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【特大号】ショートボード&ミッドレングス派の応援演説_(3636文字)

最近ミッドレングスに乗るようになった方が多く、

ブレイク周辺はもちろん、

各地でーー駅や商店内でもーー声をかけていただき、

「ミッドレングスに乗って人生変わりました。ありがとうございます!」

たいていはそうやって伝えてくださる。

わざわざ私の方に歩を進めなくても良いのに、

きっとお忙しいのに、

それでも言いたいほどの感動を受けているからに他ならないと、

とてもうれしく感じている。

Nation The Pink Champagne 6’11” Single fin and heavy grass

.

 

たかが波乗り、されど波乗り。

私も含めた多くは、

「サーフィンというのはショートボード」

そんな世代であります。

もはやショートボード文化とも言えると思える。

ショートボードの魅力は競技用具ともされるフォルムと体積。

ボードの体積を極限まで削ぐことによって、

操作が容易となり、

各テクニックを表現しやすくなっている。

だが、カウンターというか、利点があれば欠点もある。

それはその浮力に由来している。

1.テイクオフが遅い

2.波が泡となって、押し出しがなくなると滑っていけないほど不安定

3.パドリングが遅い

長所は上記したように

イ.操作しやすい

ロ.ダックダイブ(ドルフィンスルー)がしやすい

ハ.少しの体重移動でターンができる

ということで、一長一短となるのがショートボード。

世の中バランスだと思う。

ということでショートボード派の党首へ、

またはミッドレングス派のリーダーへ両方の応援演説を引き受けても、

これはどうやら一進一退となるだろう。

Ryan Engle’s Quiver

.

なぜここまでショートボードが流行したかというと、

競技、つまりコンテストの影響であると思われる。

コンテストをライブ、またはストリーム等で見ると、

ほぼ全てのサーファーたちがショートボードに乗っている。

その親和感というか刷り込みなのだろうか。

または日本の歴史は他国と同じで進んできて、

創成期はログボード。

それから短くなっていって、

現在のミッドレングスのようなシングルフィンが出現し、

そしてフィッシュブームがあってショートボード。

そこまでは同様だが、

アメリカとオーストラリアでは、

1990年代に爆発的なコンテストブームがあり、

その影響で、ショートボードではないボードも注目されて、

オルタナティブ(ウナクネの原型)ブームが始まり、

それはオーストラリアでも同様で今に至ると理解している。

日本でも確かにそのオルタナブームが来ているが、

オリンピック開催等々が、

その続くコンテストムーブメントを司っているため、

幸か不幸かそのオルタナムーブメントは、

他国ほどに浸透していないように見受けられる。

(それはブラジルも同様ですぞ、とマキマキさんから聞いた)

