Nation Lamborghini 5’4″
Twin/ Stabilizer fin
Amulet of Shisa.
移動してきて、さらに南に進み、
人口約1,000人という小さな島までやってくると、
「さしみ屋」というのが連なる『さしみ屋連合店』を見つけた。
「さしみ屋」と、鮮魚屋は違うらしく「さしみ」の専門店だという。
税込み500円でこのパックが購入できる。
生サーモン、イラブチャ、シビマグロ、カンパチ、グルクン、
ミーバイ、アカジン、黒チヌ、本マグロ、シャコ貝、
ティナジャー(コマ貝)、サザエなどなどが入ったパックが、
500円の段、そして1000円の段に並び、
さらにはそれらが連なる店の軒先に百花繚乱と並ぶそのさまは、
魚好きにとっては天国のような場所であり、
「ああ、オリオンビールがあって良かった。ウグググ」
と、椎名誠さんのような文体になった日だった。
今日の最高気温は22度もあったという。
お店を出て、
そらを見上げると、暖かい風が波の音を運んでてきた。
その瞬間、「記憶」が、
北原白秋の詩『砂山』の後半部分を引き出してきた。
『海よさよなら、さよなら、あした』
全文を見つけたのでここに置いておきます。
○
北原白秋
『砂山』
.
海は荒海、 向うは佐渡よ、
すずめ啼け啼け、もう日はくれた。
みんな呼べ呼べ、お星さま出たぞ。
暮れりや、砂山、
汐鳴りばかり、 すずめちりぢり、また風荒れる。
みんなちりぢり、もう誰も見えぬ。
かへろかへろよ、 茱萸(ぐみ)原わけて、
すずめさよなら、さよなら、あした。
海よさよなら、さよなら、あした。
◎
余談余談。
この作者北原白秋は、
大正十一年(1922)に新潟市児童音楽研究会が主催する「白秋童謡音楽会」に招かれ新潟へ。
これは白秋の童謡のみを歌う音楽会だったそうです。
白秋はその師範学校の講堂に集まった2000人の小学生を前に、
「兎の電報」などを熱唱し、大喝采を受けました。
音楽会の感動そのままに寄居浜に立ち寄った白秋は、
その風景に強い感銘を受けてこの「砂山」の詩を得たと言われています。
◎◎
とすると、このさしみとオリオンビールからの感銘を受けて、
私は砂山を越えるべき歌詞を書くはずで、(笑)
これからBLUE誌の巻頭コラム、
そしてNALU誌の連載と、特集記事と進んでいく私。
どんなものが書けるのかが楽しみであります。
ブログよさよなら、さよなら、あした。
◎◎◎