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naki's blog

さしみ屋_寄居浜の白秋と自分を重ねた日_(1016文字)

Nation Lamborghini 5’4″

Twin/ Stabilizer fin

Amulet of Shisa.

移動してきて、さらに南に進み、

人口約1,000人という小さな島までやってくると、

「さしみ屋」というのが連なる『さしみ屋連合店』を見つけた。

「さしみ屋」と、鮮魚屋は違うらしく「さしみ」の専門店だという。

税込み500円でこのパックが購入できる。

生サーモン、イラブチャ、シビマグロ、カンパチ、グルクン、

ミーバイ、アカジン、黒チヌ、本マグロ、シャコ貝、

ティナジャー(コマ貝)、サザエなどなどが入ったパックが、

500円の段、そして1000円の段に並び、

さらにはそれらが連なる店の軒先に百花繚乱と並ぶそのさまは、

魚好きにとっては天国のような場所であり、

「ああ、オリオンビールがあって良かった。ウグググ」

と、椎名誠さんのような文体になった日だった。

今日の最高気温は22度もあったという。

お店を出て、

そらを見上げると、暖かい風が波の音を運んでてきた。

その瞬間、「記憶」が、

北原白秋の詩『砂山』の後半部分を引き出してきた。

『海よさよなら、さよなら、あした』

全文を見つけたのでここに置いておきます。

北原白秋

『砂山』

.

海は荒海、 向うは佐渡よ、

すずめ啼け啼け、もう日はくれた。

みんな呼べ呼べ、お星さま出たぞ。

暮れりや、砂山、

汐鳴りばかり、 すずめちりぢり、また風荒れる。

みんなちりぢり、もう誰も見えぬ。

かへろかへろよ、 茱萸(ぐみ)原わけて、

すずめさよなら、さよなら、あした。

海よさよなら、さよなら、あした。

余談余談。

この作者北原白秋は、

大正十一年(1922)に新潟市児童音楽研究会が主催する「白秋童謡音楽会」に招かれ新潟へ。

これは白秋の童謡のみを歌う音楽会だったそうです。

白秋はその師範学校の講堂に集まった2000人の小学生を前に、

「兎の電報」などを熱唱し、大喝采を受けました。

音楽会の感動そのままに寄居浜に立ち寄った白秋は、

その風景に強い感銘を受けてこの「砂山」の詩を得たと言われています。

◎◎

とすると、このさしみとオリオンビールからの感銘を受けて、

私は砂山を越えるべき歌詞を書くはずで、(笑)

これからBLUE誌の巻頭コラム、

そしてNALU誌の連載と、特集記事と進んでいく私。

どんなものが書けるのかが楽しみであります。

ブログよさよなら、さよなら、あした。

◎◎◎