイ入りするということ。

この寒波波に向けて、ジェット速度で向かうのだろう。

みんなそれぞれ動き始めている。

東京に行ってきたので、その模様は明日ここで。

みなさんの今日もすばらしい日となりますように。

こちら良く晴れています。