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【テクニック(マナー)編】伊豆最終日_明日のフィッシュフライ_グッドサーファーへの近道とは?_(2367文字)

伊豆編、無事に終了しました!

今回は2歳のエイトくんのすばらしいライディングも見られましたし、

美しい夕陽もいただきました。

ボードはゴールドフィッシュと、

キャッチサーフの7、8、9フィートのログ(シングルフィン)、

キャッチサーフ6’6″のスキッパーフィッシュ、

UNK-Sと、写真には見えないですがUNK-X。

持ってきたタイラー・ウォーレンフィッシュ各種はお借りしたものなので、

試乗会以外は乗らずにキヨモ社の金澤さん経由で一足先に湘南に戻りました。

これは朝陽。

岬の連続は伊豆の真骨頂で、

今回も大好きな吉佐美地区、南伊豆を中心に行動しました。

フィンレスサーフィンに目覚めたのが、

クニくんこと髙波邦行さんで、

この後、

念願のヒラスズキを釣ること(生まれて初めて)ができて、

クニくんにとっても最高の旅だったようです。

昨日も書いたけど、

これが波情報では「フラット、波の立つ見込みなし」

という状態。

よってどこまでも無人。

仲間だけ。

でも10分に1〜2本は乗れる波がやってくるので、

それは楽しい波乗りとなりました。

重要なのは、風向きだったり、天候、そして乗るボード。

ちなみに7から8フィートのキャッチサーフが人気で、

初級者の一誠さんは9フィートボードを手放さなかった。

誰かが持ってきたショートボードはもちろん、

フィッシュもUNK-Sも出番がなかった。

一番人気だったのは、

バリーマギー・サイドバイト8フィート。

そんな記念に夕陽日に渾身の一枚を得るにいたった。

そのサイドバイトと、トロピカル松村さん。

こうして声援を送ってくれる友人とサーフするのは一体感があり、

また一緒にサーフィンしたいと思う。

他人サーファーもそうで、

波乗りをしていてこちらを見てくれていたり、

逆に無視しているサーファーたちの平均もわかってきた。

湘南>伊豆>千葉北

こんな感じだろうか。

なぜ無視するのかはわからないので、

何人かに聞いてみると、だいたいはこんな意見が戻ってきた。

「みんな他のサーファーの技量を知りたくないんですよ」

「それはなぜ?」

「知らないほうが猪突猛進というか、

無視してテイクオフしやすいからではないでしょうか?」

本当に不思議です。

私の時代は上手なサーファーを見て、

パドリングの仕方、その波質でのライディングを参考にして、

質問したり、教えてもらっていたのでラインナップに一体感がありました。

今はインターネットでテクニックや情報があるし、

雑誌のHOW TOでテクニックを憶えたから必要ない、

そう思っているようです。

でも、先日千葉で見たサーファーのほとんどが、

混雑している沖で波を待ち、ようやく乗れた波で、

そのテクニックをやろうとしているのか、

いきなりフルボトムターンしてレイルが喰ってワイプアウト。

(ライディング時間1秒)

もうひとりは、ボトムターンまでうまくいったが、

それがうまくいきすぎてそのままプルアウトしていった。

(ライディング時間2秒)

先日も自称中級者サーファーを教える機会があったが、

どちらかにターンはできるのだが、

彼はどうしてもまっすぐニュートラルに滑ることができなかった。

あれはまるで、

車やバイクに乗って常に右へ左へと曲がっているようで、

その彼はサーフィンを8年やってきてこうなのかと心底驚かされた。

これじゃ、渦浮力のボードが乗れないわけですね。

波乗りとは波に乗るもので、

テクニックはそのずっと後ろについてくると思うのだけど。

あとルールも大切だけど、マナーももっと伝えた方がいい。

マナーとは、

スープになったら前乗り後乗りが存在しないこととか、

優先権のある自分(波のピーク側にいる)よりも、

ショルダー側の他者が波をメイクする可能性が高かったらテイクオフしない、

とかそんなこと。

伊豆ではこんなことがあった。

何日か前に登場いただいた写真家T氏の波乗りの腕前はプロ級であります。

その日一番の波が来て、ピークの真下にいたT氏はその波に乗り、

波のパワーゾーン(斜面)でいくつかのすばらしいターンをして、

そのままカットバックもねじりこみ、インサイドまで乗っていった。

すると、

T氏と同時にピークの奧からテイクオフしてきたサーファーが、

そのままスープ(泡)を使って懸命に彼の後を追って、

インサイドでカットバックをしてきたT氏に追いつき、

結局そこまでパーフェクトライドをしてきた彼をどかしてしまった。

沖から見ていた全員がT氏の最後のアクションを期待していたが、

結局キットアウトしたT氏のすぐ後ろからそのスープライド君は誇らしく、

そして勝ち誇ったようにプルアウトするのでありました。

波乗りがわかる全員は、

そのスープ君に何か言いたげだったが、

ルールは奧の人が優先であると思っているスープ君は、

まさかみんなが自分のことを良からず思っているとはわからない。

けれど、奧というのは波のピークに対しての奧で、

決して人の後ろとか前ではないので、

ルール的にも間違いだが、

それを波のこともわからないスープ君に説明しても理解しないだろうから、

そんなことでの全員のため息でありました。

これがマナー。

良いサーファーであることは、

テクニック等もありますが、

結局は「どのように波を読むか」そんなことであるように思えます。

波乗りする前に波をチェックする。

目を入れて見る。

しっかり見る。

勉強する。

そんなことがグッドサーファーの近道と思えた南風の日。

湘南に向かいます。

明日は辻堂海浜公園です。

http://www.blue-mag.com/event/

これらサーフボードと椅子を持って、のんびりしています。

波乗り話や写真の話をしにきてください。

テントもテーブルもなく、

小さくやっているので見つけづらいですが、きっといます。

それでは明日!


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