ここで一度、立ち止まって、

なぜショートボードに乗るのかを考えてみた。

確かにジョンジョンたちと同じ細く、

薄いボードは持っているだけで彼らの仲間になれた気がして、

そしてそれが軽い羽根のようでうれしい。

だが、彼らが乗っている波は、

普段私たちがサーフしている波とは違う。

直近のコンテストで言うと、

そのスナッパー然り、マーガレットリバー然り、

さらには彼らは幼少の頃からサーフし、

人より抜きんでたものがあり、さらに努力を続け、

さらに気合いを入れ、悔しくても苦しくても常にサーフし続け、

来る日も来る日も波乗りを続けてきて、

さらにきついトレーニングもこなし、

ストレッチから瞑想、食事法までと、

人生の全てを波乗りに費やしたからこそ、

その名を知られ、世界中で礼賛されているのです。

そのジョンジョンのような銘サーファーたちと同じようなボードに乗るためには、

世界的な波が来るブレイクの前や付近に住み、

ある一定の波基準を満たした日だけパドルアウトすれば、

いつかきっと乗れるのだろう。

だが、普段乗っているのはいわゆる普通の波。

こうして千葉ベースでサーフしていると、

世界的にエクセレントと言い切れる波の日は、

年に10日あるかないかだとわかる。

他の日はヨレだとか、ダラ、アツ、トロ、膝、腰、

ヨワという波情報で良くある表現になるほどの波質。

こんな日にショートボードを持っていってしまうと、

テイクオフしてセクションが閉じるまでになんとかトップアクションをし、

その後はボトムに降りて、もう一度ホワイトウオーターにバウンスさせて、

せいぜいキックアウト(プルアウト)するくらいしかできなくなる。

よって、ライディング距離も出ず、

ラインナップに戻るパドリングも短く済むので、

その重要なパドリングを会得するのは遠のくという皮肉。

せっかく海にまでやってきて、

懸命にサーフしているのに経験値はさほど上がらない。

経験値が上がらないのに加えて、

テイクオフ(パドリング)は弱い波由来で、しょぼいほど遅い。

で、強い波を求めて沖のセットを狙わなくてはならない。

すると、

沖のピークはみんなが狙っているので、

競争率が高く、中々乗ることができない。

乗れないので経験値は上がらず、

かと言ってインサイドで乗ることは、

みんながしていないのであまりしたくない。

結果、週に1〜2度のそんな波乗りでは、

コンテスタント(選手)のようにはおろか、

もしかするとショートボードを乗っているとは言えないことを悟った諸君諸氏は、

なるべく海の側に住んで、仕事や学校の前にサーフして、

それでなんとかショートボードを会得するか、

または何年もかけて、

週に1〜2度の波乗り時には真剣に、

修行にも似た特訓をして今に至っていると推察される。

Tyler Warren’s Quiver

.

逆にミッドレングスは、

パドリングがすこぶる速く、

よってテイクオフも早く簡単となり(掘れ上がる前に波内に入れるから)、

そしてシングルフィンやボンザーの場合は、

そのターン角度とライン取りに由来するのだろうが、

ワイプアウトが極端に減り、

(周りにいる全員からの同一感想)

さらにはあのアソコが大波になったときに同等のボードで対応できたり、

または大波用ボード(渦浮力)にも即対応可能と、

ミッドレングスはある意味で、魔法のサーフボードの概念となるのです。

ただ、

ショートボードと違って、足の動かせるエリアが広いため、

的確な部分を踏まないと、

本格的なスラッシュバック等ができないとあるが、

これは逆にどこを踏んでもこのあたり、そのあたりに足があり、

加重できれば操作できるので、

それは短所でも長所でもありましょう。

一番大きな長所短所は、

前出したように浮力によってパドリングが早いことだが、

その浮力が足かせとなってダックダイブがしずらい、

またはできないと良く聞く。

私もそうでした。

けれど、

数十度くらい真剣にダックダイブしたらなんとなく会得しましたし、

逆にたまにショートボードに乗ると、

海底深くまで潜れそうになるほど深く沈められるようになった。

なので、

10フィートログをダックダイブされている人が多数いるので、

これも修練で軽くダックダイブ可能となる他、

@tyler_warren

‘s instagram

タイラー・ウォーレンのインスタグラムより

.

タイラー・ウォーレンが掲げる図のように

ローリングスルーという天才的な裏返し技もあったり、

さらにはボードのノーズを空に向けて、

乗り上げて波を越えるということもできます。

逆に考えると、

これによって、波を読む、

海底地形を読む、推測するといった波乗りの基本を学べるので、

そんなことから私たちのミッドレングス礼賛が始まるのです。

【ミッドレングスとは?】

6フィート後半から8フィート台。

要はしっかり浮くサーフボードで、

ロングボードは9フィート以上という規定の間に制定されたボードサイズのカテゴリーです。

春うららかな朝。

こんな文をいつかのミッドレングス専門の雑誌が発刊する際に書く下書きとし、

これから一宮に向かいます!

ビームスB印種市さんと、

ベンチュラセイジのお友だち健太くんと、

ニコリちゃんという美少女とサーフしてきます!

NAKISURFでは、

タイラー・ウォーレンのキャンペーンが延長決定をやっています。

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けれど、とにかく最初はボロボロのボードでいいですから、

どこかで大きなボードを見つけて乗ってみてください。

海沿いの喫茶店の横に朽ちつつ置いてあるボードを助けてあげてください。

そんな気持ちでミッドレングス入門してください。

フィンは付いていればいいかな、

という程度で目を入れて、

壊れている場所があれば、

そこにステッカーやリペアテープを貼り、

怪我なきようにサーフしてみてください。

それが、

それこそが、

サーフ人生が変わるボードになるかもしれませんよ。

朽ちる経過であったボード生まで変えることになります。

それでは!


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