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naki's blog

【特大号】D師範シェーン・ドリアン新島_23年前のFOCUSを一緒に観た夜_(2682文字)

Shane Dorian / Billabong

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新島に到着すると、

折からの南風で、羽伏浦やシークレットは風を受けていて、

ローカルのケイスケくんは、

「アワイがいいっすよ」

そう言うので、

アクアライン並に長い平成トンネルを抜けて来てみると、

それは形の良い、

例によってパワフルな波がブレイクしていた。

Awai Ura, Niijima, Tokyo

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けれど大雨。

今回はビラボンさんとAbemaTVのお仕事で、

私が写真係として同行していて、

その内容はD師範ことシェーン・ドリアンが、

日本のキッズサーファーと接していくという企画です。

シェーン・ドリアンは世界若手育成プログラムの一環で、

日本にまでやってきて、

しかも波パワーのある新島で、

子どもたちにさまざまなことを指導するという。

ここではビラボンが選んだ3人だけど、

週末には湘南鵠沼海岸で子どもたちのためのコンテストを行う、

というのが彼の日本での予定。

シェーン・ドリアンが次世代へのバトンを渡す役となるとは、

フォーカス、

モメンタム世代にとっては涙がでるような事実の平成29年。

瀧朗はスキップフライの23年物のフィッシュを持ち込み、

これは時流に反しているはずが、

フィッシュブームがやってきたという不思議。

私はいつものフィンレス&ミニマルで、

波斜面を全て体感するドリフト。

何かに似ていると思ったら、

ダートバイクでのスライドするコーナリングだった。

パワーのある波でのフィンレスは、

体感Gがすごいので、

スリルを求めるヤングなあなたか、

または4Vシニア世代にお勧めします。

フィンレスのことを雑誌『一個人』などで特集してくれたらうれしい。

前出したローカルのケイスケくん。

D師範が、

ワイメアやジョーズに代表される大波は、

「ワイドスタンスで弾き飛ばされないように」

そんな指導を受けて、

テイルからほぼノーズまでのワイドスタンスで、

アワイ・ボトムターンを決めていた。

シェーン・ドリアンをお手本にするのは、

波乗りばかりではなく、

こういうビーチクリーンもであります。

大雨の中、

手に持てるだけのゴミを持って上がってきた。

この考え方はサーファーが100人いて、

一人3個持つだけで毎日300個ものゴミがビーチからなくなる計算となる。

すると10日で3000個、

一年で109,500個ものゴミがひとつのビーチからなくなる。

十万超えはすごい。

みんながこれを実践すれば、

「サーファーが多い海岸こそが美しい」ということにもなる。

これぞ真のビーチクリーン。

マンライで終了し、

ニイジマ・ファーストセッションを終えたD師範は、

私のボードに目を入れてくださり、

「新時代だよな」

「NAKIがシェイプしたのか?」

「デレック・ハインドは大先生か?」

はては、

「どんな波が一番適しているのか?」

そんな質問攻めにあった。

もしかすると、

明日はシェーンもフィンレス世界に入ってくるのかもしれませんね。

ここまでは多忙というか、ほぼ動き回っていた。

各地で桜の写真を撮り、

上のはインスタグラムで見つけた明治時代の桜。

湘南は片瀬を中心として動き、

各地の導師たちに指導されつつ、

再び読んだ泉昌之さんの作品に深く感銘を受け、

初めて読んだのは、

横山泰介さんが持っていたガロからだと記憶していて、

さかのぼるとそれは1983年のはずで、

18歳の自分がそこにいた。

千葉ではMさんからオーダーのあったUNK-Xを仕上げ、

さらには古いビンテージボード風の塗装をし、

私の大好きな鳥をフリーハンドでのびのびと描き、

今回お世話になったエボルブサーフの前田さん夫妻に感謝しつつ、

深夜2時に起きて、

4時台に湘南に戻り、

そこからビラボンの大胡くん、

そしてAbemaTVのカラン、瀧朗くんと合流して、

横羽線で竹芝桟橋を目指した。

この数日ほぼ寝ていないが、こんなものであります。

新島へのボードは、

キャッチサーフのスキッパーフィッシュ6’6″と、

上記したUNK-S(ウナクネシングル)。

ボードバッグがいらないのがキャッチサーフの魅力。

サーフボード券は、

こうしてリーシュプラグに付けるのが正式というか、

ひとつの方法であります。

私たちの乗る船は虹色。

ニジに乗ってニイジマ。

その虹色がお台場を通過していく。

フジテレビやレインボーブリッジが見える。

ひと眠りすると、

新島に到着していた。

そのビラボンの、

シェーン・ドリアンが考える次世代。

新島のレンタカーは注意書きばかりで、

この他に

ウインカーの出し忘れに注意

ワイパー使用は最小限に

コマセ禁止

飲酒運転禁止

急ブレーキ禁止

車内BBQ禁止

ガソリンは左側

前車ブレーキ灯に注意

空ぶかし禁止

けんいん不可

脇見注意

風の強い時は、ドアの開閉に注意

サーフボードは拭いてから乗せよ

追い越し禁止

トンネルを出たらヘッドライトの消灯確認

温泉地区では駐車位置に駐めよ

シートベルト着用

ダブルクラッチ厳禁

車内飲食禁止

東京FM以外のラジオ禁止

ドリフト走行はお止めください

制限速度を守れ

平成トンネル内は減速

かじやベーカリーの前に停めるな

ブッサンストアでは駐車場に駐車すること

タイヤの空気は乗車前に毎回確認すること

オイルの量を毎朝チェック

他にも信じられないほどの注意書きがあり、

「水着(ウエットスーツも)での乗車禁止」とあったが、

雨が降ってくると、

屋根がザルなのではないかと思えるほど雨漏りするので、

「雨の日はウエットスーツを着て乗車すること」

そんな注意書きを付け足したくなったが、

すでに貼る場所がないとあきらめて、

温泉に行くと、それはすばらしいお湯でありました。

そのかじやベーカリー。

今日も名店の誉れ高く、

お昼過ぎには売り切れてしまう銘品が並んでいた。

これはRVCAのアーティストのケビン・アンセルが、

クリスチャン・フレッチャーと来たときに描いたドッグタウン。

この富八さんのBBQは世界一だと名言を残して、

カリフォルニアはコスタメサ方面に帰っていかれたという。

その富八さんの跡継ぎが、

冒頭に出てきたケイスケくん。

D師範同様に私のウナクネ機をじっくり見てくれたのがうれしい。

夜は瀧朗がD師範のために持参したフォーカス(VHS)を鑑賞し、

その模様をアベマTVのクルーたちは、

3カメ体制でしっかりと記録していた。

23年前の作品なので、

この子たちが産まれる10年も前なのに、

なぜか今と遜色のないターンの数々に一同感動しきりな夜。

新島はWiFi電波が弱く、

写真一枚アップするのに1分ほどかかるので、

明日アップできるかわかりませんが、

暫定的にまた明日ここで。

GWまでもう少しですね。